ANAの仕事内容を知る
「入社したらどんな仕事をするのか」——総合職・客室乗務職・パイロット職・グランドスタッフ職の4職種で、仕事のリアルを解説します。
4つの職種を知る
グローバルスタッフ職(総合職)
航空事業の「経営」を担う。路線計画・レベニューマネジメント・マーケティング・人事・財務・DXなど裏方で航空ビジネスを動かす仕事。
客室乗務職(CA)
機内での安全管理とホスピタリティを担う。緊急時の保安要員でもある。国際線はビジネスクラス・ファーストクラスの接客スキルが必要。
パイロット職(自社養成)
自社養成プログラムで訓練し、副操縦士→機長へ。航空大学校卒やライセンス保持者の採用もある。
グランドスタッフ職(エアポートスタッフ)
空港でのチェックイン・搭乗案内・手荷物対応を担う。ANAの「顔」として旅客と最初に接する仕事。
プロジェクト事例で知る仕事のリアル
欧州路線の拡大——ウィーン・ミラノ・ストックホルム就航
2024年12月から欧州3都市への新規路線を同時開設。インバウンド需要とビジネス需要を取り込む攻めの路線戦略。路線計画チームが需要予測・採算シミュレーション・スロット(発着枠)確保・現地当局との交渉を経て実現。ANAの「スケールで勝つ」戦略の象徴。
機内サービスの品質設計——5つ星の維持
スカイトラックスの5つ星評価を維持するための機内サービス品質管理。ファーストクラスの食事メニュー開発(一流シェフとのコラボ)、シートのデザイン刷新、客室乗務員の接客トレーニングプログラムの設計。「おもてなし」を仕組みとして設計・運用する仕事。
ANA Cargo——半導体・医薬品の高付加価値輸送
旅客機の貨物室と専用貨物機(フレイター)で国際貨物を輸送。半導体・医薬品・精密機器など温度管理・振動管理が必要な高付加価値貨物に強みを持つ。日本貨物航空(NCA)の経営統合を推進中で、アジアの航空貨物ハブを目指す。
座席価格の最適化——AIレベニューマネジメント
1フライトの数百席を需要に応じて秒単位で価格変動させるレベニューマネジメント。予約状況・曜日・季節・競合の価格をAIが分析し、収益を最大化する価格をリアルタイムで設定。航空会社の利益を左右する最も重要な機能のひとつ。
事業領域の全体像
国際線事業
ビジネス客・インバウンド・海外旅行客世界50都市以上に就航するフルサービスキャリア。2025年3月期の国際線収入は8,055億円で過去最高。インバウンド需要と欧州新規路線(ウィーン・ミラノ・ストックホルム)が成長をけん引。スター・アライアンスの中核メンバーとして世界1,300都市以上への接続を提供。
国内線事業
ビジネス客・旅行客・帰省客国内約50都市を結ぶ路線網。年間旅客数約4,400万人で国内最大。羽田空港をハブに、札幌・福岡・那覇など主要都市を高頻度で運航。コロナ前の水準を回復し、ビジネス需要+観光需要の両輪で成長。
LCC事業(Peach Aviation)
価格重視の旅行客・若者関西空港を拠点とするLCC。収入約1,393億円。国際線への機材シフトを進め、アジア路線でのプレゼンスを拡大中。ANAブランドとは異なるターゲット層(価格感度の高い旅行客)を取り込み、グループ全体の旅客層を広げる役割。
貨物・整備・その他
メーカー・商社・航空会社ANA Cargo(国際貨物輸送)、ANAベースメンテナンステクニクス(航空機整備受託)、ANAマイレージクラブ(会員4,000万人超)など。NCA(日本貨物航空)の経営統合でアジア最大級の航空貨物事業者を目指す。非航空事業の収益化も推進中。
ひよぺん対話
総合職で入社しても、ずっと地上勤務なの?飛行機には乗れない?
総合職は基本的に地上勤務。飛行機を操縦するのはパイロット職、機内でサービスするのは客室乗務職で、職種が完全に分かれている。ただし総合職でも出張でANAの飛行機に乗る機会は多いし、空港での業務研修もある。「飛行機に乗る仕事がしたい」なら客室乗務職かパイロット職、「航空ビジネスを動かす仕事がしたい」なら総合職。入社前に職種を決める必要があるから、自己分析は早めにしておこう。
レベニューマネジメントって難しそう...文系でもできるの?
レベニューマネジメントは文系出身者も多い。AIが価格計算の土台を作るけど、最終的な判断には「この路線はビジネス客が多いから高めに設定」「この時期は観光需要が伸びるから座席を増やす」といったマーケット感覚が必要。数学の専門知識よりも、データを見て仮説を立てて検証するサイクルが回せることが大事。「数字に強い文系」が活躍できるフィールドだよ。
CAの仕事って、何歳くらいまでできるの?
昔は「若いうちだけの仕事」というイメージがあったけど、今は定年まで働けるし、実際にベテランCAも多い。チーフパーサー(機内責任者)やインストラクター(教官)としてキャリアアップするルートがある。またCAから総合職への転換制度もあって、一定年数のフライト経験後に地上職に移る人もいる。ただし体力的に30代後半から国際線がきつくなるという声もある。長期的なキャリアプランは面接でも聞かれるから、「CAをやった後どうしたいか」まで考えておくと強い。