3分でわかる日本郵船
あなたの食卓の小麦、ガスコンロの天然ガス、海外で走る日本車——すべて船で運ぶ、日本最大の海運会社。
1885年創業 × 海運業界の盟主 × 平均年収1,435万円
事業ポートフォリオ — 5つの柱
ONE(コンテナ船統合)が利益の約45%を占める一方、自社事業ではLNG船・自動車船が成長の柱。ドライバルクは市況連動、物流は安定収益。「運ぶもの」の多様性が日本郵船の強み。
3つのキーワードで理解する
海運業界の「盟主」——1885年創業、日本最大の船会社
明治18年に三菱の海運部門から誕生した日本最古の海運会社。運航船舶約800隻は日本最大。コンテナ船・自動車船・LNG船・タンカー・ばら積み船——あらゆる種類の船を持つ総合海運会社として、世界の貿易を支えている。売上高2.59兆円、平均年収1,435万円。
ONE(コンテナ船統合)——日本の海運3社が作った世界6位
2018年に日本郵船・商船三井・川崎汽船のコンテナ船事業を統合してONE(Ocean Network Express)を設立。世界6位のコンテナ船社に。コロナ禍の運賃高騰でONEが巨額利益を計上し、2022年3月期には日本郵船の純利益が1兆円を突破した。
LNG船・自動車船——「運ぶもの」で差別化する戦略
コンテナ船はONEに統合したため、日本郵船の自社事業はLNG船(エネルギー)と自動車船が2本柱。LNG船は長期契約で安定収益、自動車船はEV含む完成車の世界輸送で成長。市況に振り回されにくい「安定型の海運」を目指している。
身近な接点 — 日本郵船が運んでいるもの
トヨタ・ホンダ・日産の車が海外に届くのは、日本郵船の自動車専用船のおかげ
冬に暖房をつけるとき、そのガスはLNG船で運ばれてきた天然ガスかもしれない
ネット通販の商品の多くはコンテナ船で海を渡ってきた。ONEはその船を運航している
パンや豆腐の原料は、日本郵船のばら積み船でアメリカやオーストラリアから運ばれてくる
ひよぺん対話
日本郵船って「郵便」を運ぶ会社?名前からしてよく分からない...
確かに名前が紛らわしいよね。でも郵便じゃなくて「船で物を運ぶ会社」。正確には「海運会社」。車、LNG(天然ガス)、鉄鉱石、穀物、コンテナ——世界中の「モノ」を約800隻の船で運んでいる。1885年創業で、三菱グループの源流の一つでもある。
身近に感じにくいけど、日本の貿易の99.6%は海運で運ばれている。日本郵船はその中心にいる会社だよ。
年収1,435万円ってヤバくない?なんでそんなに高いの?
これはコロナ後の海運バブルの影響が大きい。2020〜2022年にコンテナ運賃が10倍以上に跳ね上がって、ONEが莫大な利益を出した。その利益が日本郵船にも還元されてボーナスが爆増したんだ。
ただし注意点が2つ——
・この年収水準は海運市況が良いときの数字。市況が悪いと下がる
・単体従業員は約1,900人しかいない超少数精鋭。そもそも入るのが超難関
「高年収=楽」ではなく、海外出張・船の管理・国際交渉がハードな仕事。でもコスパは間違いなくトップクラスだね。
文系でも入れる?船の知識がなくても大丈夫?
文系のほうがむしろ多い。陸上職の事務系(営業・管理)が採用の中心で、船の知識は入ってから覚える。技術系(機関士・航海士)は海洋大学出身が中心だけど、陸上職なら慶應・早稲田・東大・一橋あたりが多い。
ただし採用人数が約60〜70人と極めて少ない。倍率は80倍以上とも言われていて、商社並みの超難関。「海運に興味があります」程度では通らない。「なぜ商社ではなく海運か」「なぜ日本郵船か」を明確に語れる必要があるよ。