3分でわかるTOPPAN
印刷国内首位——でも実態はDX・半導体・パッケージの「情報加工企業」
旧凸版印刷。2023年にHD体制へ移行し、事業ポートフォリオ経営を加速
印刷2強のポジション
TOPPANとDNPは印刷業界の2強。どちらも「印刷」の枠を超えてDX・エレクトロニクスに多角化しているが、TOPPANは売上規模で首位。
3つのキーワードで理解する
「印刷会社」ではない——DX・半導体・パッケージの情報加工企業
TOPPANの売上の過半は情報コミュニケーション事業(DXソリューション・ICカード・BPO・セキュア関連)。紙に刷る「印刷」の売上比率はごくわずか。印刷で培った微細加工技術・情報処理技術をベースに、マイナンバーカードの製造、企業のDX支援、半導体フォトマスクまで手がける。就活で「印刷会社でしょ?」は完全にNG。
半導体フォトマスクで世界トップシェア
フォトマスクとは半導体の回路パターンを転写するための「原版」。TOPPANのフォトマスクは世界シェア首位で、TSMC・サムスンなど最先端ファウンドリに供給。AI半導体の需要爆発でEUV対応フォトマスクの設備投資を急拡大中。印刷の微細加工技術が半導体の最先端を支えている。
2023年にHD体制へ移行——「総合印刷」から「事業ポートフォリオ経営」へ
2023年10月にTOPPANホールディングスへ商号変更し持株会社体制に移行。傘下にTOPPAN株式会社(印刷・DX)、TOPPANエッジ(BPO・セキュア)、TOPPANデジタル(デジタル事業)を配置。各事業会社が自律的に意思決定することで成長スピードを加速させる狙い。2026年4月にはTOPPAN・TOPPANエッジ・TOPPANデジタルの3社合併も予定。
身近な接点
ICカード・マイナンバーカード
クレカのICチップやマイナンバーカードの製造はTOPPANが担当
食品パッケージ
コンビニ弁当やレトルト食品のパッケージ。毎日手に取っている
スマホの有機ELディスプレイ
ディスプレイ関連部材を供給。画面の裏にTOPPANの技術がある
銀行の帳票・DX
金融機関の帳票印刷からデジタル化支援まで。BtoBの縁の下の力持ち
ひよぺん対話
TOPPANって凸版印刷でしょ?印刷会社に就職ってどうなの...?
名前に「印刷」が残ってるけど、実態は全然違う。売上の過半はDXソリューション・ICカード・BPOなどの情報コミュニケーション事業。さらにエレクトロニクス事業では半導体フォトマスクが世界首位。「印刷=紙を刷る会社」というイメージは10年以上前の話。今は「情報加工の技術で稼ぐBtoB企業」だよ。
DNPとの違いは?どっちがいいの?
売上規模ではTOPPANが上(1.7兆円 vs 1.4兆円)。強みの違いで言うと、TOPPANはフォトマスク(半導体の原版)が世界首位、DNPは有機EL蒸着マスクが世界首位。どちらも「印刷の微細加工技術を先端分野に応用」という戦略は同じだけど、攻める半導体領域が違う。就活では「なぜTOPPAN?」に対して「半導体の最先端を印刷技術で支えたい」と言えると刺さるよ。
文系でも入れる?配属はどうなるの?
文系の採用は営業職・企画職がメイン。TOPPANの営業は「モノを売る」というより「クライアントの課題をヒアリングして、社内の技術を組み合わせてソリューションを提案する」スタイル。金融機関のDX支援、食品メーカーのパッケージ開発、自治体のBPOなど提案先は幅広い。ただし配属ガチャはある——情報コミュニケーション・生活・産業・エレクトロニクスのどこに行くかは入社後に決まる。
正直、年収とか働き方はどう?
平均年収は817万円(平均年齢43歳)。メーカーとしてはかなり高い水準。ただし残業は部署による差が大きい——営業部門は繁忙期にハードになることも。最近は働き方改革で在宅勤務やフレックスも進んでいるけど、工場勤務の場合はシフト制。安定性は抜群——売上1.7兆円、従業員5万人超の巨大企業で、印刷もDXも半導体も手がけているから「この事業がダメでも他がある」という分散力がある。