3分でわかる松竹
歌舞伎座に来てください——歌舞伎の興行権を独占し、映画・演劇・不動産を展開する創業130年超の老舗エンタメ企業。
歌舞伎IP独占 × 銀座不動産 × 日本映画の文化的遺産
事業ポートフォリオ — 3つの柱
映像事業が売上の約2/3を占めるが利益は安定しない。不動産事業(歌舞伎座タワー等)の賃料収入が経営の安定基盤。演劇(歌舞伎)は売上規模は小さいが松竹にしかない独自性の源泉。
3つのキーワードで理解する
歌舞伎の独占興行権——400年の伝統を持つ唯一無二のIP
歌舞伎は松竹が興行権をほぼ独占している。歌舞伎座(東京・銀座)、南座(京都)、大阪松竹座など全国の主要劇場で年間多数の公演を主催。「日本の伝統芸能」という強烈なIPを持つのは日本の映画・エンタメ大手の中で松竹だけ。Netflixでの配信・海外公演も展開し、グローバルな価値を高めている。
映画——山田洋次から「鬼滅の刃」まで
「男はつらいよ」シリーズをプロデュースした山田洋次監督など、日本映画の文化的遺産を担う老舗スタジオ。近年は「鬼滅の刃」など東宝との共同配給作品にも携わる。松竹マルチプレックスシアターズ(シネコン)も展開しており製作・配給・興行の一気通貫体制を持つ。
不動産——銀座の一等地が経営を支える安全装置
歌舞伎座の建物に直結した「歌舞伎座タワー」(オフィス・商業施設)と「銀座松竹スクエア」が安定した賃料収入を生む。演劇・映像事業が不振でも不動産収益(セグメント利益58億円)が会社を支える構造。「エンタメ×銀座不動産」の組み合わせは東宝の「エンタメ×不動産」モデルと類似する。
身近な接点 — 松竹に触れている瞬間
東京・銀座の歌舞伎座での公演はすべて松竹が主催。地方巡業も松竹が仕切る
松竹マルチプレックスシアターズのシネコンで映画を観る機会がある。松竹配給作品も多い
寅さんシリーズは松竹の代名詞。NHKや地上波での放映のたびに松竹作品に触れている
Netflixの「KABUKI」コンテンツは松竹が権利を持つ。海外で話題の「日本文化」として発信中
ひよぺん対話
松竹って東宝・東映と並ぶ映画大手って聞いたけど、実際どんな会社なの?
一番の特徴は「歌舞伎」だよ。日本で歌舞伎の公演をやりたければ、ほぼ松竹を通さないといけない。400年の歴史を持つ伝統芸能の興行権を独占してるって、普通に考えてものすごい参入障壁。
映画は東宝・東映より規模が小さいけど、歌舞伎という誰も真似できないIPを持つのが松竹の一番の強みだよ。創業1895年、130年以上の老舗で、東京・銀座に歌舞伎座とビルを持つ「不動産付きエンタメ企業」とも言える。
業績的にはどうなの?東宝と比べると小さい?
正直に言うと厳しい状況。2025年2月期は売上840億円で前年比マイナス。映像事業が不振で経常損失を計上。東宝(3,132億円)と比べると売上は1/4以下だし、利益率も圧倒的に低い。
ただし不動産事業(利益58億円)が黒字を守っている。歌舞伎座タワーや銀座松竹スクエアの賃料収入がなければもっと苦しかった。
就活生的には「安定した大企業」というより「再生途上のエンタメ企業」という側面もある。歌舞伎のグローバル展開や映像事業の立て直しをどう担うか、経営改革の当事者になれるのが松竹の魅力でもある。
歌舞伎って就活生にはちょっと地味に見えるんだけど...
その感覚、実は逆で考えてほしい。
歌舞伎ってNetflixが積極的に配信しようとしてるほどグローバルに需要がある。日本文化への関心の高まり(インバウンド観光、アニメ・マンガのブーム)を背景に、「本物の日本文化体験」の価値は上がってる。
Beyoncéが着物を着て、世界中の人がSNSで歌舞伎の映像をシェアする時代。「地味な伝統芸能」じゃなく、世界で通用するIPとして歌舞伎を再定義するのが今の松竹の戦略。その最前線に立てるのが松竹の仕事だよ。