💼 五洋建設の仕事内容を知る
海の上、海の中、山の中、街の中——五洋建設の現場はどこにでもある。「マリコン」の名のとおり海洋工事が看板だが、陸の土木でも業界トップクラスの実力を誇る。入社したら「施工管理」としてどの現場で何をするのかを事業領域別に見ていこう。
プロジェクト事例で見る若手の仕事
大型港湾整備プロジェクト(岸壁・防波堤新設)
国土交通省・港湾局の発注による大水深岸壁の新設工事。コンクリートケーソン(港湾の基礎構造物)を製作・曳航し、海底に据え付ける作業を担う。延べ数百人・数年に及ぶ大型工事で、海上クレーン・作業船を駆使した五洋ならではのプロジェクト。
洋上風力発電基礎工事
洋上風力発電所のモノパイル(鋼管杭)を海底地盤に打設する工事。直径数メートル・重量数百トンの鋼管を精度よく据え付ける高難度作業。欧州でも実績のある施工技術が求められ、五洋が国内事業者として最前線に立つ。
山岳トンネル工事(道路・鉄道)
NATM工法(発破・機械掘削で山を掘り進む工法)による山岳トンネル工事。地山の状況を見ながら掘削・支保工を繰り返す。1日数メートルずつ地中を進む作業で、地質・岩盤の知識が求められる。国交省・NEXCO・JR等の発注工事。
大型物流倉庫の建設
Eコマース拡大で需要急増中の多層階自動倉庫の新設工事。延床面積数万㎡、工期1〜2年の大型プロジェクト。鉄骨建方・コンクリート打設・設備工事を何十もの協力会社を束ねてマネジメントする。
事業領域の詳細
海洋・港湾工事
国土交通省、港湾管理者、電力会社港湾整備(岸壁・防波堤・護岸)、浚渫工事(海底土砂除去)、海底パイプライン敷設、洋上風力基礎工事等。国内海上工事シェアNo.1で、他社が入れない深海・大波など過酷環境での施工に強み。作業船「第五十五福洋丸」等の自社船団を保有することが競争力の源泉。
土木工事(陸上)
国土交通省、NEXCO、鉄道各社、地方自治体トンネル(山岳・シールド)、橋梁、河川護岸、道路、上下水道等の陸上土木。2024年度は土木売上高で鹿島・清水・大林を抑え業界2位に浮上。「海の五洋」から「土木でも最強」へと進化中。基礎工事(杭打ち)も得意で、港湾技術を陸上に応用した工法も展開。
建築工事
民間デベロッパー、病院、物流業者物流倉庫、病院・医療施設、マンション、ホテル、工場等の建築施工。近年の物流倉庫需要急増を背景に積極受注。FY2025は前年比34.5%増の2,545億円に拡大。「海洋土木で培った高難度施工管理力」を建築に転用しているのが特徴。
海外建設
東南アジア政府・インフラデベロッパーシンガポール・フィリピン・インドネシア・バングラデシュ等での海洋土木・橋梁・港湾工事。海外での海洋工事は国内技術の横展開。ただしFY2025は追加工事損失約156億円を計上。コスト管理・現地パートナー選定の難しさが課題。
ひよぺん対話
施工管理ってどんな仕事?設計とどう違うの?
施工管理は「工事現場の指揮者」のイメージ。設計は「何を作るか」を決める仕事(建築士・設計事務所等)で、施工管理は「それをどうやって作るか、スケジュール通りに・安全に・品質通りに作れているか」を管理する仕事。ゼネコンの新卒は基本的に施工管理担当として現場に配属されるよ。
海洋工事って、実際どんな生活になるの?船に乗るの?
海洋工事の現場は「作業船」か「海上の仮設足場」の上が職場になる。毎日乗船するわけじゃないけど、港湾工事なら港の近くに事務所があって、毎朝船や岸壁上の作業を管理する。海上作業は天気・波に左右されるから、波が高い日は作業中断なんてことも。山岳トンネルや橋梁の現場と比べて、海が「同僚」になる感覚は独特だよ。
文系でもゼネコンに入れる?施工管理はやっぱり理系向き?
五洋建設の新卒採用は理系8割・文系2割くらいの比率。施工管理の主力は土木・建築学科出身だけど、文系でも事務・営業・積算(見積もり)・人事・法務等の職種で採用している。ただし「現場で工事を管理したい」という志望なら、理系(特に土木・建築・機械系)出身のほうが圧倒的に有利で、知識的にも楽になるよ。
洋上風力って本当に将来性あるの?ゼネコンにどう関係するの?
日本政府は2030年までに洋上風力10GW(原発10基分相当)の導入目標を掲げている。洋上風力1基の基礎工事は数十億円規模で、数十〜数百基建てるとなれば数兆円の市場。これを受注できるのは海洋土木の専門技術を持つマリコン——つまり五洋建設・東洋建設等に限られる。スーパーゼネコンでも海洋基礎工事は五洋に頼む構図になっていて、五洋にとってはドル箱市場だよ。