ANAの仕事内容を知る

「入社したらどんな仕事をするのか」——総合職・客室乗務職・パイロット職・グランドスタッフ職の4職種で、仕事のリアルを解説します。

🌍 国際線事業 世界50都市以上への路線運営 🛫 国内線事業 国内約50都市の路線ネットワーク 🍑 LCC事業(Peach) 格安航空で需要層を拡大 📦 貨物・その他 ANA Cargo・整備・マイレージ

4つの職種を知る

💼

グローバルスタッフ職(総合職)

航空事業の「経営」を担う。路線計画・レベニューマネジメント・マーケティング・人事・財務・DXなど裏方で航空ビジネスを動かす仕事。

採用数: 約240名/年
初任給: 月250,000円(大卒)
配属例: 営業・路線計画・マーケ・人事・IT
👗

客室乗務職(CA)

機内での安全管理とホスピタリティを担う。緊急時の保安要員でもある。国際線はビジネスクラス・ファーストクラスの接客スキルが必要。

採用数: 約330名/年
初任給: 月210,221円(大卒)
勤務: シフト制・不規則勤務
🧑‍✈️

パイロット職(自社養成)

自社養成プログラムで訓練し、副操縦士→機長へ。航空大学校卒やライセンス保持者の採用もある。

採用数: 約45名/年
訓練期間: 約2〜3年
年収(機長): 2,000万円超
🛫

グランドスタッフ職(エアポートスタッフ)

空港でのチェックイン・搭乗案内・手荷物対応を担う。ANAの「顔」として旅客と最初に接する仕事。

採用: ANA成田エアポートサービス等のグループ会社
勤務地: 成田・羽田・関西など各空港
特徴: 語学力が活きる(インバウンド対応)

プロジェクト事例で知る仕事のリアル

国際線 欧州3路線新規就航

欧州路線の拡大——ウィーン・ミラノ・ストックホルム就航

2024年12月から欧州3都市への新規路線を同時開設。インバウンド需要とビジネス需要を取り込む攻めの路線戦略。路線計画チームが需要予測・採算シミュレーション・スロット(発着枠)確保・現地当局との交渉を経て実現。ANAの「スケールで勝つ」戦略の象徴。

👤 若手の関わり方 総合職の路線計画部門が新路線の企画から就航後の収益モニタリングまで一貫して担当。マーケティング部門と連携し、就航キャンペーンも企画する。
機内サービス 国際線ファーストクラス

機内サービスの品質設計——5つ星の維持

スカイトラックスの5つ星評価を維持するための機内サービス品質管理。ファーストクラスの食事メニュー開発(一流シェフとのコラボ)、シートのデザイン刷新、客室乗務員の接客トレーニングプログラムの設計。「おもてなし」を仕組みとして設計・運用する仕事。

👤 若手の関わり方 客室乗務職が機内での接客・安全管理を担当。チーフパーサーになるとフライト全体のサービス品質を統括する。
貨物 国際貨物

ANA Cargo——半導体・医薬品の高付加価値輸送

旅客機の貨物室と専用貨物機(フレイター)で国際貨物を輸送。半導体・医薬品・精密機器など温度管理・振動管理が必要な高付加価値貨物に強みを持つ。日本貨物航空(NCA)の経営統合を推進中で、アジアの航空貨物ハブを目指す。

👤 若手の関わり方 総合職がカーゴセールス・輸送品質管理・NCA統合プロジェクトを担当。物流のBtoB営業力が身につく。
DX レベニューマネジメント

座席価格の最適化——AIレベニューマネジメント

1フライトの数百席を需要に応じて秒単位で価格変動させるレベニューマネジメント。予約状況・曜日・季節・競合の価格をAIが分析し、収益を最大化する価格をリアルタイムで設定。航空会社の利益を左右する最も重要な機能のひとつ。

👤 若手の関わり方 総合職がレベニューマネジメント部門で路線ごとの価格戦略・収益分析を担当。数字に強い人材が活躍する。

事業領域の全体像

🌍

国際線事業

ビジネス客・インバウンド・海外旅行客

世界50都市以上に就航するフルサービスキャリア。2025年3月期の国際線収入は8,055億円で過去最高。インバウンド需要と欧州新規路線(ウィーン・ミラノ・ストックホルム)が成長をけん引。スター・アライアンスの中核メンバーとして世界1,300都市以上への接続を提供。

売上比率
約36% 過去最高
🛫

国内線事業

ビジネス客・旅行客・帰省客

国内約50都市を結ぶ路線網。年間旅客数約4,400万人で国内最大。羽田空港をハブに、札幌・福岡・那覇など主要都市を高頻度で運航。コロナ前の水準を回復し、ビジネス需要+観光需要の両輪で成長。

売上比率
約30%
🍑

LCC事業(Peach Aviation)

価格重視の旅行客・若者

関西空港を拠点とするLCC。収入約1,393億円。国際線への機材シフトを進め、アジア路線でのプレゼンスを拡大中。ANAブランドとは異なるターゲット層(価格感度の高い旅行客)を取り込み、グループ全体の旅客層を広げる役割。

売上比率
約6% アジア拡大中
📦

貨物・整備・その他

メーカー・商社・航空会社

ANA Cargo(国際貨物輸送)、ANAベースメンテナンステクニクス(航空機整備受託)、ANAマイレージクラブ(会員4,000万人超)など。NCA(日本貨物航空)の経営統合でアジア最大級の航空貨物事業者を目指す。非航空事業の収益化も推進中。

売上比率
約28%

ひよぺん対話

ひよこ

総合職で入社しても、ずっと地上勤務なの?飛行機には乗れない?

ペンギン

総合職は基本的に地上勤務。飛行機を操縦するのはパイロット職、機内でサービスするのは客室乗務職で、職種が完全に分かれている。ただし総合職でも出張でANAの飛行機に乗る機会は多いし、空港での業務研修もある。「飛行機に乗る仕事がしたい」なら客室乗務職かパイロット職、「航空ビジネスを動かす仕事がしたい」なら総合職。入社前に職種を決める必要があるから、自己分析は早めにしておこう。

ひよこ

レベニューマネジメントって難しそう...文系でもできるの?

ペンギン

レベニューマネジメントは文系出身者も多い。AIが価格計算の土台を作るけど、最終的な判断には「この路線はビジネス客が多いから高めに設定」「この時期は観光需要が伸びるから座席を増やす」といったマーケット感覚が必要。数学の専門知識よりも、データを見て仮説を立てて検証するサイクルが回せることが大事。「数字に強い文系」が活躍できるフィールドだよ。

ひよこ

CAの仕事って、何歳くらいまでできるの?

ペンギン

昔は「若いうちだけの仕事」というイメージがあったけど、今は定年まで働けるし、実際にベテランCAも多い。チーフパーサー(機内責任者)やインストラクター(教官)としてキャリアアップするルートがある。またCAから総合職への転換制度もあって、一定年数のフライト経験後に地上職に移る人もいる。ただし体力的に30代後半から国際線がきつくなるという声もある。長期的なキャリアプランは面接でも聞かれるから、「CAをやった後どうしたいか」まで考えておくと強い。

もっと詳しく