松竹の働く環境とキャリアパス
歌舞伎から映画、不動産まで——130年の歴史を持つ老舗エンタメ企業で、伝統と改革が交わるキャリアのリアル。
キャリアステップ
1〜3年目
若手——現場で歌舞伎・映画・不動産を肌で知る
- 配属先(演劇、映像、不動産、管理)で実務を通して事業を理解。演劇なら制作進行の補佐から
- 演劇部門: 公演の制作進行補助、チケット販売サポート、劇場スタッフとの調整
- 映像部門: 試写会運営、配給宣伝の補佐、SNS施策の実行
- 不動産部門: テナント対応、ビル管理補佐、賃料交渉のサポート
4〜7年目
一人前——プロジェクトの主担当に
- 演劇: 担当公演の制作進行を主導。予算管理、出演者交渉、チケット販売戦略の立案
- 映像: 担当作品の配給宣伝プランを自分で設計。メディア連携・SNS戦略を主導
- 不動産: テナント誘致の交渉、物件の収益管理を主担当として対応
- ジョブローテーションで別事業部への異動もこの時期。演劇→映像、映像→不動産など
8〜15年目
プロデューサー・マネージャー——作品を統括する立場へ
- 演劇プロデューサー: 大型公演の企画から集客まで全体を統括。海外公演の渉外責任者も
- 映画プロデューサー: 企画開発〜公開まで数億円の予算を管理するプロデュース
- 不動産マネージャー: 物件ポートフォリオの収益最大化、リニューアル計画の立案
- 約1,440人規模の会社なので早い段階から大きな裁量を持てるのが特徴
16年目〜
部長・役員——松竹の経営を担う
- 演劇事業本部長、映像事業本部長、不動産事業本部長として事業の方向を決定
- 歌舞伎のグローバル展開戦略、映像事業の収益改善策など経営課題に直接関与
- 連結800億円超の老舗エンタメ企業の経営を担う立場に
研修・育成制度
新入社員研修(約1ヶ月)
松竹グループの事業全体を学ぶ研修。歌舞伎公演の見学、映画の配給プロセス、不動産事業の仕組みを現場見学を含めて理解する
OJT(配属先での実地研修)
先輩社員の下で実務を学ぶ。演劇なら公演の進行管理、映像なら試写会の運営など現場で「仕事の動かし方」を身につける
ジョブローテーション
3〜5年ごとに事業部門を異動。演劇→映像→不動産と幅広く経験し、松竹のビジネス全体を理解するゼネラリスト育成型
海外研修・語学サポート
歌舞伎の海外展開や映像の国際共同制作に対応するため、英語研修・海外視察の機会がある。グローバル事業の拡大に伴い需要増加中
向いている人 / 向いていない人
向いている人
- 伝統文化に携わりたい人——歌舞伎という400年の歴史を現代に伝える仕事は、他の企業では絶対に経験できない
- エンタメのビジネスサイドに興味がある人——「作る」より「届ける・ヒットさせる」仕事。プロデューサー志向の人に向いている
- 少人数で大きな仕事をしたい人——1,440人程度の規模で、若手から制作進行を任される環境
- 再生・改革に関わりたい人——映像事業の立て直し、歌舞伎グローバル化など経営課題が明確。「変える側」として動ける
- 東京・銀座エリアで働きたい人——本社は中央区築地。歌舞伎座も銀座エリアで勤務地が集中している
向いていない人
- 高年収・高初任給を最優先する人——平均年収847万円は業界標準だが、東宝(1,031万円)と比べると低い。初任給も標準レベル
- 映画だけを大量に手がけたい人——配給本数は東宝・東映より少ない。映画特化なら東宝の方が規模感がある
- 急成長・業績好調の企業に入りたい人——映像事業の不振が続いており、安定成長とは言いにくい状況
- 大量採用の企業で同期と切磋琢磨したい人——採用数は多くなく、大企業的な同期コミュニティは作りにくい
ひよぺん対話
平均年収847万円って映画業界としては普通なの?
業界標準では高い方だよ。比較すると——
・東宝: 約1,031万円
・東映: 約770万円
・松竹: 約847万円
東宝より低いけど東映より高い。「エンタメ業界の平均より上」のレンジ。
ただし初任給は月24〜25万円程度で高くない。若手のうちは我慢が必要で、30代後半から一気に上がるのがエンタメ業界の傾向。
松竹って向いてない人はどんな人?
正直に言うと——
「映像事業の華やかさだけ求める人」は向いてない。松竹の映像事業は正直厳しい状況が続いていて、ヒット作を出せていない時期が長い。「映画で大ヒットを連発したい!」という夢は東宝の方が現実的。
逆に向いているのは「歌舞伎という他社にない資産の価値を最大化したい人」。インバウンド需要の増加、Netflixの日本コンテンツ需要——これを活かして歌舞伎をグローバルIPに育てる仕事は、松竹にしかできない。
「安定した大企業」というより「老舗の再生に携わりたい人」が松竹には合ってる。