3分でわかるIHI
旅客機のジェットエンジン、レインボーブリッジ、H3ロケット——空とインフラを技術で支える、170年の歴史を持つ重工メーカー。
ジェットエンジン × 防衛・宇宙 × 日本最古級の重工メーカー(1853年創業)
事業ポートフォリオ — 4つの柱
航空・宇宙・防衛が売上の35%だが営業利益の84%を占める圧倒的な稼ぎ頭。ジェットエンジンのアフターマーケット(保守・部品交換)がストック収益の源泉。資源・エネルギーで脱炭素技術、社会基盤でインフラを支える。
3つのキーワードで理解する
ジェットエンジンで利益の84%——「空の心臓」を作る会社
あなたが乗る飛行機のジェットエンジン、その中核部品を作っているのがIHI。GEやP&W(プラット・アンド・ホイットニー)と共同で世界中の旅客機エンジンを製造。エンジンの保守・部品交換(アフターマーケット)が利益の源泉で、飛行機が飛ぶ限り収益が入り続ける「ストック型ビジネス」。
防衛×宇宙——国を守り、宇宙を拓く重工メーカー
戦闘機エンジン(F-35のエンジン整備)、次期戦闘機のエンジン開発、H3ロケットのターボポンプ——IHIは日本の防衛・宇宙を技術で支える。防衛費GDP比2%への引き上げで予算が倍増しており、成長が確実視される「国策企業」の側面がある。
レインボーブリッジからトンネルまで——日本のインフラを170年支える
1853年(ペリー来航の年!)創業という日本最古級の重工メーカー。レインボーブリッジ、東京ゲートブリッジ、地下鉄のシールドトンネル——日本の象徴的なインフラにIHIの技術がある。「歴史の重み」と「最先端技術」が同居する会社。
身近な接点 — IHIの技術に触れている瞬間
JALやANAの旅客機。エンジンの中核部品をIHIが製造。ボーイング787のエンジンにも参画
お台場のシンボル。IHIが建設した代表的な橋梁の一つ
ターボ付きの車に乗ったことがあれば、IHIのターボチャージャーかも。世界シェア上位
JAXAのH3ロケットのターボポンプ(燃料を送るポンプ)はIHI製。宇宙を支える技術
ひよぺん対話
IHIって三菱重工や川崎重工とどう違うの?
重工3社の棲み分けはこう——
・三菱重工: 売上5兆円超で最大手。火力発電タービン・原子力・防衛(戦闘機の機体)・宇宙(ロケット全体)と何でもやる総合力
・川崎重工: バイク(Kawasaki)・鉄道車両・ヘリコプター。消費者向け商品がある分知名度は高い
・IHI: 航空エンジンに特化して利益率が一番高い。「選択と集中」が効いている
IHIの面白さは航空エンジンのアフターマーケットという最強のビジネスモデル。エンジンは20〜30年使われるから、その間ずっと保守・部品交換で収益が入る。売上では三菱重工の1/3だけど、利益率ではIHIが勝っている。
防衛って聞くとちょっと怖い...文系の仕事もあるの?
防衛事業は売上の一部で、仕事の大半は民間向けだよ。橋を作る、プラントを建てる、飛行機のエンジンを整備する——これが日常業務。
文系の仕事も多い。営業(プラントの受注、航空会社への提案)、調達、経理、人事、経営企画。特にIHIの営業は数百億円規模のプラント案件を受注する大きな仕事。「1つの契約で数百億」のスケール感はコンサルやITでは味わえないよ。
新卒約130人のうち事務系は30〜40人。理系メーカーだから文系の競争率は高くないのが穴場。
本社はどこ?勤務地は?
本社は東京都江東区の豊洲。重工メーカーとしては珍しく東京の都心部に本社があるのが特徴。
ただし工場・事業所は全国に分散——
・豊洲: 本社・コーポレート
・瑞穂(東京): 航空エンジンの開発・製造
・相馬(福島): ジェットエンジン部品工場
・横浜: 社会基盤
・愛知: ターボチャージャー
技術系は工場配属が基本だけど、事務系は豊洲の本社勤務のチャンスもある。東京で働ける重工メーカーというのは貴重だよ。