電通総研の仕事内容
メガバンクの市場システム、自動車の設計ソフト、広告効果の分析基盤——「金融×製造×マーケティング」3刀流のリアル。
プロジェクト事例で見る仕事のリアル
メガバンクの市場リスク管理システム刷新
3大メガバンクの1つでデリバティブ取引のリスク計算エンジンを刷新。バーゼル規制(FRTB)に対応した新しいリスク計算モデルを実装し、数千万件の取引を毎日リアルタイムで評価。金融工学の知識×ITスキルが両方必要な高度なプロジェクト。
自動車メーカーへのPLM導入
大手自動車メーカーの製品開発プロセスをダッソー・システムズの3DEXPERIENCEに移行。設計データの一元管理、CAEシミュレーション環境の構築、グローバル拠点間でのデータ共有基盤を実現。
大手消費財メーカーのCDP構築
電通グループの広告配信データ×自社ECの購買データ×店頭POSデータをCDP(顧客データプラットフォーム)に統合。「この広告を見た人が実際に店舗で買ったか」をデータで可視化し、マーケティングROIを最大化。
DX戦略コンサルティング
電通総研の新たな注力領域。企業のDX戦略策定→要件定義→システム構築まで一気通貫で担当。「コンサルだけ」で終わらず自社でシステムまで作り切るのが、アクセンチュアやBIG4と異なるポイント。
事業領域マップ
金融ソリューション
メガバンク・証券・保険市場系システム: デリバティブ取引の約定・リスク管理・時価評価。金融工学×ITの最高峰
リスク管理: バーゼル規制対応のリスク計算エンジン、ストレステスト基盤
規制対応: 金融庁・日銀向けの報告システム。FRTB、TLAC等の新規制にいち早く対応
決済システム: 銀行間決済、外国為替決済のインフラ構築
製造ソリューション
自動車・重工業・電機PLM(製品ライフサイクル管理): ダッソー・システムズの3DEXPERIENCE導入。設計→試作→量産のデータを一元管理
CAE(コンピュータ支援エンジニアリング): 構造解析、流体解析、熱解析のシミュレーション環境構築
SCM(サプライチェーン管理): 調達・生産計画の最適化システム
IoT/スマートファクトリー: 工場設備のデータ収集・分析基盤
マーケティングDX
消費財・小売・メディアCDP構築: 広告データ・購買データ・会員データを統合する顧客データプラットフォーム
マーケティングオートメーション: 顧客セグメント別の自動配信、パーソナライゼーション
広告効果測定: 電通グループの広告配信と購買行動の因果分析
データ分析基盤: BigQuery/Snowflake等を活用したデータウェアハウス構築
HRテクノロジー
大企業の人事部門POSITIVE: 自社開発の統合HCMソリューション。人事・給与・勤怠・タレントマネジメントを一括管理
導入実績: 大企業を中心に多数の導入実績。オンプレ→クラウド移行案件も増加
人的資本経営: ISO 30414対応の人的資本データ可視化ダッシュボード
AI活用: 採用マッチング、離職予測、最適配置のAIモデル開発
ひよぺん対話
電通総研って「SIer」なの?「コンサル」なの?
今は両方。歴史的にはSIerだったけど、2024年の改称を機に「コンサル×SI」のハイブリッドを目指してる。
・SIer的な面: メガバンクの市場系システムを10年以上運用保守。手を動かして「作る」力
・コンサル的な面: DX戦略の策定、業務改革の提言。電通総研改称で強化中
アクセンチュアやNRIは「コンサル→SI」の順で入るけど、電通総研は「SI力がベースにあるコンサル」。だから提案が地に足がついてる。「絵を描いて終わり」にならないのが強みだよ。
金融SIって具体的に何をするの?銀行のATM作るの?
ATMは作らない。電通総研の金融SIはもっと上流の仕事——
例えば銀行が外国為替やデリバティブ(金融派生商品)を取引するとき、「その取引のリスクがいくらか」をリアルタイムで計算するシステムを作る。1日に数千万件の取引が発生するから、高速な計算エンジンが必要。
これには金融工学の知識(確率微分方程式、モンテカルロシミュレーション等)とプログラミング力の両方が要る。「理系の数学力×金融の知識×ITスキル」が掛け合わさった、かなり希少価値の高い仕事。だから年収も高いんだ。