3分でわかるゼンショーHD
すき家・はま寿司・なか卯など30以上のブランドを展開。日本の外食業界で初めて売上高1兆円を突破した最大手
2025年3月期の売上高1兆1,366億円は外食業界初の1兆円突破。M&Aと海外展開で急成長
グループブランド構成
すき家・はま寿司・なか卯の3ブランドが売上の大部分を占める。30以上のブランドをM&Aで傘下に収め、牛丼からファミレスまで幅広い外食市場をカバー。グループ一括購買によるコスト競争力が強みの源泉。
3つのキーワードで理解する
外食業界初の「1兆円企業」——スケールで圧倒するゼンショー
ゼンショーHDの2025年3月期売上高は1兆1,366億円。日本の外食業界で初めて1兆円を達成した企業。2位のマクドナルド(約3,700億円)、3位のすかいらーく(約3,700億円)を大きく引き離す。M&Aを繰り返し多ブランド化することで、牛丼・回転寿司・パスタ・ファミレスと幅広い市場を押さえる「外食コングロマリット」がゼンショーの本質。
「世界の食卓へ」——海外15,000店舗を目指すグローバル戦略
グループ総店舗数15,419店舗のうち、海外FC含む展開が急速に拡大中。特に中国・東南アジアへのすき家出店を加速。「世界のすべての人々においしい食事を手軽な価格で提供する」という企業理念の下、日本式の安くて早くて美味しい外食文化をグローバルに展開。競合の吉野家・松屋も海外展開しているが、ゼンショーの規模は圧倒的に大きい。
グループ一括購買と物流——コスト競争力の源泉
30以上のブランドを持つことで食材・調味料の一括大量仕入れが可能。吉野家1社では交渉できない数量をゼンショーは叩き出せる。またグループ物流網を活用し、配送コストを下げる。「安くておいしい」を持続させるカラクリがこのスケールメリット。2025年3月期の営業利益751億円、営業利益率6.6%は外食チェーンとして高水準。
身近な接点
すき家で牛丼を食べる
24時間営業で手軽にアクセス可能。国内外食ユーザーなら高確率で利用経験あり
はま寿司で回転寿司
全皿均一価格で家族連れに人気。くら寿司・スシローと並ぶ3強の1つ
なか卯で親子丼
吉野家・松屋では食べられない和定食メニューで差別化。牛丼との使い分け需要
ジョリーパスタでランチ
ショッピングモール内に多く出店。ファミリーレストランとして日常的に利用
ひよぺん対話
ゼンショーってすき家の会社だよね?外食の会社に就職するって実際どうなの?
就活生にとって一番のポイントは「店舗運営の仕事か、本社の仕事か」をはっきりさせること。ゼンショーHDへの就職は基本的に本社(管理部門・経営企画・海外事業)への総合職採用。すき家やはま寿司の店長になるのとは話が違う。本社総合職なら30以上のブランドをM&Aや戦略で動かす仕事で、外食というよりも「コングロマリット経営」の仕事に近い。外食が好きな人よりも、スケールの大きいビジネスに関わりたい人に向いている会社だよ。
でも外食って薄利多売で激務そうなイメージがある...
その印象は的外れではない。実は2017年頃にすき家でワンオペ問題(1人で深夜に店を回す働き方)が大炎上して、社会問題になった。その後、人員配置を改善し、DXを進めて状況は大きく改善している。本社総合職の働き方は店舗勤務とは別で、平均年収816万円と外食業界では高水準。ただし店舗で研修期間があるケースが多く、最初は現場を経験する。「外食業界のリアルを知った上で本社から改革したい」という人には面白い会社だよ。
すき家・はま寿司・なか卯と複数ブランドがあるけど、M&Aでもっと増えそう?
ゼンショーはM&Aが成長の柱。ビッグボーイもジョリーパスタもロッテリアも買収で取り込んだ。「外食という産業を再編する」くらいの規模感で動いていて、直近も海外展開の加速のために現地企業との提携・買収を積極的にしている。「業界再編の主役を担いたい」「グローバルな食ビジネスに挑戦したい」というモチベーションは面接でそのまま使えるよ。売上1兆円を達成してもまだ「世界展開の途中」だと経営陣は話している。