3分でわかる日本製鋼所(JSW)

原子炉容器・防衛火砲・プラスチック機械——3つのニッチで世界・国内トップの特殊メーカー

2,485億円 連結売上高(2025年3月期)
228億円 営業利益(前年比+26.7%)
約5,300人 連結従業員数

原子力・防衛・プラスチック機械で独自の強みを持つ

日本製鋼所の3つのキーワード

1

世界中の原子力発電所を支える「鍛造品」の世界トップメーカー

原子炉容器(原子力発電所の心臓部)を作るために必要な超大型鍛鋼品——それを世界で最も作れる会社がJSW(日本製鋼所)だ。重量1,000トンを超える巨大な鉄の塊を鍛造できる設備は世界でもごく少数しかない。「原子力ルネサンス」の波に乗り世界中から受注が来るニッチNo.1企業。

2

プラスチック加工機械の国内首位企業

射出成形機(プラスチック部品を作る機械)の国内トップメーカー。自動車のダッシュボード・スマホのケース・医療器具——あらゆるプラスチック製品の製造現場にJSWの機械がある。「目立たないが世界の製造業を裏で支える」企業だ。

3

防衛費倍増の直接的な恩恵を受ける「防衛産業」の一角

自衛隊向けの火砲(155mm榴弾砲)・砲弾・火薬を製造する国内有数の防衛メーカーでもある。日本政府の防衛費倍増計画により、「防衛関連で最も注目される製造業の一社」として市場からも高い評価を受けている。

3つの事業セグメント

主力
⚛️
素形材・エンジニアリング
原子炉容器・発電機器向け超大型鍛鋼品。世界シェアトップ
売上の約60%
🔧
産業機械(プラ機械)
射出成形機・押出機など国内首位のプラスチック加工機械
売上の約30%
🛡️
産業機械(防衛)
155mm榴弾砲・砲弾・火薬。防衛費増で受注急増
成長中

JSWは「素形材・エンジニアリング(原子力・エネルギー機器)」と「産業機械(プラスチック機械・防衛)」の2セグメントに大別される。原子力回帰と防衛費倍増という2つの時代の流れが直撃している珍しい会社。

ひよぺん対話

ひよこ

日本製鋼所って聞いたことなかった。どんな会社なの?

ペンギン

一言で言うと「特殊すぎるメーカー」だよ。やっていることが3つあって、①原子力発電所の心臓部である原子炉容器を作る——これは世界で作れる会社がほとんどない。②プラスチック加工機械の国内No.1——射出成形機というプラスチック部品を作る機械で国内トップシェア。③自衛隊向けの大砲を作る防衛メーカー。この3つが全部一つの会社に入っているという、かなり個性的な企業だよ。

ひよこ

原子力って今また注目されてるの?

ペンギン

まさに今が「原子力ルネサンス」と言われる時代。脱炭素とエネルギー安全保障の観点から、世界中で原発の新設・延長が進んでいる。アメリカ・欧州・アジアで新しい原発を建てる計画が相次いでいて、原子炉容器を作れるJSWへの世界中からの受注が増えている。しかも世界で数社しかできない超ニッチな仕事なので、価格競争にならない。

ひよこ

防衛産業に関わることに抵抗を感じる人は志望しない方がいい?

ペンギン

それは個人の価値観の問題だから、まず自分に問いかけてみるといい。JSWの防衛事業は「日本の自衛隊の装備品を作る」こと。国を守るための備えに関わることへの意義を感じるなら、この仕事は誇り高い。一方で「軍事に関わりたくない」と感じるなら素直に他を選ぶ方がいい。大事なのは、入社前にこの点を自分なりに考えておくこと。採用面接でも話題になる可能性がある。

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