📊 数字で見る講談社

非上場・11月決算。公開データは限定的だが、決算公告と口コミから講談社の実態を数字で読み解く。

知っておきたい数字

1,692億円
売上高(2025年11月期)
前期比-1.1%の微減。デジタル+版権は成長だが紙の減少で相殺
104億円
営業利益(2025年11月期)
前期比-3.8%。原材料費・輸送費の上昇が影響
111億円
最終利益(2025年11月期)
前期比+19.4%。営業外収益の改善で増益
972人
従業員数(2025年4月)
一人あたり売上1.7億円超。少数精鋭の高生産性企業
約26名
新卒採用数(年間)
応募者3,500人超。採用倍率100〜300倍の超狭き門
60%超
デジタル+版権の売上比率
2020年度にデジタルが紙を逆転。出版不況を乗り越えた転換力

売上構成(概算)

デジタル+版権(事業収入) 60%

電子書籍、マンガアプリ課金、アニメ・映画・ゲームの版権ライセンス。2020年に紙を逆転

紙媒体(製品売上) 35%

雑誌・コミック単行本・書籍の紙版販売。減少トレンドだが依然として重要な収益源

その他 5%

広告収入、イベント等

給与・待遇

平均年収(口コミ)1,200〜1,300万円(OpenWork等。公式データなし)
若手の実態30歳前後で800〜1,000万円(口コミ)
初任給月額約27〜28万円(大卒・院卒)
主な福利厚生社宅、住宅手当、各種保険、海外研修制度

※ 非上場企業のため有価証券報告書がなく、公式の平均年収データは存在しない。上記は口コミサイトの情報であり、実態と異なる可能性がある。

採用データ

25卒実績26名採用(応募者3,592人)
採用方式総合職一括採用(配属は入社後に決定)
推定倍率約130〜300倍
選考フローES → 筆記試験 → 1次面接(オンライン) → 2次面接 → 3次面接 → 4次面接(社長+役員)

業績推移(直近3期)

2023年11月期2024年11月期2025年11月期
売上高1,720億円1,711億円1,692億円
営業利益144億円108億円104億円
最終利益114億円93億円111億円

※ 11月決算。売上高は微減傾向だが紙の減少をデジタル+版権の成長が補っている。営業利益の減少は原材料費の上昇が主因。最終利益は営業外収益の改善で2025年11月期は増益。

出版3社比較

講談社集英社小学館
売上高1,692億円2,097億円1,088億円
看板雑誌マガジンジャンプサンデー
従業員数972人約800人約700人
平均年収(口コミ)1,200〜1,300万円1,100〜1,200万円1,000〜1,100万円
強みIP戦略・版権成長ジャンプ・ONE PIECE児童・教育・コナン
決算期11月5月2月

ひよぺん対話

ひよこ

年収1,200万円以上って出版社ってそんなに稼げるの?

ペンギン

講談社は非上場なので公式の年収データはないけど、口コミベースでは平均年収1,200〜1,300万円。出版3社(講談社・集英社・小学館)はいずれも日本企業の中でトップクラスの年収水準。理由はシンプルで、972人という少数精鋭で1,692億円を稼ぐから。一人あたりの売上が約1.7億円で、その分の還元が大きい。初任給は月約27〜28万円で大企業としては普通だけど、30歳前後で800〜1,000万円、40代で1,200〜1,500万円と伸びが大きいのが特徴。

ひよこ

採用26名で倍率100倍以上って、どうすれば受かるの?

ペンギン

正直に言うと「確実に受かる方法」はない。3,500人以上の応募で26名だから、倍率は130倍以上。ただし傾向はある:

筆記試験: 一般教養に加え、作文・企画力を見る問題が出る。「100万部売れる本の企画書」のような課題も
面接: 4次面接まであり、最終は社長を含む役員5人。「コンテンツへの熱量」が圧倒的に重視される
求められる人材: 「好き」のレベルが桁違いな人。作品を「面白い」で終わらせず、「なぜ面白いか」を構造的に語れる

落ちても気にしすぎないこと。倍率100倍超の世界では実力があっても落ちるのが普通だから。

ひよこ

11月決算って珍しくない?何か意味あるの?

ペンギン

日本の多くの企業は3月決算だけど、講談社は11月決算。これは歴史的な慣習で、出版業界特有のサイクルに合わせたもの。就活生にとっての実務的な影響は「決算数字の発表時期が他社とズレる」こと。ES作成時に最新の数字を使いたい場合、講談社の最新決算(2025年11月期)は翌年2月頃に発表される。面接で数字を使う場合はこの点に注意しよう。

ひよこ

集英社の方が売上大きいけど、講談社に勝ち目はあるの?

ペンギン

売上では集英社(2,097億円)が講談社(1,692億円)を上回っている。でも「勝ち負け」は売上だけでは決まらない。講談社はIP戦略の成長スピードで集英社を上回っている。特に版権収入の伸び率は講談社が3社中最高。集英社はONE PIECEという「超巨大IP」に支えられているけど、ONE PIECEが完結した後の柱を作れるかが課題。講談社は「分散型IP戦略」で、特定の作品に依存しない収益構造を構築中。「一発の大きさ」の集英社 vs 「多様性と安定性」の講談社——これが本質的な違いだよ。

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