数字で見るSansan
ESや面接で使える数字、給与・待遇の実態、採用データをまとめた。「初任給640万円って本当?」「Bill Oneの成長って本物?」が分かるように整理している。
知っておきたい数字
セグメント別売上構成(2025年5月期)
3事業の売上構成。Bill Oneの急成長でSansan事業への依存が下がり、多角化が進んでいる。
法人向け名刺管理SaaS。導入企業9,000社超。主力セグメントで安定したARR基盤。
請求書受領・経理DXサービス。前年比+59%成長の急成長セグメント。法改正特需が追い風。
個人向けキャリアDXサービス。2025年5月期に調整後初黒字化。フリーミアムモデル。
※ 売上比率はセグメント間調整前の概算。Eight事業は全社売上の約20%相当。
業績推移(直近3期)
| 指標 | 2023年5月期 | 2024年5月期 | 2025年5月期 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 約180億円 | 約199億円 | 253億円 |
| 売上成長率 | — | +10.6% | +27.5% |
| 調整後営業利益成長率 | — | — | +108%(約2倍) |
| Bill One売上 | 約43億円 | 約61億円 | 約97億円 |
| Bill One成長率 | — | +42% | +59% |
※ 2023・2024年5月期数値は概算。公式IR資料で詳細確認を。
給与・待遇(公開情報ベース)
| 平均年収 | 約780万円(2025年5月期・平均年齢約32歳) |
| 新卒初任給(2026年入社) | 手当込みで年収640万円(基本月給約41.3万円+住宅手当等) |
| エンジニア・R&D向け個別オファー | 1,000万円超のオファーも実施(2026年度より) |
| 年収イメージ | 1年目: 640万〜 / 3年目: 700〜850万 / マネージャー: 1,000〜1,200万 |
| 福利厚生 | フレックス制、リモートワーク可、育休・産休制度、英語学習支援など |
| 残業時間(口コミ参考) | 月平均20〜35時間程度(部署・時期による変動あり) |
採用データ(公開情報ベース)
| 採用職種 | セールス(IS/FS)、カスタマーサクセス、マーケティング、エンジニア(バックエンド/ML/インフラ)、PdM、デザイナー、コーポレート系 |
| 採用規模 | 新卒・中途合わせて年間数十〜100名規模(年度により変動) |
| 就職難易度 | BtoB SaaSとしては高め。プロダクト理解・志望動機の深さが問われる |
| インターン | 夏・秋・冬インターンあり。参加者は早期選考に進めるケースが多い |
| 選考の特徴 | 「なぜSansan?」「SaaSについてどう理解しているか」が問われる。表面的な回答は通らない |
BtoB SaaS主要企業との比較
| 指標 | Sansan | SmartHR | freee |
|---|---|---|---|
| 売上・ARR規模 | 売上253億円(上場) | ARR200億円超(非上場) | 売上322億円(上場) |
| 成長率 | +27.5%(2025年5月期) | +50%超(ARR) | +20%前後 |
| 平均年収 | 約780万円 | 約745万円 | 約580万円 |
| 新卒初任給 | 年収640万円 | 年俸450〜500万円〜 | 非公開(月給25〜30万円程度) |
| 主要ドメイン | 名刺・請求書・キャリア | 人事・労務・給与 | 会計・HR全般 |
ひよぺん対話
初任給年収640万円って、実際は手取りいくら?固定残業代が含まれてたりしない?
2026年入社向けの発表によると、基本月給約41.3万円+住宅手当等の各種手当を含めて年収640万円という設計になっている。固定残業代については公式プレスリリースに明記はないが、「みなし残業」込みの設定をしているかどうかは、選考・内定後に確認するのが安全だ。手取りは社会保険料・所得税を引くと概算で年収の約75〜80%程度——年収640万円なら手取り480〜512万円くらいのイメージ。比較すると、NTTデータの初任給(年収約380万円)より260万円以上多く、手取りでも100〜180万円の差がある。ただし「高い初任給 = 楽な仕事」ではない。早期から成果が問われるSaaSの職場では、1年目から数字責任を持つプレッシャーがある。「高い給与にふさわしい成果を出せるか」を自問してから選ぶのが重要だよ。
売上253億円って、規模としてはどのくらい?大企業?中小企業?
「大企業か中小企業か」の中小企業の法的定義(IT業だと資本金3億円以下か従業員300人以下)はとっくに超えているので、法的には大企業。ただIT業界内での規模感で比べると、NTTデータ(売上4兆円)・富士通(売上3.7兆円)と比べれば100分の1以下、サイバーエージェント(売上8,740億円)と比べても30分の1以下。SmartHR(ARR200億円、非上場)とは近い規模感だ。身近な比較で言うと「中規模の独立系SaaS企業」というポジション。数千人規模の社員が働く会社で、部署によって顔が見える範囲で働ける。大企業の「歯車の一つ」感が苦手な人にはむしろいい規模感かもしれない。メリットは「一人ひとりの仕事がプロダクトと顧客に直接つながっている実感が持てる」こと。
平均年収780万円って若手も含めてそのくらい貰えるの?
これは全社員の平均(管理職含む)なので、若手全員が780万円というわけじゃない。実態のモデルケースで言うと、1年目は手当込み640万円〜、2〜3年目で昇給して700〜800万円、成果が良ければ800〜900万円、マネージャー職で1,000〜1,200万円、シニアマネージャー・役員で1,400万円以上というイメージ。注目すべきは「平均年齢が若い割に平均年収が高い」点で、Sansanは平均年齢が30代前半と若く、それでも780万円あるということは、若手へのリターンが高い給与体系になっている。比較するとfreeeが約580万円、マネーフォワードが約650万円なので、同じBtoB SaaS領域ではSansanの水準は高め。一方で外資テック(Google・Microsoft・Amazon等は1,500〜2,000万円台)と比べると見劣りするので、「外資か国内SaaSか」も就活の重要な軸になる。