数字で見るH.I.S.
ESや面接で使える数字と、給与・採用データ。コロナ禍の打撃と業績回復の軌跡も含めて解説します。
知っておきたい数字
セグメント別売上構成(概算)
海外パッケージ・格安航空券・国内旅行・法人MICE。売上の主軸
直営ホテルの宿泊・飲食。インバウンド需要で最高益更新中
海外現地法人のDMC事業・インバウンド着地型ツアー等
給与・待遇
| 項目 | データ |
|---|---|
| 平均年収 | 約443万円(有価証券報告書ベース) |
| 初任給(大卒) | 月約21〜23万円(職種・地域により異なる) |
| 賞与 | 年2回(業績連動) |
| 社員旅行割引 | ツアー・航空券・直営ホテルが社員価格(旅行好きには大きな特典) |
| 年間休日 | 約120日(サービス業水準) |
| 資格支援 | 旅行業務取扱管理者(総合・国内)の取得支援 |
※年収は有価証券報告書記載の単体平均。旅行業界全体として製造業・金融より低め。
採用データ
| 項目 | 概要 |
|---|---|
| 新卒採用規模 | 数十〜100名程度(年度により変動) |
| 採用職種 | 旅行販売、ホテル運営、法人営業、商品企画、DMC |
| 語学力 | 英語力はプラス評価(TOEIC600以上推奨)。現地語も歓迎 |
| 文理比率 | 文系中心(外国語・観光・経営系学部が多い) |
| 海外赴任 | 希望・語学力次第で60か国以上への赴任機会あり |
業績推移(直近3期)
| 項目 | FY2023/10月期 | FY2024/10月期 | FY2025/10月期 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 2,939億円 | 3,431億円 | 3,731億円 |
| 営業利益 | 34億円 | 109億円 | 116億円 |
| 営業利益率 | 1.2% | 3.2% | 3.1% |
| 純利益 | 87億円 | 87億円 | 47億円 |
※日本基準(連結)。2023年10月期はコロナ禍から5期ぶりの黒字転換。2025年10月期の純利益減は特殊要因による。旅行・ホテル双方が増収増益。
旅行業界内比較
| 企業 | 売上規模 | 平均年収 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| JTB | 約6,000億円 | 約500〜550万円 | 国内最大手・国内旅行強い |
| H.I.S. | 3,731億円 | 約443万円 | 海外特化・ホテル事業拡大中 |
| KNT(近ツリ) | 約1,000億円台 | 旅行業界水準 | 近鉄グループ傘下・国内強い |
| 日本旅行 | 約500億円台 | 旅行業界水準 | JR西日本グループ傘下 |
※売上規模は概算。旅行業界は全体的に年収水準が低く、福利厚生(旅行割引)で実質補完される構造。
ひよぺん対話
年収443万円って少なくない?JTBと比べてどう?
旅行業界は全体的に年収が低い。JTBの平均年収は約500〜550万円、HISは約443万円(有価証券報告書ベース)で業界内でもやや低め。ただし社員旅行割引(ツアー・ホテル・航空券が社員価格)という現物的なメリットは旅行好きには大きい。初任給も大卒で月21〜23万円程度と、製造業・金融・ITより低い。「旅行を仕事にしたい」という動機がないとコスパが悪く感じる。
決算期が10月期なのはなぜ?
HISの決算期は10月末(10月期)で、旅行業の繁忙期(夏・ゴールデンウィーク)が終わった後に決算を締めるため。夏の旅行需要(7〜8月)を丸ごと当期に含めてから決算できる合理的な設定。3月期決算の会社が多い中で10月期は珍しいので、面接でも「決算期が10月なのはなぜ?」と聞くと業界理解をアピールできるよ。
コロナ前と後で業績はどのくらい変わった?
コロナ前(2019年10月期)の売上は約7,000億円(ハウステンボス・エネルギー事業含む)だった。コロナ禍の2021年10月期は約1,500億円まで急落(約78%減)。2025年10月期は3,731億円まで回復したが、ハウステンボスとエネルギー事業を売却した分、コロナ前の規模には戻っていない。ただ「残った事業の利益の質は改善した」というのがHISの言い方。不採算事業を整理して、旅行×ホテルに絞った結果、利益率が上がっている。