3分でわかるSansan
「名刺管理の会社」だと思ったら大間違い。
営業DX・経理DX・キャリアDXの3本柱で日本のビジネスをデジタル化するBtoB SaaSのリーダー。
2007年創業 | 寺田親弘社長 | 新卒初任給 年収640万円 | 東証プライム(4443)
SaaS企業って何?SIerとどう違う?
就活でよく出てくる「SaaS企業」と「SIer」の違いを整理しておこう。Sansanはどちらに属するかを理解しておくと、志望動機が格段に磨かれる。
- お客さんの注文でシステムをオーダーメイド開発
- 1案件ごとに売上が立つ(スポット型)
- 顧客ごとにカスタマイズ → 効率化しにくい
- 大型プロジェクトは数年単位の長期
- 品質・プロセス重視のカルチャー
- 一つのプロダクトを月額課金で多くの企業に提供
- ARR(年間定期収益)が積み上がるストック型収益
- 顧客が増えるほど利益率が上がる構造
- 週次・月次で改善するアジャイル型
- 顧客成功(カスタマーサクセス)重視のカルチャー
Sansanは後者のBtoB SaaS。自社プロダクト(Sansan・Bill One・Eight)をクラウドで提供して、企業に月額課金するモデル。「作ったら終わり」ではなく、顧客が使い続けてくれる限り収益が積み上がるのがSaaSの強み。導入企業がSansanをやめると困るほど業務に組み込まれれば、競合に乗り換えられにくくなる——これを「スイッチングコスト」と呼ぶ。
Sansanの3サービス — どれが何をするの?
3つのキーワードで理解する
名刺管理から「ビジネスDX」へ進化したSaaS企業
2007年創業時は「名刺管理クラウド」の会社だったが、今はSansan(営業DX)・Bill One(経理DX)・Eight(キャリアDX)の3サービスを持つBtoB SaaS企業。「出会いからビジネスを創る」をミッションに、ビジネスパーソンの人脈・書類・キャリアのデジタル化に特化している。名刺管理は氷山の一角で、本当は「ビジネスに関わるあらゆるデータを価値化する会社」と理解するのが正確だ。
法改正特需を追い風にBill Oneが第二の柱へ急成長
2023〜2024年の電子帳簿保存法・インボイス制度の法改正は、経理部門に「書類のデジタル管理」を義務化した。この規制変化を追い風にBill Oneの売上が2025年5月期に前年比59%増の97億円に急成長。主力のSansan事業に次ぐ第二の柱に育ちつつある。SaaS企業は「規制変化をビジネス機会に変える」ことで急拡大するケースが多く、その典型例。
新卒初任給640万円・平均年収780万円の高待遇SaaS
2026年入社の新卒初任給を手当込みで年収640万円に引き上げ(月給約41.3万円+住宅手当等)。優秀なエンジニア・R&D人材には1,000万円超の個別オファーも実施する。平均年収も約780万円(2025年5月時点)と、同規模のIT企業より高水準。成長投資を続けながらも「人材競争力のある給与水準」を維持しているのがSansanの特徴。
ひよぺん対話
Sansanって名刺管理の会社でしょ?就活生的にはあまり馴染みがないんだけど...
「名刺管理の会社」は確かに出発点なんだけど、今はもっと大きくなっているよ。わかりやすく言うと、「ビジネスの書類と人脈をデジタル化する会社」。名刺(Sansan)・請求書(Bill One)・キャリア情報(Eight)の3つをSaaS(クラウドサービス)で提供している。身近な例で言うと、あなたがいつかインターンや就職で入った会社で「新入社員の名刺入力」「請求書の電子化」をする業務があったとしたら、それをなくすのがSansanの仕事。B2Bサービスだから学生のうちは使う機会は少ないけど、日本の大企業・中堅企業の多くがSansanを使っているので、就職したら高確率で関わることになるサービスだよ。
SaaS企業って最近よく聞くけど、SIerとどう違うの?
大きな違いは「作り方と売り方」。SIerはお客さんの注文に合わせてシステムをオーダーメイドで作る(=受託開発)。SansanのようなSaaS(Software as a Service)は、一つの共通のソフトウェアを月額料金で多くの会社に使ってもらうモデル。建物で例えると、SIerが「注文住宅を一軒ずつ建てる」なら、SaaSは「マンションの部屋を貸す」イメージ。SaaSのすごいところは、顧客が増えても開発コストがほぼ変わらないから、売れれば売れるほど利益率が上がる構造になっていること。一方で、競合他社が同じソフトを作れば乗り換えられるリスクもある。Sansanは「名刺管理」という市場でシェアNo.1を取り、その顧客基盤を活かしてBill OneやEightに展開する戦略を取っているよ。
Sansan・Bill One・Eightの3つって、何が違うの?
3サービスそれぞれターゲットとユースケースが違うよ。Sansan: 法人向け。会社の名刺を全社員で共有・活用するB2Bサービス。営業部門が主なユーザーで、「あの会社に誰かコネある?」を一瞬で確認できる。導入企業9,000社超。Bill One: 法人向け。経理部門が使う請求書受領・管理サービス。電子インボイスやPDF請求書を受け取って、自動仕訳・保管するもの。インボイス制度で急成長中。Eight: 個人向け。ビジネスパーソンが自分の職歴・名刺をデジタル管理するキャリアプロフィールサービス。LinkedInの日本版に近いイメージ。3つに共通するのは「ビジネスに関わるデータを整理・活用する」というテーマで、Sansanはここを一貫してやり続けている会社だよ。
新卒初任給640万円って本当に高い?他の会社と比べてどうなの?
本当に高いよ。日本の一般的な大卒初任給の中央値が月22〜25万円(年換算270〜300万円)なのに対して、Sansanは手当込みで年収640万円——倍以上の差がある。IT企業の中でも比較すると、NTTデータ約380万円、富士通約400万円に対してSansanは640万円。サイバーエージェントの504万円よりも高い。さらに優秀なエンジニアや研究者向けには1,000万円超の個別オファーもあるのが最近の流れ。ただしこれは「高い給与 ↔ 高い成果への期待値」とセット。Sansanは成長フェーズのSaaS企業で、早期に自走して成果を出すことが求められる。「給与が高い分だけ楽」ではなく、むしろ「高い給与にふさわしい成果を出せるか」が常に問われる環境だと思っておこう。