💼 仕事内容を知る——ABCマート
「靴を売る」だけではない。HOKA・UGGのブランド担当者と交渉するバイヤー、韓国・台湾を統括する海外事業担当——シューズの専門家として世界ブランドを動かす仕事がある。
プロジェクト事例で知る「リアルな仕事」
新ブランド「HOKA」のPOP展開で月次売上130%達成
担当店舗にHOKAの専用コーナーを新設するプロジェクトを主導。POPデザインの提案・陳列レイアウトの変更・スタッフ向け商品研修を実施し、来店客のHOKA購入率を向上。SNSを活用した「HOKA入荷情報」の発信で新規顧客を呼び込み、月次売上前年比130%を達成。翌月に全国の優良事例として紹介された。
エリア内の不採算店を業績改善——品揃え最適化で黒字転換
担当エリアの1店舗が立地特性に合わない品揃えで売上低迷。商圏データの分析・競合店の調査・顧客動向のヒアリングから、近隣に大学キャンパスが多い立地に着目。スポーツシューズ・キャンパス向けカジュアルの比率を引き上げ、親子連れ向けキッズシューズを縮小。品揃え変更後3ヶ月で既存店売上+22%を達成し黒字化した。
新興スポーツシューズブランドの国内独占契約交渉
スポーツシューズ市場でシェアを伸ばす新興ブランドとの独占仕入れ交渉を担当。国内市場データ・競合状況・自社の展示スペース確保計画を提案資料にまとめ、ブランド側に「ABCマートと組む価値」を提示。独占的な優先仕入れ契約を獲得し、翌シーズンから全店展開。スポーツシューズ売上の増収に貢献した。
4つの事業領域
販売・店舗運営
靴を購入する一般消費者総合職の起点。ブランドシューズの接客販売・在庫管理・スタッフ指導・売場づくりを担う。ナイキ・アディダスから希少なスニーカーまで幅広い商品知識が求められる。「靴のプロ」としての専門知識をつける最初の場所。入社後はフロアスタッフ→フロアリーダー→副店長→店長と段階的に役割が広がる。
スーパーバイザー(SV)
担当エリアの店長・本部8〜10店舗を統括するエリアマネジャー。各店の売上・在庫・人員を管理し、不振店への改善施策を立案・実行する。品揃えの最適化・販促企画の立案・新人店長の育成が主な仕事。「本部方針と現場の実態を橋渡しする」役割で、エリア全体の年商は30〜50億円規模。
バイイング・マーチャンダイジング(MD)
ナイキ・アディダス・HOKAなどブランドメーカー全国1,000店超に何をどれだけ仕入れるかを決める仕事。ブランドメーカーの担当者と商談し、季節商品・限定モデルの仕入れ数量と価格を交渉する。「売れる靴」を見極める市場センスと、数字で仕入れを管理するロジカルさが求められる。HOKA・UGGの正規代理店契約管理もバイヤーの管轄。英語を使う機会も多い。
海外事業(韓国・台湾・米国・ベトナム)
海外の靴購買層韓国326店・台湾61店・米国8店・ベトナム5店の計400店舗のオペレーション管理と新規出店を担う。国内の店舗運営モデルを海外に展開する仕事で、現地スタッフとのコミュニケーション・現地市場調査・商品ラインアップのローカライズが主な仕事。英語・韓国語・中国語のスキルが活かせるポジション。
ひよぺん対話
靴を売るって、どのくらい専門知識が必要なの?
靴の専門知識は「求められる」どころか仕事の面白さの核心。ナイキのランニングシューズが何種類あるか、ニューバランスの数字(574・990・1906R等)が何を意味するか、HOKAのどのモデルが足幅広めの人に合うか——これが接客の武器になる。「このシューズを勧めたら、お客様が翌月また別のシューズを買いに来てくれた」という信頼関係型の接客がABCマートの文化。シューズオタクが最強なのが靴業界の特徴だよ。
バイヤーに興味あるんだけど、早くなれるの?
バイヤー(本部仕入れ担当)になるには通常5〜10年の現場経験が必要。「現場で売れる感覚を持ったバイヤー」が重要視されるからで、店舗もSVも経験しないまま仕入れを決める人は信頼されない文化。遠回りに見えて、現場経験がバイヤーとしての武器になる。「なぜこの商品が売れるか」を現場で体感してから交渉テーブルに着く——その体験が差になる。焦らず店長→SVと経験を積むのが王道だよ。