3分でわかる高島屋
バラの包装紙でおなじみ、創業194年の老舗百貨店。インバウンド特需とSC事業で17年ぶり売上1兆円を突破。
百貨店業界2位 × SC事業が安定収益 × 海外展開でアジアへ
百貨店大手4社の位置づけ
百貨店業界は三越伊勢丹HD・高島屋・J.フロント リテイリング(大丸松坂屋)・H2Oリテイリング(阪急阪神)の4大グループ体制。高島屋は百貨店+SC事業の二刀流で総額営業収益1兆円超え。
3つのキーワードで理解する
創業194年の老舗——天保2年から続く「信用」のブランド
1831年(天保2年)に京都で古着・木綿商として創業。約200年の歴史を持つ日本を代表する百貨店。「いつも、人から。」のスローガンのもと、接客の質と信頼で勝負する。バラの包装紙(ローズ柄)は百貨店の象徴。
17年ぶり売上1兆円突破——インバウンドと富裕層が牽引
2025年2月期の総額営業収益は1兆327億円(17年ぶりの1兆円超え)、営業利益575億円は過去最高。免税売上高1,160億円(前期687億円から70%増)が示すように、インバウンド特需と国内富裕層消費が業績を押し上げた。
SC事業という第2の柱——百貨店だけじゃない収益構造
玉川高島屋S・C、流山おおたかの森S・C、タカシマヤ ゲートタワーモール——ショッピングセンター(SC)事業が安定した不動産収入を生む。百貨店の売上が景気に左右される中、テナント賃料という安定収益が高島屋の強み。三越伊勢丹にはない事業ポートフォリオ。
身近な接点 — 高島屋に触れている瞬間
百貨店の贈答文化を象徴するサービス。「高島屋の包装紙」が信頼の証
1952年から使われる「ローズ柄」は日本人なら誰もが知る百貨店のアイコン
高島屋の建物自体が街のランドマーク。日本橋店は重要文化財にも指定
二子玉川の象徴的なショッピングセンター。百貨店とSCの融合モデル
ひよぺん対話
百貨店って衰退産業じゃないの?いまさら就職してる場合?
正直、業界全体で見れば衰退は事実。ピーク時(1991年)の売上約9.7兆円から、2023年は約5.4兆円まで縮小した。店舗数も半減している。
でも高島屋は——
・2025年2月期に17年ぶり売上1兆円突破・過去最高益
・免税売上1,160億円(インバウンド特需)
・SC事業で百貨店に依存しない収益を確保
「百貨店は沈む船」なのではなく、「沈む船もあれば、浮上する船もある」が正しい。高島屋は浮上組。ただしインバウンドが減速したら?というリスクは常にある。
高島屋で働くって、売り場に立ってブランド品を売るの?
それは半分正解で半分違う。確かに売り場に立つことはあるけど、高島屋の総合職の仕事はもっと幅広い——
・バイヤー: 世界中のブランドや産地を回り、「何を仕入れて売るか」を決める。目利きの力
・催事企画: 「大北海道展」のような催事の企画・運営。集客の花形
・外商: 富裕層のお客様への個別提案。1人で年間数億円の売上を任される
・SC事業: ショッピングセンターのテナント誘致、施設運営
・海外事業: シンガポール、ベトナム、中国の百貨店運営
・経営企画・DX: 全社戦略、デジタル施策
「販売員」のイメージだけで終わるのはもったいない。
三越伊勢丹と高島屋、どっちが上なの?
比較の軸で変わる——
・百貨店の売上高: 三越伊勢丹HD(5,555億円)が1位。高島屋は総額営業収益1兆327億円だが、これはSC事業等を含む
・旗艦店の強さ: 伊勢丹新宿本店(4,212億円)が圧倒的。高島屋新宿店は約1,000億円
・SC事業: 高島屋が大きくリード。三越伊勢丹にはSC事業がほぼない
・海外展開: 高島屋(シンガポール・ベトナム・中国)が先行
一言で言うと、「1店舗の爆発力」なら三越伊勢丹、「事業の多角化」なら高島屋。面接では「なぜ三越伊勢丹ではなく高島屋か」を明確にしておこう。