3分でわかる富士フイルム

写真フィルムが97%消えても、過去最高益——「変わる力」で生き残った日本企業の最高傑作

3.2兆円 売上高(FY2025)
約7.3万人 連結従業員数
営業利益率10%超 高収益体質

事業転換の成功モデル × ヘルスケア×半導体材料 × チェキ世界的ヒット

事業ポートフォリオ — 4つの柱

成長の柱
🏥
ヘルスケア
医療画像診断・バイオCDMO<br/>再生医療・AI診断支援
売上の約32%
💎
エレクトロニクス
半導体材料・ディスプレイ材料<br/>光学フィルム
売上の約14%
🖨️
ビジネスイノベーション
複合機・プリンター<br/>ドキュメントDX
売上の約37%
📸
イメージング
チェキ(instax)・デジカメ<br/>写真プリント
売上の約17%

ヘルスケア(医療画像診断・バイオCDMO)が成長の柱。ビジネスイノベーション(旧富士ゼロックス)が売上最大。エレクトロニクス(半導体材料)はEUV時代の成長領域。イメージング(チェキ)はZ世代で大復活。

3つのキーワードで理解する

1

写真フィルムが97%消滅——それでも過去最高益の「変革の天才」

2000年代にデジカメとスマホの普及で写真フィルム市場が97%縮小。同業の米コダックは2012年に経営破綻した。しかし富士フイルムはフィルム技術を医療・半導体・化粧品に転用して見事に復活。今やMBAの教科書に載る「日本企業の変革モデル」。

2

医療×半導体×チェキ——意外な3本柱

売上3.2兆円の中身は意外な組み合わせ。医療画像診断やバイオ医薬品の受託製造半導体の微細化に必要な先端材料、そして世界で年間1,000万台超売れるインスタントカメラ「チェキ」。「カメラの会社でしょ?」は完全に過去の話。

3

フィルムの技術が化粧品になった——ASTALIFT誕生秘話

写真フィルムの主成分はコラーゲン。フィルムが光で劣化しないための抗酸化技術は、肌のエイジングケアにそのまま使える。ナノテクでコラーゲンを肌の奥まで届ける技術も元はフィルム由来。技術の「横展開」で新市場を切り拓いたのが富士フイルムの真骨頂。

身近な接点 — 富士フイルムに触れている瞬間

📸 チェキ(instax)

Z世代に大ヒットのインスタントカメラ。「デジタルじゃないからエモい」が世界共通で刺さった

🏥 病院のX線・内視鏡

健康診断のレントゲンや胃カメラに富士フイルムの技術。AIが画像を解析して医師をサポート

💄 ASTALIFT

フィルム技術から生まれたスキンケア化粧品。コラーゲンとナノテクノロジーが肌に効く

💻 半導体材料

スマホやPCの半導体チップを作るために不可欠な先端材料。見えないけど世界中のデバイスに貢献

ひよぺん対話

ひよこ

富士フイルムってまだカメラの会社なの?

ペンギン

全然違う。売上の中でイメージング(カメラ・写真)は約17%で、むしろヘルスケア(医療)が32%、ビジネスイノベーション(複合機・DX)が37%。「写真の会社」から「医療×テクノロジーの会社」に完全に変わった。

面白いのは、チェキ(instax)がまさかの大復活を遂げたこと。「デジタルじゃないからエモい」が世界中のZ世代に刺さって、年間1,000万台超売れるヒット商品になってる。

ひよこ

コダックが潰れたのに富士フイルムが生き残れたのはなぜ?

ペンギン

これは就活の面接でも使えるネタだよ。違いは3つ——

1. 技術の「棚卸し」
富士フイルムは「自社にどんな技術があるか」を徹底的に洗い出した。フィルムの技術はコラーゲン・ナノテク・光学・抗酸化——これが医療・化粧品・半導体に転用できると気づいた。

2. トップの決断
2003年に就任した古森重隆社長が「写真フィルムはなくなる」と早期に断言し、巨額のM&Aで医療・複写機事業を強化。

3. コダックは「現金牛」に固執した
コダックは利益率の高いフィルム事業にしがみつき、変化を先送り。結果、2012年に破綻。

変化を恐れない経営判断」——これが富士フイルムの最大の強みだよ。

ひよこ

文系でも富士フイルムに入れる?

ペンギン

入れるよ。ただし新卒採用は年間約180人で大手メーカーとしては少なめ。技術系が中心だけど事務系もある。

事務系の仕事は——
営業: 医療機器を病院に、複合機を企業に、半導体材料をメーカーに提案
マーケティング: ASTALIFT やチェキのブランド戦略
経営企画: M&A・事業開発。富士フイルムはM&Aが多いので戦略立案の機会が豊富

注意点として、持株会社(富士フイルムHD)の平均年収は1,124万円だけど、これはHD本体の少人数に限った数字。事業子会社の富士フイルム本体は約850万円前後が現実的な目安だよ。

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