3分でわかるスタンレー電気

ヘッドランプ・LED・ADB。本田系車載照明の専業メーカーが「光の知能化」で変わる

約5,096億円 売上高(FY2025)
約3,900人 従業員数(単体)
前年比+37% 営業利益伸び率

2026年に岩崎電気を買収。車の光から産業・施設照明へ多角化戦略が加速

車載照明業界ポジション

ここ!
💡
スタンレー電気
本田系車載照明の専業大手。ヘッドランプ・テールランプ・LEDデバイスを世界展開
売上5,096億円
🔆
コイト電工
トヨタ系の車載照明大手。ヘッドランプ・テールランプでスタンレーの最大競合
売上約4,900億円
🌟
ヴァレオ(仏)
欧州系総合サプライヤー。照明・ADAS・ワイパー等。グローバル展開が強い
売上約2.7兆円
ハラ(韓国)
ヒュンダイ・起亜向け照明メーカー。アジアで急成長中
売上約2,400億円

日本の車載照明市場はスタンレー電気(Honda系)とコイト電工(トヨタ系)の2強。それぞれ異なる系列の顧客基盤を持つ。

3つのキーワードで理解する

1

「夜を照らす」車載照明の専業メーカー

車のヘッドランプ(前照灯)・テールランプ(尾灯)・フォグランプを専業で作る会社。日本国内では本田技研工業(Honda)が最大顧客で、ホンダ車のランプの多くはスタンレー製。売上のうち車載照明事業が約86%を占める典型的な自動車部品サプライヤー。消費者は「スタンレー」と意識しないが、夜のドライブのたびに間接的に関わっている。

2

LED化と「光の知能化」が成長エンジン

車のヘッドランプはハロゲン→HID(キセノン)→LEDへと進化してきた。次の段階は「インテリジェントヘッドランプ」——対向車・歩行者を検知して自動的に配光を変えるADB(Adaptive Driving Beam)技術。スタンレーはこのADB技術で先行しており、安全性と快適性を同時に向上させる「光の知能化」が次の競争軸になっている。

3

2026年に岩崎電気を買収:照明の多角化戦略

2026年、スタンレーは産業・施設照明の大手「岩崎電気」を約700億円で買収した。これにより車載照明から産業照明・施設照明へと事業領域を拡大。「自動車照明への依存度を下げ、光のプラットフォーマーになる」という長期的な戦略転換の第一歩。この買収を知っているだけで面接での差がつく。

身近な接点

🚗

ホンダ車のヘッドランプ

フィット・シビック・ヴェゼル等のホンダ車前照灯はスタンレー製が多い

🌙

ADBヘッドランプ

対向車がいる時だけ自動で光を絞る機能。夜の長距離ドライブを快適にする技術

🏍️

二輪車ランプ

バイクの可変型ヘッドランプ(傾きに応じて光軸調整)もスタンレーが得意

🏭

工場・施設照明(岩崎電気統合後)

2026年買収で工場・体育館・道路照明にも事業展開。身近な場所に光る

ひよぺん対話

ひよこ

スタンレー電気って車のランプだけ作ってるんですか?

ペンギン

主力は確かに車載照明(ヘッドランプ・テールランプ)で売上の約86%。でも残り14%はLEDデバイス・電子部品(フォトカプラ・光センサー等)と産業用照明。さらに2026年に岩崎電気(産業照明大手)を買収したので、今後は工場・施設照明もかなりの規模になる。「照明専業」という軸は変わらないが、車の光→あらゆる場所の光へと広がっている会社だよ。

ひよこ

EV化でヘッドランプの仕事は減りますか?

ペンギン

ヘッドランプはEVでも必需品——これは心配しなくてOK。むしろEVは先進安全装備の標準搭載率が高いので、ADB(配光自動調整)や歩行者検知統合ランプの需要が増える。さらに自動運転になると「照明がセンサーと一体化する」インテリジェントランプへと進化する。電動化・自動化の波はスタンレーにとって商機と見ることができる。

ひよこ

本田技研工業が主要顧客ということは、ホンダの業績次第でしょうか?

ペンギン

正直に言うとHondaとの関係に依存している部分は大きい。Hondaが生産台数を減らせばスタンレーの受注も減る傾向がある。だから岩崎電気の買収や非ホンダ顧客(スズキ・ダイハツ・海外メーカー)への拡大が重要な意味を持つ。「ホンダ系サプライヤーとしての安定」と「依存リスクへの対策」を両方理解して話せると面接で一段上のレベルになれる。