3分でわかるIIJ
日本初のインターネットサービスプロバイダー(ISP)として1992年に創業。
「ネットワーク」「クラウド」「セキュリティ」を自前で持つ独立系IT企業。
1992年創業 | 東証プライム(証券コード:3774) | KDDIが主要株主(約10%)
IIJの業界ポジション
IIJは通信キャリア(NTT・KDDI・SoftBank)でも大手SIer(NTTデータ・富士通)でもない、「ネットワーク専業の独立系IT企業」という独自のポジションを持つ。法人向けネットワーク・クラウドサービスでは国内トップクラスの技術力と信頼を誇る。
IIJの強みは「通信設備×クラウド×セキュリティ×SIを一社で完結できる独立系企業」という唯一性。通信キャリアほど規模は大きくないが、ネットワーク専門性では国内随一。
3つのキーワードで理解する
日本初のISP——「インターネットを日本に持ち込んだ」会社
1992年創業のIIJは日本で最初に商用インターネット接続サービスを提供した会社。当時、インターネットは大学・研究機関のものだった。IIJがそれをビジネスの世界に開いたことで、日本のインターネット産業が始まった。NTT・KDDIのような通信キャリアでも、NTTデータのような大手SIerでもない、「ネットワーク専業の独立系IT企業」という独自のポジション。通信インフラを自社で持ちながら、SI・クラウド・セキュリティまでワンストップで提供する会社。
「回線からクラウドまで一元管理」の強み
NTTデータや富士通などのSIerは「システムを作る会社」で、回線はNTTコムやKDDIに別発注する。IIJは自社ネットワーク設備+クラウド+セキュリティ+SIを全部持っているため、「ネットワークのこと分かってるSIer」として差別化できる。特に金融・官公庁・製造業などネットワーク品質が命の業界では、「回線も含めてIIJに任せれば安心」という信頼を獲得している。2024年度に大型SI案件15件・約450億円を受注したのも、この強みが評価された結果。
IIJmioで知られるMVNO——個人向けは「格安SIM」の先駆け
法人が主戦場だが、個人向け「IIJmio」は格安SIMの先駆けブランドとして知られる。通信キャリア(NTTドコモ・au・SoftBank)から回線を借りてサービス提供するMVNO(仮想移動体通信事業者)のパイオニア。個人向けモバイル市場の競争は激化しているが、MVNOビジネスで培った技術力を法人向けモバイルサービスに応用することで、KDDIとの連携も深めている。
あなたの生活とIIJ
IIJは直接消費者向けのサービスを前面に出す会社ではないが、実はさまざまな場面で関わっている。
ひよぺん対話
IIJって名前は聞いたことあるけど、何の会社なのかよくわからない... NTTデータとどう違うの?
一番わかりやすい違いは「何を武器にしているか」だよ。NTTデータは「システム開発力」が武器——銀行や官公庁のシステムを作ることが本業。IIJは「ネットワーク技術力」が武器——インターネットの回線やネットワーク設備を自社で持って、そこからクラウドやセキュリティまで提供している。就活生がよく見る大手SIer(NTTデータ・富士通・NEC)は「人海戦術でシステムを作る」イメージだけど、IIJは「ネットワークを理解してシステムを作る専門家集団」というポジション。規模感はNTTデータより小さいけど、ネットワーク領域では「IIJに頼めば間違いない」という独特の信頼感がある会社なんだ。
IIJmioって格安SIMのやつでしょ?法人のIT企業なのに個人向けサービスもやってるの?
そう、IIJは法人向けが売上の9割以上だけど、IIJmioという格安SIMブランドで個人向けにも展開してるんだ。実はIIJmioって「格安SIMの元祖」で、2012年に日本で初めてMVNO(仮想移動体通信事業者)サービスを大々的に広めた会社でもある。ただ今は個人向けモバイル市場の競争がめちゃくちゃ激しくて、楽天モバイルとか格安ブランドが乱立してる。だからIIJは個人より「法人のモバイル管理サービス」に力を入れてる方向。社員のスマホを一括管理するMDMや、社員証+モバイルを統合するソリューションとかね。KDDIと2023年に資本業務提携したのも、法人モバイルで協力するためだよ。
「ネットワーク専業」って就活的にはどういう意味?大手SIerと比べてどっちがいいの?
これは一長一短があるよ。IIJの良さは、ネットワーク・クラウド・セキュリティという「インターネットインフラ」の専門性が深いこと。入社してからの技術研修も充実してて、ネットワークエンジニアとして本格的なキャリアを積みたい人には最高の環境。平均年収もIT業界の中ではしっかりした水準(約738万円)。大手SIerとの違いは、会社の規模と案件の幅かな。NTTデータは1万人超の組織で官公庁から金融まで多様な案件があるけど、IIJは5,000人規模でネットワーク・クラウド中心の案件が多い。「幅広い業種で色々なシステム開発」よりも「ネットワーク・クラウドの深い専門家になりたい」なら、IIJの方が合ってる。あと独立系なのでNTTグループやNECグループの政治に巻き込まれにくいのも特徴。