📊 数字で見るダイセル

化学メーカーとして高水準の営業利益率10%——エアバッグインフレータのニッチトップが生み出す安定収益の実態。

知っておきたい数字

5,865億円
売上高(FY2025・3月期)
前年比+5.1%の増収
610億円
営業利益(FY2025)
営業利益率約10%(化学業界平均の2倍)
世界トップ
エアバッグインフレータシェア
タカタ破綻後にさらにシェア拡大
世界トップ
キラルカラムシェア
光学異性体分離でグローバルNo.1

セグメント別売上構成(概算)

Safety SBU(エアバッグインフレータ等) 40%

インフレータ・シートベルトプリテンショナー等の自動車安全部品

Cellulose SBU(セルロース誘導体) 35%

酢酸セルロース(TAC・たばこフィルター)・HPMC(医薬コーティング)

Smart SBU(高機能化学品) 15%

エンジニアリングプラスチック・エポキシ硬化剤等

Medical SBU(医薬品製造支援) 10%

キラルカラム・医薬中間体受託(高成長・高利益率)

※ 日本基準。比率は概算。Medical SBUは売上比率は小さいが利益率が高い。

給与・待遇

平均年収859万円(平均年齢42.2歳)※有価証券報告書ベース
初任給(大卒)月221,000円〜(2024年度)
初任給(修士卒)月243,000円〜(2024年度)
賞与年2回(業績連動部分あり)
住宅補助社宅・寮あり(播磨・大竹等の工場拠点)

採用データ

採用人数約40〜50名/年(技術系が中心)
文理比率理系約75%・文系約25%
過去3年離職率0%(新卒3年以内離職率。公開データより)
採用大学傾向関関同立・旧帝大・理系国立大が中心

※ 新卒3年以内離職率0%はダイセル公開データ。入社後の高い満足度を示す数字として注目されている。

働き方データ

平均残業時間月20時間前後(部署により差あり)
年間有給日数20日(入社時付与)
テレワーク事務系・研究系で利用可。工場は基本出勤
主要勤務地播磨(兵庫)・大竹(広島)・姫路・大阪・東京

業績推移(直近3期・日本基準)

FY2023(3月期)FY2024(3月期)FY2025(3月期)
売上高約5,479億円約5,581億円5,865億円
営業利益約605億円約623億円610億円
営業利益率約11%約11%約10%

※ FY2025は中国向け日系自動車メーカー需要の伸び悩み等でエンプラ(Smart SBU)が苦戦したが、Safety SBU・Cellulose SBUが堅調。

中堅化学メーカー比較

ダイセルカネカデンカ日本触媒
売上高5,865億円8,072億円約4,000億円約4,000億円
営業利益率約10%約5%約5%約7%
平均年収859万円813万円約750万円約760万円
強みインフレータ・キラルPHBH・CoQ10電池材料・医薬SAP・アクリル酸
新卒離職率0%(3年以内)非公開非公開非公開

※ 各社公開情報より。デンカ・日本触媒は概算値。

ひよぺん対話

ひよこ

年収859万円って高い?低い?

ペンギン

化学メーカーの中では高い部類。信越化学(1,410万円)には及ばないけど、旭化成(約800万円)より高い水準。エアバッグ事業の安定収益が高い給与水準を支えている。ただしこれは有価証券報告書の平均年収(平均年齢42.2歳)。30代前半の実態は600〜700万円程度が目安。ボーナスはSafety SBUの受注状況に影響される部分がある。

ひよこ

営業利益率10%って化学メーカーとしてどう?

ペンギン

化学業界平均(5〜8%)より高い、良い数字。インフレータは代替困難な製品なので価格交渉力が高い。タカタ撤退後は競合が減ったのでさらに安定している。ただしセルロース事業(液晶フィルム向け)は液晶ディスプレイ市場の変化で価格圧力を受けることがある。全体として「ニッチトップ製品で高収益」を維持しているのがダイセルの強みだよ。

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