🚀 成長戦略と将来性——エイベックス
赤字転落・事業転換中のavexは30年後どうなる?「avex vision 2027」の中身と、業界の将来性を正直に解説する。
安定性の根拠——なぜ今すぐ潰れないのか
東証プライム上場の財務透明性
上場企業として四半期ごとに決算を公開。「赤字が出たら即座に分かる」透明性は、逆説的に安心感を生む。2025年3月期の赤字転落も2026年の黒字回復見込みも全て数字で確認できる。非上場の音楽会社より健全性の判断が容易な点は強みだ。
30年以上蓄積したアーティスト・IPポートフォリオ
浜崎あゆみ・倖田來未・DA PUMPのような長年のファンがついたアーティスト資産と、Re:ゼロ・アオアシのようなアニメIP——これらは一夜にして構築できない参入障壁。特にライブ・ファンクラブ収益は長期にわたり安定した収益源になりうる。
ライブ市場の回帰と成長
コロナ禍後、ライブ・コンサートへの需要が全世界で急回帰している。avexが強みを持つ「a-nation」等の大型フェスや、アーティストツアーは好調。ストリーミングで音楽収益が細る一方で、「体験」への課金は増加傾向にあり、ライブ事業は成長ドライバーとして重要度が増している。
3つの成長エンジン
アニメ事業の第2の収益柱化(avex vision 2027)
2024年にエイベックス・ピクチャーズを中間持株会社化し、自社アニメスタジオを開設。<strong>「Re:ゼロ」「アオアシ」に続く大ヒット作の創出</strong>と、それに伴うグッズ・ゲーム・海外配信収益の獲得が目標。アニメ市場のグローバル拡大というトレンドに乗れれば、<strong>音楽依存からの真の脱却</strong>が実現する。
ファンエンゲージメントのDX化
ファンクラブのサブスク型デジタルプラットフォームへの転換、NFTデジタルグッズ、メタバースバーチャルライブ——<strong>一度課金したファンのLTV(生涯価値)を最大化する</strong>デジタルモデルの構築。CDが売れなくなった時代に、<strong>「ファンとの継続的な関係」から収益を生む</strong>新しいビジネスモデル。
アジア・グローバル展開の加速
かつてSMエンターテインメント(韓国)と提携したavexは、アジア展開のネットワークを持つ。アニメIPの海外配信(Netflix等)への権利販売、東南アジアでの音楽・ライブビジネスの展開で<strong>日本一本足からの脱却</strong>を図る。
AIと音楽ビジネスの未来
AIで変わること
- 楽曲のデモ制作・アレンジ補助にAIツールを活用
- プロモーション素材(SNS投稿・バナー等)の自動生成
- アーティストのストリーミングデータ分析による戦略立案
- 字幕・翻訳の自動化による海外展開コスト削減
人間の仕事として残ること
- アーティストの発掘と人間的な信頼関係の構築
- 「何が面白いか」のコンセプト設計——感性的判断はAIにできない
- ライブ体験のプロデュース——会場の感動はAIが生み出せない
- 権利交渉・契約——ビジネス判断と人間関係が必要
- アーティストブランドの「物語」作り——ストーリーテリングは人間の仕事
業界の将来性まとめ
avexの2030年シナリオ
楽観シナリオ
アニメ事業が「第2の収益柱」として確立し、音楽+アニメ+ライブ+DXの4本足で安定成長。アジア展開が加速し「日本発エンタメのアジア制覇」を一翼担う。DXによるファンLTV向上で音楽収益の減少を補完。
悲観シナリオ
アニメ投資が当たらず大型損失が継続。音楽市場のストリーミング単価低下と配信プラットフォームの交渉力強化でレーベル収益が構造的に縮小。規模の小ささゆえにグローバル競争で消耗する。
現実的な見通し
avex vision 2027の成否が分岐点。アニメIPで大ヒットが出れば急成長できる一方、外れが続けば財務が圧迫される。「変革期に賭ける覚悟がある人」にとっては面白い環境。安定を求める人にとってはリスクが高い選択。
ひよぺん対話
avex vision 2027って何を目指してるの?具体的に教えて。
一言で言うと「音楽1本足から4本足のエンタメ企業へ」。4本柱は「マネジメント(アーティスト育成)」「レーベル(音楽制作・配信)」「ライブ(コンサート・フェス)」「アニメ・映像(IP制作)」。2027年をターゲットに各事業を均等に成長させ、音楽依存から脱却するのが目標。特にアニメ事業への投資を増やし、「Re:ゼロの次の大作」を生み出すことが当面の最重要課題だよ。失敗できないプレッシャーは大きいけど、成功したら会社が本当に変わるという面白い時期にいる。
AIが音楽を作れるようになったら、avexって終わりじゃないの?
AI生成音楽はBGMや量産コンテンツには使われるけど、「このアーティストのこの曲じゃないといけない」という感情移入はAIには作れない。浜崎あゆみの歌声とパフォーマンスにファンがお金を払うのは、AIが生成した完璧な曲とは別の価値——「人間の物語への共感」だから。むしろavexがやるべきことはAIを使って制作コストを下げ、人間にしかできないアーティスト育成・ライブ体験・IP設計に注力することにシフトすること。ツールが変わっても「エンタメの本質」はなくならない。
赤字転落した2025年3月期、具体的に何が悪かったの?
主な要因は2つ。1. 大型ライブ公演数の減少——前年と比べて大型コンサートの本数が少なく、ライブ収益が落ち込んだ。2. アニメ・映像事業の先行投資コスト——自社スタジオ開設やアニメ制作強化に先行投資したが、その回収が翌期以降になった。「本業が崩壊した」ではなく、「投資タイミングと収益のズレ」が主因。2026年3月期の営業利益30億円回復予想も、この投資の回収が始まることを見込んでいる。就活生として見るなら「リスクを取って変化しようとしている会社」と評価できる内容だよ。