3分でわかるクラレ

食品パックのフィルム・スマホの液晶・ランドセルの皮——知らないけど毎日使っている素材のニッチトップメーカー。

8,269億円 売上高(2024年12月期)
約1.2万人 グループ従業員数
世界トップ EVOH・PVAフィルムのシェア

1926年創業 × EVOH・PVAで世界トップシェア × 東証プライム上場

主要事業・製品

世界No.1
🧪
エバール(EVOH樹脂)
食品包装の酸素バリア材として世界トップシェア。自動車燃料タンク・農薬容器にも不可欠
🖥️
ポバール(PVA)
液晶ディスプレイの偏光フィルム用PVAフィルムで世界トップ。スマートフォン・PCの画面に内蔵
👟
クラリーノ(人工皮革)
天然皮革に近い質感の人工皮革。日本のランドセルの約7割・スポーツシューズに採用
🚀
ベクトラン(液晶繊維)
宇宙ステーション・海底ケーブル・スポーツ用途。世界でクラレのみが製造

クラレの強みはどれも「世界トップシェアまたは唯一性のある素材」。食品包装・液晶・人工皮革・高強度繊維という一見バラバラな製品群が、実は「特殊高分子化学」という一つの技術軸でつながっている。

3つのキーワードで理解する

1

「世界に一社しか作れない」製品を持つニッチトップ戦略

クラレの主要製品のいくつかは世界唯一または極めて少ない競合しか存在しない特殊素材。エバール(EVOH樹脂)は食品の鮮度保持に欠かせない素材で世界トップシェア、ベクトランは世界でクラレのみが生産する液晶ポリエステル繊維。「作れれば売れる」という製薬業界に似た競争優位を持つ。

2

「知らないけど使っている」——身の回りに溢れるクラレの素材

「クラレって何の会社?」と聞かれた時のベスト回答は「食品パックの中の透明フィルム・スマホの液晶・ランドセルの皮」。クラレ自体はBtoB企業で消費者には見えないが、毎日何度も製品に触れている。就活生が語りやすい「身近な接点」が多い。

3

「EV化・フレキシブルパッケージ」で需要が増える素材を持つ

エバールは食品包装だけでなく自動車燃料タンクのガスバリア材として使われており、EV・ハイブリッド車でも燃料系の需要がある。PVAフィルムは液晶だけでなく有機EL・フレキシブルディスプレイへの応用も研究中。素材メーカーとして「次世代テクノロジーの部品を供給する」ポジションにある。

身近な接点

🍱 食品のパッケージ

お惣菜・レトルト食品・チーズなどの真空パックの中に入っているエバールフィルムがクラレ製

📱 スマホの液晶画面

iPhoneやAndroidスマホの液晶パネルの中にPVAフィルムが入っている。毎日何度も触れている

🎒

クラリーノ(人工皮革)は日本のランドセルの約7割に使われている。小学1年生が背負う素材

🌊 海底ケーブル・宇宙

ベクトランは海底電力ケーブルの素材や宇宙ステーションの部品にも使われる超高強度繊維

ひよぺん対話

ひよこ

クラレって何の会社?聞いたことあるけど何を作ってるか知らない……

ペンギン

クラレは「素材の専門家」——食品パックのフィルム・スマホの液晶・ランドセルの皮、全部クラレが作った素材が入ってるんだよ。

主な製品を身近な例で言うと——
エバール(EVOH樹脂): コンビニのお惣菜パック・レトルト食品・チーズの袋の中にある「酸素を通さないフィルム層」。食品が腐らないのはこのフィルムのおかげ
PVAフィルム: スマートフォンの液晶パネルの偏光板の中にPVAフィルムが入っている
クラリーノ: 人工皮革。日本のランドセルの約7割がクラリーノ製
ベクトラン: 宇宙ステーションにも使われる超高強度の繊維

一般消費者には知られていないBtoB企業だけど、毎日何度も製品に触れているほど生活に密着している

ひよこ

なぜクラレの製品は競合が少ないの?

ペンギン

3つの理由がある——

① 技術の難しさ: エバールの製造には「EVOH樹脂の合成技術」という特殊な化学反応のノウハウが必要。1972年に世界で初めてクラレが工業化に成功して以来、50年以上の技術蓄積がある。後からコピーしようとしても同じ品質にならない。

② 参入障壁の高さ: 素材は食品の「安全規制」に合格しないと食品向けに使えない。規制当局への試験・認証取得に何年もかかる。新参者が簡単には入ってこれない。

③ 顧客との長期契約: 食品メーカー・自動車メーカーは「使い慣れた素材を急に変えたくない」という保守性がある。一度採用されると、よほどのことがない限り切り替えない。

これが「クラレの素材は競合が少なく、高い利益率を維持できる」理由。

ひよこ

化学メーカーって理系じゃないと入れない?文系でも大丈夫?

ペンギン

全職種の採用はそうじゃない——

研究・製造技術: 化学・材料・高分子系の理系大学院修士以上が主体
品質管理・工場技術: 理系が多いが学部卒でも可
営業・マーケティング: 文系OK。BtoB営業なので技術知識は入社後に習得
コーポレート(人事・財務・法務・IR): 文系も活躍できる
海外事業: 英語力があれば文系でも可

文系の採用比率は化学メーカー全体で20〜30%程度が一般的。「研究じゃなくて営業・コーポレートで入りたい」なら文系も十分戦える。ただし「クラレの技術への興味・素材への関心」は職種を問わず求められる。

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