💼 仕事内容を知る
エアバッグ点火の瞬間制御から、新薬の光学異性体分離まで——ダイセルの仕事は「命と健康を化学で守る」という共通軸を持つ。
自動車安全部品の世界トップ Cellulose SBU 酢酸セルロース・タバコフィルター
医薬品コーティング剤 Medical SBU キラル分離・医薬中間体受託
無針注射器 Smart SBU エンプラ・エポキシ硬化剤
EV向け高機能材料
プロジェクト事例 — 若手はこう関わる
トヨタ・Honda向けインフレータの新車種採用活動
完成車メーカーが新型車を開発する際、安全部品のサプライヤー選定が行われる。ダイセルの技術営業は「重量・コスト・信頼性」の3要素でライバルに勝つ提案書を作り、設計段階から採用を勝ち取りに行く。採用が決まれば5〜8年間の安定受注につながる。
キラルカラムの新規医薬品への適用開発
新薬開発中の製薬企業から「この化合物を光学分割したい」という問い合わせが来る。ダイセルの研究員は候補化合物の構造を解析し、最適なカラムを提案・評価。臨床試験から商業製造までの長期サポートが求められる。グローバルでは欧米製薬企業との協業が多い。
インフレータ生産ライン自動化プロジェクト
火薬を含むインフレータの製造は高度な安全管理が求められる。播磨工場(兵庫)での自動化・IoT化プロジェクトでは、センサーデータを活用した品質管理の自動化と生産効率向上を実現。年間1億本超のインフレータを安定製造する体制を維持。
無針注射器の医療機器市場参入
米PharmaJetと提携し、針を使わない注射器の製造・販売事業を構築中。感染症ワクチン接種での需要が高く、新興国での大規模接種プログラムに採用される可能性がある。医療機器の薬事申請・市場開拓を推進中。
事業領域マップ
Safety SBU(自動車安全部品)
トヨタ・Honda・日産・BMW等エアバッグインフレータ(世界トップクラスシェア)が核心事業。火薬技術を応用した精密点火装置で、全世界の完成車メーカーに供給。タカタ破綻後にシェア拡大。運転席・助手席・サイド・カーテンなど車種・部位ごとに多様な製品ラインアップを持つ。シートベルトプリテンショナー(衝撃時にシートベルトを引き締める)も展開。
Cellulose SBU(セルロース誘導体)
製薬会社・たばこメーカー・液晶メーカー酢酸セルロース(セルロースアセテート)は液晶ディスプレイの偏光板原料(TAC)とたばこフィルターの原料として世界展開。HPMC(ヒドロキシプロピルメチルセルロース)は錠剤のコーティング剤として世界中の製薬企業に供給。セルロース原料をウッドパルプから一貫製造するコスト競争力がある。
Medical SBU(医薬品製造支援)
グローバル製薬企業・バイオベンチャーキラルカラム(光学異性体分離カラム)で世界トップシェア。新薬開発の実験室から商業生産まで使われる。医薬品中間体の受託合成(カスタムケミストリー)も展開。医薬成分の光学純度向上が薬効・安全性の向上に直結する。無針注射器(PharmaJetとの提携)も医療機器として育成中。
Smart SBU(高機能材料)
自動車・電子機器・半導体メーカーエンジニアリングプラスチック(エンプラ)、エポキシ樹脂硬化剤等の高機能化学品。EV化・軽量化ニーズに対応した自動車向け素材が成長ドライバー。半導体パッケージ向け素材も展開。
ひよぺん対話
技術系でなくても、インフレータの営業ってできるの?
できる。ただしインフレータの営業は普通のモノ売り営業とは違う。完成車メーカーの設計担当と「スペック交渉」をするんだよ。重量・起動時間・コスト・信頼性のデータを読み解きながら提案する。文系の場合、入社後1〜2年の工場研修で製品を徹底的に理解してから営業に出る。「製品への深い理解」があれば文系でも技術的な議論ができるようになるよ。
キラル分離って研究職しかできない?
いや、文系でも「キラル分離サービスの営業」はある。製薬企業の研究者に「この化合物をうちのカラムで分離してみませんか」とアプローチするのがその仕事。ただし相手は博士号を持つ研究者が多いから、ある程度の化学知識は必要。入社研修と日々の業務でキャッチアップできるけど、化学・生物の基礎知識があるとスタートダッシュが早い。