SAPジャパンの働く環境とキャリアパス
外資IT×ERP世界No.1。ジョブグレード制の昇進とグローバルキャリアを解説します。
キャリアステップ
ジュニアコンサルタント / エンジニア
- ジョブグレード2(JG2)からスタート。年収400〜500万円
- 研修(グローバル研修含む)+OJTでSAP製品の知識を習得
- プロジェクトチームに参加し、先輩の指導のもと特定モジュールを担当
- 顧客ワークショップへの同席やテスト実施で実務を学ぶ
- SAP認定コンサルタント資格の取得を目指す
コンサルタント / シニアエンジニア
- JG3〜4に昇格。年収700〜900万円のレンジ
- モジュールリードとして要件定義〜本稼働を一気通貫で担当
- グローバルプロジェクトへの参画機会が増える
- 英語での会議・ドキュメント作成が日常に
シニアコンサルタント / マネージャー
- JG5〜6。年収1,000〜1,500万円のレンジ
- プロジェクトマネージャーとして数億円規模の案件を統括
- 複数プロジェクトのポートフォリオ管理や若手育成
- ドイツ本社やAPJ(アジア太平洋日本)リージョンとの調整役
ディレクター / VP
- JG7以上。年収1,500〜2,500万円の上位ポジション
- 事業部門の責任者やカントリーリーダーシップメンバー
- グローバルポジションへの転身も可能——ドイツ本社やシンガポール拠点への異動
- SAPから他の外資IT(Oracle、Salesforce等)やコンサルファームへの転職も多い
研修・制度
グローバル新卒研修
入社後にドイツ本社やシンガポール等でグローバル同期と合同研修。SAP製品の基礎+カルチャー理解。
SAP認定資格取得支援
SAP Certified Consultant資格の取得を会社が全額支援。キャリアの基盤になる必須資格。
ラーニングプラットフォーム
SAP Learning Hubで数千コースのオンライン研修を自由に受講可能。自分のペースでスキルアップ。
ジョブローテーション
コンサル→セールス、テクニカル→プリセールス等の社内異動が柔軟。グローバルポジションへの応募も可能。
フレックス+リモート
フレックスタイム制+在宅勤務可。外資らしい柔軟な働き方が定着。
ジョブグレード制
JG1〜8のグレード制で、成果に応じて年1〜2回の昇格チャンス。年功序列は一切なし。
向いている人 / 向いていない人
向いている人
- グローバルに働きたい——英語を使い、海外チームと連携する日常
- 大企業の基幹システムに関わりたい——Fortune 500の87%がクライアント
- 高年収×実力主義を求める——平均1,117万円、成果に応じた昇格
- 外資ITのキャリアを築きたい——SAP→Oracle/Salesforce/コンサルの転職市場価値が高い
- 「製品メーカー側」で働きたい——SIerではなく、ソフトウェアを作り・売る側に立てる
向いていない人
- 日本語だけで仕事したい人——英語面接あり、入社後も英語必須
- 大量の同期と切磋琢磨したい人——新卒30〜40名の少人数。仲間は少ない
- エンドユーザー向けのプロダクトを作りたい人——BtoB・エンタープライズの世界
- 安定した日系企業を求める人——外資は業績次第でリストラもある(2024年にSAP SEが約8,000人の人員削減を発表)
- 初任給の高さで判断する人——初年度400〜500万はメガベンチャーより低い
ひよぺん対話
外資って突然クビになるイメージがあるんだけど...
完全には否定できない。実際SAP SEは2024年に全世界で約8,000人の人員削減を発表した。ただしこれはAI時代への構造転換の一環で、同時にAI関連の採用を増やしてる。日本法人は比較的影響が小さかったけど、外資ITにはこのリスクがあることは認識しておくべき。
一方で、SAPのスキルは転職市場で非常に価値が高い。仮にレイオフされても、SAPコンサルの求人は山ほどある。「会社に依存しない市場価値」を手に入れられるのが外資ITの強みでもあるよ。
英語どのくらいできればいいの?
選考には英語面接があるから、ビジネス会話レベルは必要。目安としてはTOEIC 730〜800くらい。ペラペラじゃなくても大丈夫だけど、「質問を理解して自分の考えを英語で伝えられる」レベルは求められる。
入社後は部署によって英語の使用頻度が全然違う。セールスは日本企業相手だから日本語中心、テクニカルコンサルはドイツ本社との連携で毎日英語、みたいな感じ。英語が得意なら最初からグローバルプロジェクトに入れるし、苦手でも国内案件から始めて徐々に慣れればOK。
初任給400〜500万ってメガベンチャーより低くない?
そう、初年度だけ見るとDeNA(600万〜)やメルカリ(500〜750万)の方が高い。でもSAPのポイントは昇給スピードの速さ。3〜5年でJG3〜4に上がると700〜900万円、5〜10年で1,000〜1,500万円。10年後の年収で比較するとメガベンチャーと同等かそれ以上。
さらに外資IT特有のRSU(株式報酬)もある。SAP SEの株価は2024年に50%以上上昇してて、マネージャー以上はRSUが年収に大きく上乗せされる。表面上の初任給だけで比較すると損するよ。