松竹の仕事内容

歌舞伎・映画・不動産——130年の歴史を持つエンタメ企業で、伝統と革新が交差する3つのフィールド。

🎭 演劇(歌舞伎) 歌舞伎公演の企画・制作
全国劇場での興行主催
🎬 映像事業 映画の配給・製作
シネコン運営
🏢 不動産事業 歌舞伎座タワー
銀座エリアのビル賃貸

プロジェクト事例で見る仕事のリアル

歌舞伎興行 公演期間1〜4週間 / 年間公演数100本超

歌舞伎座での大型公演プロデュース

一月公演・二月公演など毎月の歌舞伎座本公演を企画・制作。出演俳優(歌舞伎役者)との調整、演目選定、美術・衣装の制作、チケット販売戦略まで統括。一公演で数千万〜数億円の予算を動かす。国内外からの観光客誘致も重要な仕事。

👤 若手の関わり方 入社2〜3年目から制作進行アシスタントとして出演者スケジュール調整、稽古場手配、舞台道具の管理を担当。現場の感覚を徹底的に磨く時期
歌舞伎グローバル 年2〜3回の海外公演 / Netflix等への配信権販売

歌舞伎の海外公演・デジタル展開

ニューヨーク・ロンドン・パリでの海外公演の企画・渉外。現地プロモーター・会場との交渉、字幕制作、現地メディアへのPR。Netflixや海外動画プラットフォームへの歌舞伎映像の配信権販売、デジタルアーカイブ化も推進中。

👤 若手の関わり方 英語力を生かして海外のプロモーターとのメール交渉・現地視察に参加。5年目以降で渉外担当として独り立ち
映画配給 年間配給本数20本前後 / 宣伝チーム5〜10名

映画の配給・宣伝プロジェクト

製作委員会方式で参加した映画の全国配給戦略を立案。試写会の運営、メディア露出の調整、映画館への配分、SNSプロモーション企画。山田洋次監督作品など文化的価値の高い作品をどう集客につなげるかが腕の見せ所。

👤 若手の関わり方 入社3年目以降で宣伝担当としてプレスリリース作成、メディア対応、SNS施策の実行を担当
不動産 歌舞伎座タワー・銀座松竹スクエア等の管理

歌舞伎座タワーのテナント管理・企画

歌舞伎座の上に建つ歌舞伎座タワー(銀座エリアのオフィス・商業施設)のテナント誘致、賃料交渉、施設運営管理。歌舞伎公演とのシナジーを生かした商業展開(歌舞伎グッズショップ、飲食店連携等)も企画。

👤 若手の関わり方 入社4〜5年目で不動産部門に異動しテナント対応・ビル管理会社との連携・収益管理を担当

事業領域マップ

🎭

演劇事業(歌舞伎・その他)

歌舞伎ファン・観光客・法人チケット

歌舞伎座: 東京・銀座。月替わりで大型公演を主催。年間来場者約100万人
南座: 京都の歌舞伎劇場。顔見世興行(12月)は年間最大イベント
大阪松竹座・新橋演舞場: 大阪・東京で新派・大衆演劇も展開
歌舞伎のグローバル展開: Netflix配信、海外公演(NY・ロンドン等)、訪日外国人向け体験プログラム

売上構成
約17%(143億円程度) 独自性の源泉
🎬

映像事業

映画ファン・一般観客

映画配給: 年間20本前後を配給。山田洋次監督作品などの文化的名作、アニメ・実写の配給も
映画製作: 製作委員会方式で有力作品に出資。オリジナル映画の企画開発
松竹マルチプレックスシアターズ: 直営シネコンの運営(10館程度)
映像アーカイブ: 松竹が保有する旧作映画の配信権・ライセンス管理

売上構成
約66%(554億円程度)
🏢

不動産事業

テナント企業・商業施設利用者

歌舞伎座タワー: 歌舞伎座直結の複合ビル(オフィス・商業・歌舞伎ミュージアム)
銀座松竹スクエア: 銀座エリアの商業ビル。ファッション・飲食テナントが入居
その他ビル管理: 東京・大阪の松竹所有物件の賃貸管理
特徴: 不動産セグメント利益58億円はグループ全体利益の大部分を占める安定収益源

売上構成
約17%(143億円程度)・利益58億円 利益の柱

ひよぺん対話

ひよこ

歌舞伎の仕事って、普段どんなことするの?歌舞伎に興味なくても仕事できる?

ペンギン

歌舞伎に興味がなくても仕事はできるけど、「いずれ好きになる」人が圧倒的に多い環境だよ。

具体的な仕事は——
制作部門: 公演のスケジュール管理、舞台道具・衣装の手配、劇場スタッフとの調整。「演劇版のプロジェクトマネージャー」
営業・チケット部門: 旅行会社・法人への団体チケット販売、海外エージェントとの契約
宣伝部門: SNS・メディア露出の管理、訪日外国人向けのプロモーション

入社して現場に立つと、「歌舞伎って何千人もの観客を動かす凄いコンテンツだ」と気づく社員が多い。最初から好きじゃなくてもOK。

ひよこ

映画の仕事もあるの?松竹って映画会社でもあるんだよね?

ペンギン

ある。でも東宝・東映と比べると映像事業の規模は小さい

松竹の映画の強みは「文化的価値のある作品」。山田洋次監督の「男はつらいよ」シリーズ、「おくりびと」(アカデミー賞受賞)など、ヒット映画より長く語り継がれる名作を手がけてきた。

ただ近年は映像事業が苦しい。ヒット作が少なく、東宝・東映との差が開いている。「映画会社として立て直す」仕事の当事者になるという視点で見ると、チャレンジングな環境ともいえる。

「映画を作りたい!」という人には東宝より狭き門で規模も小さいが、歌舞伎という全く異なるエンタメも体験できるのが松竹ならではの特徴だよ。

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