数字で見る富士ソフト
売上3,174億円・単体従業員9,800人・新卒818名採用。独立系SIerとしての規模感と財務特性を確認しよう。
知っておきたい数字
比較: 売上3,174億円はTIS(約2,400億円)よりやや大きく、NTTデータ(3.2兆円)の約10分の1の規模。
事業セグメント別売上構成(推定)
公式セグメント開示(2024年12月期)は「ソフトウェア開発事業」として一本化されているが、技術領域別の構成イメージ。
製造業・流通・公共向け基幹システム開発・保守。安定した収益基盤。
自動車・産業機器・通信機器向け。最大の技術差別化領域。
AWS/Azure移行支援・スマートファクトリー・IoT支援。成長中。
サーバー・ネットワーク構築・データセンター運用等。
給与・待遇
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 平均年収 | 640万円(有価証券報告書、平均年齢35.6歳) |
| 初任給(技術職) | 月239,000円(大卒) |
| 賞与 | 年2回(6月・12月) |
| 主な福利厚生 | 完全週休2日、フレックスタイム制、リモートワーク対応、資格取得支援 |
| 勤務地 | 神奈川(本社)・東京・全国拠点・KKR傘下で海外展開も視野 |
採用データ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 新卒採用数(2024年度) | 818名(男性652名・女性166名) |
| 採用学歴 | 高専・専門・大学・大学院(学歴フィルターなし) |
| 中途採用比率 | 24.4%(2024年度) |
| 単体従業員数 | 9,806名(2024年12月末) |
| 連結従業員数 | 19,669名(2024年12月末) |
業績推移(直近3期)
| 指標 | 2022年12月期 | 2023年12月期 | 2024年12月期 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 約2,800億円 | 約2,994億円 | 3,174億円 |
| 営業利益 | 約194億円 | 約206億円 | 220億円 |
| 純利益 | 約60億円 | 約119億円 | 211億円(不動産売却益含む) |
純利益の2024年急増は自社保有不動産の売却益(一時要因)が主因。本業の成長率は年5〜7%で安定。
独立系SIer比較
| 企業 | 売上 | 平均年収 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 富士ソフト | 3,174億円 | 640万円 | 組み込み×業務系・KKR傘下 |
| TIS | 約2,400億円 | 约780万円 | SOMPOグループ・金融SI中心 |
| CTC(伊藤忠テクノ) | 約2,100億円 | 約800万円 | 伊藤忠グループ・ネットワーク中心 |
| SCSK | 約4,700億円 | 約700万円 | 住商グループ・業務系SIer |
ひよぺん対話
KKRが5,583億円で買ったって書いてあった。それって会社の価値がそのくらいってこと?
厳密には「KKRが全株式を取得するために払った金額」で、これを「買収総額(市場時価総額)」と言う。5,583億円は富士ソフトの売上3,174億円に対して約1.8倍の水準——つまり「1年分の売上の1.8倍くらいの価値」があると市場が判断した。IT企業のPBR(株価純資産倍率)やEV/EBITDA倍率で見ると、これは割安でも割高でもない標準的な水準。KKRがこの価格を払ったということは、「組み込み・業務系SIの技術力はこれくらいの価値がある」と評価したことを意味する。就活生的には「会社の価値を認めてもらって非公開化された」という前向きな見方もできるよ。
純利益が78%増ってすごいけど、なんで?毎年こんなに増えるの?
2024年12月期の純利益78%増は「特殊要因あり」だよ。富士ソフトは自社保有の不動産(オフィスビル等)を売却して、一時的に大きな「固定資産売却益」が計上された。これは毎年続くものではなく、一度きりの特別利益。本業(システム開発)の利益成長率は6〜7%程度で着実だが、純利益が78%増えたのはその一時的要因が主因。面接でこの数字を使うときは「本業の売上は前年比6%増・一時的な不動産売却益で純利益が大きく伸びた」と正確に説明できると、数字を読む力があると評価されるよ。