🚀 成長戦略と将来性

「国内うどんNo.1」という現在地から、海外展開とマルチブランド化で第二の成長期を目指すトリドール。外食産業の変化を正面から捉えながら、その成長ロジックを理解しよう。

安定性の根拠

「食」への需要は不変

外食産業は不況でも需要がゼロにならない。特に丸亀製麺の価格帯(500〜700円)はコスパが高く、景気が悪化しても比較的需要が維持される「内食と外食の中間帯」を占めている。

東証プライム上場・財務健全

売上高2,682億円(FY2025過去最高)で財務的安定感がある。フランチャイズモデルは設備投資を抑えながら売上を拡大できるアセットライトな収益構造。

国内840店舗のブランド力

丸亀製麺は日本で知らない人がいないレベルのブランド。国内でのブランド力は強力な参入障壁となっており、単純な価格競争に巻き込まれにくい。

3つの成長エンジン

海外展開の加速
丸亀製麺の海外出店を東南アジア・中東・欧州でさらに拡大。現在の海外売上比率(約20%)を30%超に引き上げることが中期目標。日本食ブーム・健康志向が追い風。
マルチブランド戦略
Wingstop Japanなど国内外で新ブランドを育成・取得。丸亀製麺一本依存からの脱却を図り、複数ブランドの相乗効果でリスク分散しながら成長。
デジタル・DX化
アプリ会員1,000万DL超の基盤を活用したパーソナライズマーケティング。店舗オペレーションの自動化(麺の自動計量・AI発注)でFL(食材・人件費)コスト削減。

中期経営計画の方向性

2027年度目標(中期計画)

売上収益 3,500億円超(目標)

  • 海外売上比率 30%超を達成
  • 丸亀製麺 海外1,000店舗体制へ
  • Wingstop Japan:全国50店舗体制へ
  • DX推進でFL率2〜3ポイント改善

AIで変わること・変わらないこと

変わること

  • 単純なオーダー入力・セルフレジ業務(自動化が進む)
  • 食材の発注・在庫管理(AIが最適量を自動判断)
  • 売上予測・シフト作成(データ分析に基づく自動化)
  • 一部の調理補助(フライヤー操作の自動化等)

変わらないこと

  • 製麺の手作りプロセス(丸亀製麺のアイデンティティ)
  • フランチャイズオーナーとの信頼関係構築(SV業務の核心)
  • 新メニュー開発・ブランド戦略立案
  • 海外パートナーとの交渉・現地スタッフへの技術移転
  • 店舗の空気感づくり・接客のホスピタリティ

ひよぺん対話

ひよこ

外食産業ってAIに仕事が奪われそうで怖い。丸亀製麺でロボットが麺打つようになったら本社の仕事もなくなる?

ペンギン

オーダー取りや発注管理はどんどん自動化されていく。でも丸亀製麺の「見せる製麺」は意図的に手作りプロセスを残すんだよ。あの「職人が麺を打っている」シーンがブランド価値そのもので、それをロボットに変えると丸亀製麺の差別化がなくなってしまう。本社の仕事(SV・戦略・海外)はむしろAIが出してくれるデータを使いこなす能力が重要になる時代。

ひよこ

30年後も丸亀製麺って続いてると思う?外食産業って大丈夫なの?

ペンギン

「食べること」はなくならないから外食産業自体はなくならない。ただ形は変わる。今後は人口減少で国内市場が縮む分、海外で稼ぐ力がある外食企業が生き残る。丸亀製麺は東南アジアや中東で「高品質な日本食」として評価されている。うまくグローバル展開できれば30年後も主要企業のひとつとして残る可能性は十分ある。逆に国内だけに閉じた企業は厳しくなるよ。