3分でわかるユナイテッドアローズ
「目利き」と「キュレーション」で勝負するセレクトショップのリーダー
バイヤーが世界中を旅して選んだ服を売る、ファッション業界で最も知的な仕事のひとつ
ブランドポートフォリオ
UAのブランドは「高感度な大人向け旗艦」から「20代向けカジュアル」まで複数の価格帯・ターゲットをカバー。コアは旗艦ブランドのUNITED ARROWSで、バイヤーのキュレーション力がすべてのブランド価値の源泉となっている。
3つのキーワードで理解するUA
セレクトショップとは——「目利き」が価値を生む仕事
スーパーの食品売場が「何でも置いてある」のに対し、セレクトショップは「バイヤーが厳選した商品だけを置く」。ユナイテッドアローズのバイヤーは年に複数回、パリ・ミラノ・ニューヨーク・ロンドンの展示会を回り、「来シーズン売れる」「ブランドイメージに合う」商品を選んでくる。バイヤーの目利きが外れれば売れ残り、当たれば完売——このスリルと責任感が魅力。「ものを選ぶ」ことが仕事になる珍しい職種で、ファッション好きには特別な職場。
高感度×適正価格——ユニクロでもラグジュアリーでもない「第3の選択肢」
ユニクロは「安くて機能的」、エルメスは「最高品質・超高価格」。UAはその中間の「高感度×買えるラグジュアリー」を担う。1万〜5万円帯のジャケットや2万〜8万円帯のスーツを、おしゃれに敏感な大人に提案する。「ブランドの価値は価格ではなくキュレーション(編集)にある」という哲学で、ファストファッションと差別化する。デフレが続いた日本市場で生き残ってきた証明でもある。
EC強化とOMO——でも「体験」は店舗にしかない
EC売上比率を高めながらも「店舗でのスタイリング提案」という体験価値を重視。スタッフのコーディネート提案やフィッティングルームでの接客は、ECが代替できない差別化要素。一方でSNS・インスタグラムを活用したスタッフスナップ発信や、アプリでの会員囲い込みも積極的に推進。「リアル×デジタル融合」の最前線を歩む企業でもある。
ひよぺん対話
ユナイテッドアローズって聞いたことあるけど、ユニクロとどう違うの?
大きな違いは「何を売るか、誰が決めるか」。ユニクロは自社で企画・製造した服を売る「SPA(製造小売)」で、安くて質がいいものを大量に作る。UAは「バイヤーが世界中から選んできた服」と「自社企画の服」を組み合わせて売る「セレクトショップ」。価格帯もユニクロが990円〜のTシャツに対し、UAは1万円以上のシャツが主流。ターゲットも違って、ユニクロが老若男女なのに対し、UAはおしゃれに積極的な30〜40代が中心だよ。
バイヤーって具体的にどんな仕事なの?カッコよさそうだけど。
年に2〜4回、パリ・ミラノ・ニューヨーク・ロンドンの展示会へ行き、数百〜数千のブランドの中から「これがいい」と感じた商品を選んで仕入れる。聞こえはカッコいいけど、実態は年間何百時間もの市場調査、来シーズンのトレンド読み、予算内での仕入れ計画、売れ残りリスクとの闘い。自分が選んだ商品が完売したときの達成感は格別で、逆に売れ残ると損益に直結するプレッシャーもある。「センス」だけじゃなく「データと数字への理解」も必須な仕事だよ。
入社したらすぐバイヤーになれるの?それとも店舗からスタート?
基本的にはまず販売スタッフとして店舗配属。接客・スタイリング提案・在庫管理を2〜3年経験してから、本部(バイイング・MD・VMD・PR等)への異動機会が生まれる。ただUAは「販売の経験がバイヤーの目利きを鍛える」という考え方が強い。お客様に「この服のどこが魅力か」を説明し続けることで、本当に売れる服が分かるようになる。バイヤー志望の人でも、店舗経験をしっかり積んでからが近道。
ぶっちゃけ、ファッション業界って給料低いって聞くんだけど本当?
正直に言う。UAの平均年収は約405〜480万円で、製造業やメガバンクと比べると高くはない。初任給は月22万円前後。ただ「好きなことを仕事にしている」という充実感が高い職場でもある。デメリットは週末・祝日が繁忙期で休みが取りにくい、長時間立ち仕事、服代に出費しがちなこと。メリットは社員割引(30〜50%)で良質な服が買えること、ファッション業界最前線にいられること。「服が好き」な人にとってはお金以上の価値がある職場かどうか、よく考えてみて。