テルモの仕事内容
MR・R&D・品質保証——「命をつなぐ機器」を作り、届け、守る3つの仕事のリアル。
神経血管治療 ホスピタルカンパニー 輸液・注射器
輸血管理・手術 ブラッド&セルテクノロジー 血小板採取・血液バッグ
細胞培養 MR(医療機器営業) 病院・医師への
製品提案・サポート
主な職種
MR(Medical Representative)
医師・看護師・病院スタッフに製品を提案・サポートする医療機器営業職。手術室での実演や院内勉強会の開催も担当。文系学生の主な採用職種。
R&D(研究開発・製品設計)
新製品の研究・設計・臨床評価を行う技術職。カテーテルの形状設計、材料開発、医療安全基準の対応などを担当。理系(機械・材料・医工・化学)が中心。
生産技術・品質保証
医療機器は厳格な品質基準(QMS・FDA・CEマーク)が求められる。製造ラインの設計、品質管理体制の構築、国内外の規制対応を担当。
プロジェクト事例で見る仕事のリアル
新世代冠動脈カテーテルの開発・承認取得
冠動脈(心臓の血管)の詰まりを治療するガイドワイヤー・バルーンカテーテルの新製品開発。FDA(米国)とPMDA(日本)の承認取得のために国際臨床試験を実施。世界中の心臓外科医からのフィードバックを製品に反映。
大学病院でのカテーテル採用獲得
大学病院の心臓外科・循環器内科医師へのアプローチ。競合製品(メドトロニック・ボストンサイエンティフィック)との比較評価に勝ち、テルモ製カテーテルを手術標準品として採用させる。院内勉強会・学会出展での情報提供も担当。
アジア・アフリカへの輸液システム展開
新興国の病院向けに低コスト輸液バッグ・注射システムを現地生産・販売するプロジェクト。現地病院の実態(電源・冷蔵設備の有無)に合わせた製品設計が必要。国際機関(WHO・UNICEF)との連携も。
iPS細胞由来の心筋細胞シートの治療開発
BCT(ブラッド&セル)事業が再生医療分野に参入。iPS細胞から心筋細胞を大量培養する技術の確立を目指す。阪大等の研究機関との共同開発で、細胞治療の「培養器・保存袋」を提供するテルモの役割。
事業領域マップ
心臓血管カンパニー(TCV)
心臓外科医・循環器内科医・世界160カ国の病院冠動脈インターベンション(PCI): バルーンカテーテル・ステント。心臓の詰まった血管を広げる治療に使用
末梢血管: 手足の血管治療用カテーテル・ガイドワイヤー
神経血管: 脳血管治療(脳動脈瘤・脳梗塞)用カテーテル。テルモはグローバルトップ
血管内超音波(IVUS): 血管の内側を見るイメージングデバイス
電気生理(不整脈治療): 不整脈を治療するカテーテルアブレーション
ホスピタルカンパニー(THP)
病院・クリニック・在宅医療輸液製剤・輸液バッグ: 入院患者への点滴用バッグ。PVC-freeの環境配慮型も展開
注射器・採血管: 一般的な注射器。安全機能(針刺し事故防止)付き製品
輸血管理システム: 病院の輸血工程を管理するITシステム
手術関連製品: 手術用の流量ポンプ・チューブ類
在宅医療: 在宅での輸液・栄養管理製品
ブラッド&セルテクノロジー(BCT)
血液センター・病院・再生医療機関アフェレーシス(血小板採取): 献血血液から血小板だけを取り出す機械。血液センター向け
血液バッグ: 採血・保存・輸血用の血液バッグシステム
細胞培養システム: iPS細胞・幹細胞の大量培養装置。再生医療の基盤技術
骨髄処理: 骨髄移植用の骨髄液処理システム
ひよぺん対話
MRって薬のMR(MR薬剤師)と違うの?
全然違う。整理すると——
・薬のMR(医薬情報担当者): 製薬会社の営業。医師に「この薬を使ってください」と提案
・テルモのMR(医療機器営業): 医師に「このカテーテル・この器具を使ってください」と提案。手術室に入って医師の治療を直接サポートすることも
テルモのMRが特殊なのは——
・手術室(オペ室)に入れる: カテーテルを使う手術に立ち会って医師をサポート。「この器具の使い方こうです」「別のサイズはいかがですか?」という対応
・命に直接関わる: 心臓手術で使う器具を扱うので責任が重大。でも患者さんが助かったときの感謝は格別
・深い医療知識が必要: 心臓の解剖・手術手技・競合製品の特性まで覚える。「勉強量が多い」のがMRの共通認識
テルモで理系はどんな仕事するの?
理系の仕事は大きく3つ——
1. R&D(研究開発): カテーテルの設計・材料開発・生体試験。医工学・機械・材料・化学系。自分が作ったデバイスが世界中の手術で使われる
2. 品質保証・薬事規制: 医療機器はFDA(米国)、CE(欧州)、PMDA(日本)の承認が必要。「この製品は安全です」を証明する仕事。法規制の知識が必要で、転職市場でも希少価値が高い
3. 生産技術: 工場での製造ラインの設計・改善。カテーテルは极めて精密なため、製造工程の管理が重要
技術系は海外R&Dセンター(米国・ベルギー)への派遣も。グローバルで医療機器を開発したい理系学生には最高の環境。