3分でわかる青山商事
「洋服の青山」から「ビジネスパーソンのトータルサービス企業」へ——スーツ市場縮小と多角化戦略
テレワーク普及でスーツ市場が縮小する中、オーダー化・多角化・修理サービスで業績回復
事業ポートフォリオ
売上の約70%はビジネスウェア(洋服の青山)。残り30%はミスターミニット(修理)・カード事業・印刷・雑貨など非アパレル事業。スーツ市場縮小リスクへの分散が意識的に進められている。
3つのキーワードで理解する青山商事
スーツ市場縮小という「構造変化」——テレワーク後の紳士服業界
2020年のコロナ禍・テレワーク普及で、スーツ業界は売上が半減に近い打撃を受けた。青山商事もこの影響をモロに受けた。しかし「スーツが完全になくなる」わけではない。就活・冠婚葬祭・対外折衝では依然としてスーツは必須。さらにオーダースーツへの需要シフト——「数は買わないが良いものを1着」という意識が広まり、単価の高いオーダー市場が伸びている。青山商事は既製品だけでなく低価格オーダースーツへの対応を強化して業績を回復させた。
多角化事業——「スーツ屋」ではなく「ライフスタイル企業」へ
青山商事の面白い点はアパレル以外の事業が全体の3分の1を占めること。ミスターミニット(修理)、クレジットカード事業、印刷事業、生活雑貨など、スーツ以外の事業を意図的に育てている。これはスーツ市場の縮小リスクに対するヘッジ戦略。「ビジネスパーソンの生活を支える複合サービス企業」へのシフトが中長期の方向性。
就活生が面接で使える「スーツ業界の復活」ストーリー
青山商事のユニークな点は「スーツ市場縮小という逆風をオーダー化・多角化で乗り越えた」というストーリー。2025年3月期の売上高1,948億円・営業利益125億円は業績回復を示す。コロナ禍の低迷期から復活した企業に就職する、という視点で志望動機を語ると「変化への対応力を持つ企業」への期待という文脈が生まれる。
ひよぺん対話
青山商事ってスーツの会社でしょ?テレワークが普及したら終わりじゃないの?
その疑問を面接で素直に言えるくらい企業研究できてたら逆に好印象。正直に言うとスーツ市場は構造的に縮小している。でも青山商事が取った対策は「スーツを諦める」ではなく「スーツの価値を変える」。①既製品→オーダースーツへシフト(単価アップ・付加価値向上)、②「ミスターミニット」など修理・サービス事業への多角化で非アパレル収益を確保。コロナ禍の大打撃から業績を回復させた2025年3月期の数字は「変化に対応した証拠」だよ。
青山商事に入ったらどんな仕事をするの?スーツを売り続けるだけ?
最初は「洋服の青山」の店舗スタッフとしてスーツ・ビジネスウェアの販売を担当。接客・採寸・コーディネート提案・在庫管理から始まる。採寸の技術(スーツをお客様の体型に合わせる)はユニクロでは学べないスキル。その後、店長→スーパーバイザー→本部(商品企画・EC・経営企画)というキャリアパス。多角化事業(ミスターミニット等)への異動も。283名という比較的大きな新卒採用(2025年度予定)は業界の中では多め。