数字で見る中外製薬
ESや面接で使える数字を完全整理。「利益率49.6%」の驚異的な収益力を、身近な数字で体感する。
知っておきたい数字
治療領域別売上構成
約4,200億円——テセントリク・アバスチン・ポライビー・アレセンサ等
約3,300億円——ヘムライブラ・アクテムラ・エンスプリング等
約900億円——バビースモ等の眼科領域+診断薬
約1,100億円——ロシュからのライセンス収入等
業績推移(直近3期)
※中外製薬はIFRS採用・12月決算。下記はCore実績(本業の実力値)。
| 2022年度 | 2023年度 | 2024年度 | |
|---|---|---|---|
| Core売上収益 | 1兆1,680億円 | 1兆1,114億円 | 1兆2,579億円 |
| Core営業利益 | 4,517億円 | 4,507億円 | 6,232億円 |
| Core営業利益率 | 38.7% | 40.6% | 49.6% |
給与・待遇
| 平均年収 | 1,207万円(平均年齢42.6歳) |
| 初任給(修士了/6年制大卒) | 月額320,000円 |
| 初任給(学部卒) | 月額295,000円 |
| 賞与 | 年2回 |
| 平均残業 | 21.4時間/月 |
| 有給取得 | 年間20.1日 |
| フレックス | コアタイム付きフレックス |
| 在宅勤務 | 研究職(データ解析日)・コーポレート職は活用可 |
採用データ
| 新卒採用数(2025年度) | 164人(男性106 / 女性58) |
| 研究職 | 約100人(理系・薬学系のみ) |
| 開発職・MR職・コーポレート職 | 約64人 |
| 推定倍率 | 総合職54倍、技術職17倍 |
| 選考プロセス | ES → 適性検査 → 面接3回 |
| 主な採用大学 | 東大・京大・阪大・東北大・九大・筑波大・千葉大等 |
新薬大手5社比較
| 中外製薬 | 武田薬品 | 第一三共 | アステラス | |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 1.26兆円 | 4.58兆円 | 1.60兆円 | 1.91兆円 |
| Core営業利益率 | 49.6% | 約18% | 約20% | 約13% |
| 平均年収 | 1,207万円 | 1,081万円 | 1,113万円 | 1,110万円 |
| 従業員数(連結) | 約8,100人 | 約49,000人 | 約17,000人 | 約15,000人 |
| 海外展開 | ロシュ経由 | 自社グローバル | AZ提携 | 自社グローバル |
| 注目パイプライン | 中分子・次世代抗体 | 希少疾患・血漿 | ADC(エンハーツ) | 遺伝子治療 |
ひよぺん対話
年収1,207万円って製薬の中でもトップなの?
新薬大手5社で4年連続の首位。比較すると——
・中外製薬: 1,207万円(平均年齢42.6歳)
・第一三共: 1,113万円
・アステラス: 1,110万円
・武田薬品: 1,081万円
・エーザイ: 約1,050万円
中外が高い理由はシンプルで、従業員5,200人×Core営業利益率49.6%。一人あたりの稼ぎが他社の倍以上ある。武田は5万人で4.6兆円、中外は5,200人で1.3兆円——一人あたり売上は中外が圧倒的に上。
初任給はいくら?
2026年度実績で——
・修士了/6年制大学卒: 月額320,000円
・学部卒: 月額295,000円
修士了で年間賞与を含めると、1年目から約530万円が見込める。製薬業界としてもトップクラスの水準。
ちなみに中外は12月決算だから、賞与の支給タイミングが他の3月決算企業と異なる点に注意。
Core営業利益と営業利益って何が違うの?
これは製薬企業の決算を読むときの最重要ポイント。
IFRS営業利益: 会計基準通りに計算した利益。M&Aののれん償却や減損処理などの一時的な費用も含む
Core営業利益: 一時的な特殊要因を除いた「本業の実力値」
中外の場合——
・2024年度IFRS営業利益: 5,988億円
・2024年度Core営業利益: 6,232億円
大差ないけど、武田薬品はシャイアー買収ののれん償却でIFRS営業利益が大きく下がるから、Core営業利益で比較しないと不公平。ESや面接では「Core営業利益」を使うのが正解だよ。
1兆2,579億円の売上って言われてもピンとこない...
身近なもので比較すると——
・任天堂の売上が約1.5兆円。中外は任天堂と同規模
・スターバックス日本の売上が約2,800億円。中外はスタバ日本の約4.5倍
・1日の売上に換算すると、中外は毎日約34.5億円売り上げている計算
面白いのは利益率。中外のCore営業利益率49.6%は、「売上の半分が利益」ということ。これはGAFAMにも匹敵する水準。製薬のビジネスモデルは「研究開発で巨額を投じて、成功した薬で回収する」——中外はこの賭けに勝ち続けている。