成長戦略と将来性
百貨店依存脱却×海外強化×若年層開拓——老舗アパレルの再成長ストーリー。
安定性の根拠
70年超のブランド資産
23区・五大陸は70年以上の歴史を持つ老舗ブランド。ターゲット層(40〜60代)の信頼・ロイヤルティは簡単には失われない。景気変動があっても「この年代のフォーマル・ビジネスウェア需要」は一定残り続ける。
海外事業の安定成長
国内百貨店が苦しい中、欧米・アジアの海外事業は増収増益トレンドを維持。特に欧州での高感度ブランド展開は「日本品質」への評価が高く、安定収益を生んでいる。
WEGO参画による若年層開拓
2025年にグループ参画したWEGO(10〜20代向けカジュアル)は、従来のオンワードが弱かった若年層市場へのアクセスを提供。ブランドポートフォリオのギャップを埋める戦略的な買収。
3つの成長エンジン
EC強化と百貨店依存脱却
「Onward Members」のEC売上比率向上を最優先課題に設定。百貨店来客数の減少をECで補完し、長期的には「EC×一部直営店」という効率的なチャネル構成を目指す。
海外事業の拡大継続
欧米での高感度ブランドホールセール、アジアでの直営展開の両面で成長中。日本のアパレル品質への信頼が高い市場でのさらなる拡大が中長期の成長軸。
若年層向けブランドの育成
WEGOの運営ノウハウを取り込みながら、オンワードグループとして20〜30代への浸透を図る。ブランドの世代交代を段階的に進めることが長期的な企業価値の維持につながる。
AIで変わること・変わらないこと
変わること
- 在庫最適化・需要予測(AIがシーズン予測)
- ECのパーソナライズレコメンド
- 顧客データ分析・購買行動の把握
- 生産量・素材調達の効率化
変わらないこと
- ブランドのコンセプト・歴史的価値の継承
- 百貨店でのハイクオリティ対面接客
- ファッションデザイン・コレクション策定の感性
- 海外バイヤーとの関係構築・信頼
ひよぺん対話
オンワードは30年後も存在してる?老舗だから安心?
「老舗だから安心」は危険な思い込みで、実際に日本の老舗アパレルで規模を縮小した会社は少なくない。オンワードが30年後に存在するかどうかは「百貨店依存からの脱却に成功するか」と「ターゲット顧客の若返りに成功するか」の2点で決まると思う。現状、海外事業は好調で方向性は正しい。EC強化も進んでいる。一方で「23区や五大陸を20〜30代に受け入れてもらえるか」という課題は解決していない。WEGOという若年層ブランドを取り込んだのはその一手。老舗の価値を活かしながら変化できるかが鍵。