仕事内容を知る
鉄鋼・非鉄・食品——阪和興業の3つの事業領域でどんな仕事があるのか、具体的なプロジェクト事例で解説する。
プロジェクト事例
自動車メーカー向け高張力鋼板の定期供給
自動車ボディの軽量化に使われる高張力鋼板(ハイテン材)を、製鉄所(日本製鉄・JFEスチール)から調達し、自動車メーカーや部品メーカーに安定供給するビジネス。品質・数量・納期・価格のすべてを商社が管理するトレーディングの基本形。
👤 若手の関わり方 入社1〜2年目から担当顧客を持ち、受発注・在庫管理・クレーム対応を担当。「鉄鋼営業の基礎をとことん学べる」最初のステージ。
鉄スクラップの輸出ビジネス
国内の工場・解体業者から回収した鉄スクラップを整理・選別し、アジア(ベトナム・韓国・台湾)の電炉メーカーに輸出するビジネス。脱炭素への関心でリサイクル鉄の需要が急増しており、成長事業の一つ。
👤 若手の関わり方 スクラップ集荷先の開拓・買取価格交渉・輸出手続き(通関・海上輸送)を担当。鉄鋼サイクルの上流(スクラップ回収)から下流(製鉄所への供給)までを体験できる。
北欧産サーモンの輸入・国内販売
ノルウェー・チリ産の養殖サーモンを現地業者から買い付け、日本の量販店・飲食チェーン・加工メーカーに販売するビジネス。為替・輸送コスト・鮮度管理という複合的なリスク管理が必要な食品トレーディングの典型例。
👤 若手の関わり方 現地サプライヤーとの価格交渉(英語)、輸入通関、国内顧客への提案・販売まで幅広く担当。食品の「鮮度」というシビアな条件が付くため緊張感がある。
事業領域別の仕事内容
鉄鋼事業
自動車メーカー・造船会社・建設会社・建材メーカー・機械メーカー- フラット製品: 鋼板(熱延・冷延・表面処理鋼板)の調達・販売
- 条鋼・形鋼: 形鋼・棒鋼・線材など建設・インフラ向け鉄鋼製品
- 鋼管・特殊鋼: パイプ・チューブ・特殊鋼素材の調達・販売
- 加工センター機能: 自社加工拠点で顧客仕様に合わせた切断・穴あけ等の加工サービス
非鉄金属・リサイクル事業
電機メーカー・自動車メーカー・電線メーカー・電炉メーカー(スクラップ供給先)- アルミ・銅: アルミニウム・銅・ステンレスの輸入・販売
- チタン・希少金属: 航空機・医療機器向け高機能金属の取引
- 鉄・非鉄スクラップ: 国内スクラップの集荷・加工・輸出。都市鉱山リサイクル
食品・木材事業
量販店・飲食チェーン・食品加工メーカー・建設会社- 水産物: マグロ・サーモン・えびなど水産物の輸入・国内卸
- 農産物: 穀物・冷凍食品・加工食品の輸入・販売
- 木材・建材: 建築用木材・合板の輸入・販売
ひよぺん対話
鉄鋼商社って毎日鉄を売るだけの仕事?
「鉄を売る」という表現は正確だけど、実際はもっと複雑だよ。価格変動の激しい鉄鋼市場でリスクを取る、顧客(自動車メーカーや建設会社)の要求仕様に合わせて調達先を選ぶ、製鉄所と顧客の間の複雑な商流を管理する——これは「物を右から左に流す」だけでなく、市場・製品・顧客を深く理解する知的な仕事。鉄鋼の「プロ」になると、製鉄所・顧客・競合をすべて熟知した希少な人材になれる。
食品もやっているの?鉄鋼と食品を一緒にやるの?
配属は基本的に鉄鋼か食品か、どちらかの事業部に入る。一人が鉄鋼も食品も両方を担当することは基本的にない。ただし「鉄鋼商社に入ったけど食品部門がある」という珍しさが、食品系にキャリアを持つ人には面白いことがある。食品事業は阪和興業の「第2の柱」として育成中で、キャリアの途中で事業部異動することもある。