東レの仕事内容

ボーイングの機体、砂漠の飲料水、あなたの服——「素材で世界を変える」仕事のリアル。

👕 繊維 ナイロン・ポリエステル
ヒートテック素材
🔬 機能化成品 樹脂・フィルム
電子材料
✈️ 炭素繊維 トレカ世界1位
航空機・風力
💧 水処理・環境 RO膜
海水淡水化

プロジェクト事例で見る仕事のリアル

炭素繊維 開発期間3〜10年 / チーム20〜50名

次世代航空機向け炭素繊維の開発

ボーイング・エアバスの次世代機向け炭素繊維プリプレグの開発。現行品より強度20%向上・製造コスト30%削減を目指す。航空機認証の取得まで含めた長期プロジェクト。1つの素材が世界の空を変えるスケール感。

👤 若手の関わり方 若手研究員が炭素繊維の焼成条件最適化やプリプレグの物性評価を担当。実験の繰り返しで最適解を探る
水処理 グローバル / チーム10〜30名

サウジアラビア大型淡水化プラント向けRO膜供給

サウジアラビアの日量50万トン級海水淡水化プラントにRO膜を供給するプロジェクト。膜の設計→製造→現地据付→性能保証まで一貫対応。砂漠の国に飲料水を届ける社会インパクト。

👤 若手の関わり方 技術営業としてプラントエンジニアリング会社との技術折衝。膜の選定・レイアウト設計の提案。海外出張あり
繊維 ユニクロとの協業 / チーム10〜20名

ユニクロ向け次世代機能性素材の共同開発

ヒートテック、エアリズムに続く次世代機能性繊維素材の共同開発。吸湿発熱・接触冷感・ストレッチなどの機能を繊維レベルで実現する技術。ユニクロの企画チームと密接に連携し、商品化まで伴走する。

👤 若手の関わり方 入社2〜3年目から素材の試作・物性評価を担当。ユニクロ側との技術ミーティングに参加し、要求仕様を素材設計に落とし込む
営業 担当顧客3〜5社

自動車メーカーへの樹脂・フィルム提案営業

トヨタ・ホンダ等の自動車メーカーに対し、車体軽量化用の樹脂部品やLIBセパレーターフィルムを提案。技術者と同行し、顧客の工場で素材の適合試験を行うことも。「モノを売る」のではなく「ソリューションを提案する」営業。

👤 若手の関わり方 入社3年目頃から担当顧客を持ち、技術部門と連携しながら提案書作成。顧客工場への訪問・海外出張も

事業領域マップ

👕

繊維事業

アパレル・産業資材・自動車内装

衣料繊維: ナイロン・ポリエステルの原糸からテキスタイルまで一貫生産。ユニクロのヒートテック・エアリズムの素材を供給
産業用繊維: エアバッグ基布、タイヤコード、フィルター——自動車・建築・農業に素材を提供
スエード調人工皮革「ウルトラスエード」: 高級車の内装やブランドバッグに採用

売上構成
約39%(創業事業・安定収益) 創業事業
🔬

機能化成品事業

樹脂・フィルム・電子材料・ケミカル

樹脂: エンジニアリングプラスチックで自動車・家電の軽量化に貢献
フィルム: ディスプレイ用光学フィルム、太陽電池バックシート、LIBセパレーターフィルム
電子材料: 半導体製造工程用の高機能材料
ケミカル: 基礎化学品・ファインケミカル

売上構成
約37%(利益率改善中)
✈️

炭素繊維複合材料事業

航空機・風力発電・自動車・水素タンク

炭素繊維「トレカ」: 世界シェア約31%で1位。鉄の10倍の強度で4分の1の軽さ
航空機: ボーイング787の機体重量の50%に採用。エアバスにも供給
風力発電: 大型風車のブレード(翼)に使用。脱炭素需要で急拡大
水素タンク: 燃料電池車(FCV)の高圧水素タンク向け。水素社会の実現に不可欠な素材

売上構成
約12%(高利益率の成長領域) 成長ドライバー
💧

環境・エンジニアリング事業

水処理膜・海水淡水化・上下水道

逆浸透膜(RO膜): 海水を飲料水に変える膜技術。世界トップクラスのシェア
海水淡水化プラント: サウジアラビア、UAE、シンガポール等に大型プラント向け膜を供給
上下水道: 国内の浄水場向けにもMF/UF膜を提供
水処理Vision 2030: 水不足が深刻化する世界で、膜技術による水問題解決を加速

売上構成
約9%(環境貢献×成長)

ひよぺん対話

ひよこ

素材メーカーの研究開発ってどんな感じ?毎日実験してるの?

ペンギン

かなり実験の比率は高い。ただし「ひたすらビーカーを振る」イメージとはちょっと違う。

炭素繊維: 焼成温度・時間・雰囲気の条件を変えて物性を評価。1つの条件検証に数日〜数週間
フィルム: 配合を変えた試作品を作り、光学特性・機械強度・耐熱性を測定
水処理膜: 膜の孔径・表面改質・モジュール設計の最適化

共通するのは「仮説→実験→データ分析→改善」のPDCAを高速で回すこと。1年目から自分の実験テーマを持てるのが素材メーカーの良いところ。学会発表や特許出願も若手から積極的に。

ひよこ

文系の営業って何を売りに行くの?素材の知識がないと無理じゃない?

ペンギン

入社時に素材の知識はなくて大丈夫。東レの営業は入社後1年間で素材の基礎を叩き込まれる

で、実際に売りに行くのは——
・自動車メーカーに「この樹脂を使えば車体が10kg軽くなります」
・アパレルに「この新繊維なら既存品より30%暖かくなります」
・水処理プラントに「この膜なら処理能力が20%上がります」

カタログを見せて注文を取る営業じゃなく、「お客さんの課題を素材で解決する」提案型営業。技術者と一緒にお客さんの工場に入り込んで、試作・評価まで伴走する。モノを売るのではなく、ソリューションを売る仕事だよ。

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