3分でわかる小学館
ドラえもんで育ち、コナンの映画を観に行き、図鑑NEOで虫の名前を調べた——
あなたの「知りたい」を100年支えてきた教育×エンタメの出版社
出版3大社の一角 × 一ツ橋グループ盟主 × 非上場
出版4大社ポジション比較
売上規模では集英社・講談社に次ぐ3位だが、ドラえもん+コナンのIP資産と教育出版の安定収益で独自のポジションを確立。集英社とは一ツ橋グループとして協業関係。
3つのキーワードで理解する
ドラえもん+コナン — 世界で戦える2大IP
ドラえもんは世界50カ国以上で放送・出版され、映画は40作を超えるシリーズ。名探偵コナンは劇場版興行収入が毎年100億円超え。この2つのIPだけでキャラクタービジネスの売上は数百億円規模。出版社でありながら、ディズニーのような「IPカンパニー」としての顔も持つ。
「教育の小学館」— 子どもの学びを100年支えた伝統
社名の由来は「小学生向けの学習雑誌を刊行する館」。1922年の創業以来、図鑑NEO、学習まんが日本の歴史、小学一年生等で子どもの知的好奇心を育ててきた。他の出版社にはない「教育×エンタメ」の融合が最大の個性。ドラえもんの「ひみつ道具」が科学を教え、コロコロコミックがプログラミングを紹介する——教育出版のDNAはIPにも息づいている。
一ツ橋グループ — 集英社は「身内」、講談社は「ライバル」
集英社はもともと小学館の娯楽誌部門が1926年に独立した会社。今でも同じビルに入り、「一ツ橋グループ」として密接に連携。小学館集英社プロダクション(ShoPro)でIP管理を共同運営。一方、講談社は「音羽グループ」の盟主で、出版業界は実質この2大グループの競争構造。
身近な接点 — 実はこれも小学館
世界50カ国以上で愛される国民的キャラクター。映画は40作超
劇場版は毎年興行収入100億円超え。推理漫画の金字塔
ポケモン・ベイブレード・デュエマ等、小学生男子のバイブル
累計1,300万部超。子ども時代に一度は読んだ学習図鑑の定番
ひよぺん対話
小学館って子ども向けの会社でしょ?大人が就職して何するの?
たしかに創業は小学生向け雑誌だけど、今の小学館は「IPカンパニー」だよ。ドラえもんとコナンだけで年間数百億円のビジネスを動かしてる。編集者として漫画家と作品を作る仕事から、映画化・グッズ化・海外ライセンスの交渉、ファッション誌の広告営業、デジタルアプリの運営まで——コンテンツを「作る」「広げる」「稼ぐ」のすべてに関われる会社だよ。
集英社と何が違うの?同じグループなんでしょ?
集英社はもともと小学館の娯楽部門が独立した会社。今は売上で集英社(2,097億円)が小学館(1,088億円)の約2倍。ジャンプのONE PIECEや鬼滅の刃の爆発力が理由。でも小学館には集英社にない「教育出版」の柱がある。図鑑NEO、学習まんが、辞書事業は安定収益で、コミックの当たり外れに左右されにくい。あと、ドラえもんとコナンは集英社のどの作品よりもライセンス収入の安定性が高い。ジャンプの連載は終わるけど、ドラえもんは終わらないからね。
出版社って紙が売れなくて厳しいんじゃないの?
紙の雑誌・書籍は確かに減ってる。でも電子コミックが爆伸びしてて、出版業界全体では過去最高の売上を更新した年もある。小学館も「マンガワン」等の電子配信を強化中。さらに紙の本が減った分を、IP(キャラクタービジネス)が補ってる。ドラえもんの映画、コナンのイベント、ポケモンのグッズ——これらは紙の出版とは無関係に稼げる。「出版社」というより「コンテンツ企業」として見ると、将来性は決して暗くないよ。
採用はどのくらい狭き門?
出版社の中でも最難関クラス。新卒採用は年約15〜18名しかいない。700人の会社で18人しか取らないから、倍率は軽く200倍以上。面接では「好きな作品」よりも「自分ならどんなコンテンツを企画するか」の提案力が見られる。「コナンが好きです」ではダメで、「コナンのIPをこう展開したい」まで語れるかが勝負。非上場だから開示情報が少なく、OB/OG訪問での情報収集が特に重要だよ。