3分でわかる五洋建設
港・防波堤・海底トンネル・洋上風力——
「海の工事」は五洋建設がNo.1
国内海上工事シェアNo.1。「マリコン」の代名詞として洋上風力時代に存在感を高める
ゼネコン業界における五洋建設の位置づけ
スーパーゼネコン5社が総合力で市場を抑える一方、五洋建設は「海洋土木の専門家」として独自ポジションを確立。洋上風力など再エネ分野でスーパーゼネコンとの協業も拡大中。
3つのキーワードで理解する
「マリコン」——海の上でも仕事ができるゼネコン
五洋建設は「マリコン(マリン+コンストラクター)」と呼ばれる海洋土木専門のゼネコン。港湾・防波堤・浚渫(海底の土砂を除去する工事)・海底トンネルなど、「海の上・海の中」での工事を得意とする。国内の海上工事受注シェアはNo.1で、この領域では大手スーパーゼネコンも五洋の専門性にはかなわない。
実は土木売上も大手に匹敵する規模
海洋のイメージが強いが、2024年度には陸上土木でも鹿島・清水・大林を抑えて業界2位に浮上した。トンネル・橋梁・道路・河川……陸の工事も確実にこなすゼネコン。「海の五洋」から「土木でも強い五洋」へと変貌しつつある。
洋上風力・再エネが新たな成長エンジン
日本政府が推進する洋上風力発電は、まさに五洋の独壇場。風車の基礎を海底に設置する工事、電力ケーブルを海底に敷設する工事——これらは海洋土木の技術がなければできない。脱炭素・再エネの追い風を最も受けるゼネコンの一つ。
あなたの生活にも五洋建設
大型船が停泊できる港湾・岸壁工事
津波・高波から海岸線を守る構造物
洋上風力発電施設の基礎・電力ケーブル
東京湾アクアラインなど海底を貫くトンネル
ひよぺん対話
五洋建設って名前は知らなかったけど、どんな会社?
簡単に言うと「海の工事が得意なゼネコン」。ゼネコン(総合建設会社)は建物や道路を作る会社だけど、五洋建設は特に港・防波堤・海底トンネルなど「海の上・海の中」の工事で日本一の会社。こういう海洋土木の専門家を業界では「マリコン」と呼ぶよ。売上は約7,300億円で、大手スーパーゼネコン(鹿島・大成等の1兆円超)より小さいけど、海洋工事では大手も五洋に頼む構図になっている。
就活生としてゼネコンで五洋建設を選ぶ理由って何?
大きく2つあるよ。①「海洋土木」という希少性——大手スーパーゼネコンに入っても海洋工事はほとんどできない。五洋なら海の工事を専門にできる、唯一に近い環境。②洋上風力の成長市場——日本政府が2030年までに洋上風力10GW導入を目標に掲げていて、五洋の技術なしには実現できない。「社会インフラを作りながら再エネにも貢献」というキャリアは他のゼネコンでは得にくい。
「中堅ゼネコン」ってどういう意味?スーパーゼネコンとの違いは?
ゼネコンは売上規模で大まかに分類されるよ。スーパーゼネコン5社(鹿島・大成・清水・大林・竹中)は売上1〜2兆円規模。準大手(五洋・前田・熊谷組等)は売上5,000億〜1兆円規模。五洋は「準大手の中でも海洋特化」という独自ポジション。スーパーゼネコンは規模は大きいけど海洋工事の専門性では五洋に劣る。どっちが上という話じゃなく、役割分担に近い関係。
海外工事での損失が出たって聞いたけど、大丈夫なの?
2025年3月期に海外建設セグメントで約156億円の損失が出たのは事実。東南アジアの大型工事で追加費用が発生した。ゼネコンの海外工事は「想定外の地盤・気候・人件費上昇」でコスト超過するリスクがある。ただし国内事業(海洋土木・建築)は堅調で、全体の売上は過去最高を更新している。「海外リスクを管理しながら国内の強みを生かす」という課題は面接でも話題になるよ。