3分でわかるワークマン
作業服店からアウトドア・スポーツウェアへ急転換——
PB比率68%の高コスパ商品でユニクロにも対抗する異端の小売
フランチャイズ比率99%・本部社員417名で1,051店舗を展開
4つのブランド業態
2018年以降の「一般客シフト」で職人向け専門店からアウトドア・ファッション対応チェーンへ転換。ワークマンプラスが645店舗で最大業態に成長
3つのキーワードで理解する
PB比率68%——メーカー化した小売の「驚異の利益構造」
ワークマンの最大の強みはプライベートブランド(PB)比率68.5%。チェーン全店売上の7割近くが自社ブランド商品。通常の小売はメーカーから仕入れて売るだけだが、ワークマンは自社で商品企画→ベトナム・バングラデシュ等の工場に発注→自社で販売する「メーカー機能を持つ小売」。だから「1,900円の防水ジャケット」「990円の高機能靴下」が可能になる。この仕組みはユニクロのSPAモデルと似ていて、「高機能×低価格」の秘密がここにある。
FC比率99%——本部社員417名で1,051店舗を動かす
ワークマンの店舗の99%以上がフランチャイズ(FC)加盟店。本部社員は417名しかいないのに、全国1,051店舗を展開している。これがワークマンの「少人数で大スケール」を実現する仕組み。FC加盟者(多くが脱サラ・地元の個人事業主)が店舗を運営し、ワークマンは商品開発・物流・システムで支援する。就活で入社するのはこの417名の本部社員枠。少数精鋭で給与が高め。
「作業服専門店」から「全世代向けアパレル」への大転換
2018年から「ワークマンプラス」業態を開始し、職人ではなく一般消費者向けのアウトドア・スポーツウェアに参入。「1,900円のレインスーツがマラソン大会で使える」「3,900円のウインドシェルがアウトドアで使える」という口コミが爆発的に拡散。もはやワークマンの顧客の大半は一般消費者・女性・アウトドア愛好者。作業服専門店のDNAを持ちながら、ファッション業界に殴り込みをかけた。
身近な接点 — 実はこれもワークマン
1,900円で防水・撥水。登山・自転車・通勤雨の日に最適。SNSで爆発的に拡散
安全靴の機能(滑り止め・防水)をカジュアルデザインに。ワーカー以外にも人気
モンベル・ノースフェイスの数分の1の価格で同等の機能。コスパ最強との評価
ランニング・トレッキング・自転車用の高機能ウェアを低価格で。一般客の新定番
ひよぺん対話
ワークマンって急成長してるって聞くけど、何がそんなに変わったの?
一言で言うと「顧客を職人から一般人に広げた」こと。元々は建設・農業・工場の職人向けの作業服店だった。でも職人向けの「丈夫・防水・低価格」な商品が一般消費者にも「使える」と気づいてSNSで話題になった。それに乗って2018年から「ワークマンプラス」業態でショッピングモールに出店。作業服の技術×低価格×アウトドア・スポーツ用途という組み合わせが大ヒット。特にコロナ禍のアウトドアブームで爆発的に人気が出たよ。
FC比率99%って、入社したら店舗に配属されない?どんな仕事するの?
普通の小売と全然違う。ワークマン本部に入社すると「フランチャイズ本部の社員」として働く。仕事は:
①スーパーバイザー(SV): FC加盟店のオーナーを支援・指導する担当。10〜15店舗を受け持って巡回
②商品部・バイヤー: PB商品の企画・仕入れ交渉
③本社機能: マーケティング・DX・FC管理・財務等
店舗で接客・レジを打つ仕事ではない。FC店舗を「経営指導」する立場。完全に異なるキャリアだよ。
従業員417名って少なすぎない?本当に大丈夫な会社?
これがワークマンのビジネスモデルの妙。店舗運営はFC加盟者に任せるから、本部は商品開発・物流・システムに特化できる。417名で1,051店舗・売上1,831億円を管理してる。従業員一人当たりの売上は約4.4億円という驚異的な数字。同規模の小売業と比べると一人当たりの給与水準が高いのも特徴。「少人数精鋭×フランチャイズ展開」という効率的なモデルだよ。