👔 働く環境とキャリアパス
「担当漫画家とヒット作を生み出す」——編集者の王道キャリアと、700人の小さな会社ならではの仕事の幅広さ。
キャリアステップ
現場で「コンテンツの力」を知る
- 入社後の配属は編集・営業・デジタル・管理のいずれか。希望は出せるが通るとは限らない
- 編集配属なら先輩編集者のもとで漫画家との打ち合わせに同行、ネームの校閲、入稿作業等
- 営業配属なら書店営業(販促企画・棚割り提案)or広告営業(タイアップ企画)
- 700人の小さな会社なので、1年目から責任ある仕事を任されやすい
- 出版社の仕事は基本的に東京勤務。転勤はほぼない
自分の「担当作品」を持つ
- 編集者なら担当漫画家を持ち、連載の立ち上げを主導する時期
- 新人漫画家のスカウト・育成、新連載の企画書作成、連載会議でのプレゼン
- 部署異動を経験するのもこの時期。コミック→書籍、営業→デジタル等
- メディアミックス(アニメ化・映画化)の企画提案にも関わるように
- 非上場企業だからこそ「売れなくても良い作品を育てる」自由度がある
編集長・部門リーダーへ
- 雑誌の副編集長・編集長として、誌面全体の方向性を決める
- 営業は営業部長としてチームを統括。広告収入の戦略を策定
- ShoPro(小学館集英社プロダクション)とのIP戦略の共同策定に関与
- デジタル部門の責任者としてマンガワン等のサービス成長を主導する人も
経営層・クリエイティブの大御所
- 局長・取締役として出版社全体の経営に参画
- 編集者としてのキャリアを極め、「伝説の編集者」として漫画家・業界に影響力を持つ道も
- 小学館集英社プロダクションや関連会社の経営ポジションへの転出もあり
- 定年60歳、再雇用制度あり
研修・育成制度
新人研修(入社後約1ヶ月)
出版の基礎知識、印刷工場見学、書店実習、デジタルメディア研修等。出版ビジネスの全体像を体感する。
メンター制度
先輩社員が1対1で指導。日々の業務の進め方から「良い作品とは何か」の哲学まで、OJTで伝授。
社内勉強会
編集者同士のネーム読み合わせ会、マーケティング研修、デジタルスキル研修等。部署横断で学び合う文化。
海外研修
海外の出版社・エージェント訪問や国際ブックフェア(フランクフルト等)への参加。グローバルな出版ビジネスを体感。
向いている人 / 向いていない人
向いている人
- 「面白いものを世に出したい」という情熱がある人。編集者は漫画家と二人三脚でヒット作を生み出す
- コミュニケーション力が高い人。漫画家・作家・広告主・書店と多方面の関係者と信頼関係を築く
- 好奇心が旺盛な人。コミックから教育書籍、ファッション誌まで幅広いジャンルに関わる可能性がある
- 東京で腰を据えて働きたい人。出版社は基本的に転勤がない(小学館は一ツ橋・神保町エリア)
- 「作品愛」がある人。ドラえもん・コナン等の国民的IPを守り育てる仕事に誇りを持てる
向いていない人
- 「規模の大きい仕事」をしたい人。小学館は売上1,088億円・従業員700人の小さな会社。大企業のダイナミズムは薄い
- ワークライフバランスを最優先する人。編集者は締め切り前に深夜残業が発生。週刊誌は毎週が締め切り
- 年功序列を嫌う人。出版社は一般に年功的な昇進。実力主義のスピード感は期待しにくい
- 転職市場での汎用スキルを求める人。編集スキルは出版業界特化で、他業界への転職は選択肢が限られる
- 数字・ロジックで仕事をしたい人。編集の仕事は「面白いかどうか」の主観的判断が多く、定量化しにくい
ひよぺん対話
出版社の働き方って正直きつい?「編集者は激務」ってよく聞くけど...
ぶっちゃけ週刊誌の編集者はかなりきつい。週刊少年サンデーなら毎週月曜が締め切りで、漫画家の原稿が上がるのを待って深夜に入稿、ということもある。でも最近は働き方改革が進んでて、「昔ほど無茶はしない」という声も。月刊誌や書籍編集は比較的ペースが穏やか。営業やデジタル部門は一般的な会社員の働き方に近い。小学館の平均年収は約1,263万円と出版業界トップクラスだから、「きつさに見合う報酬」はあるよ。
配属で編集に行けなかったらどうすればいいの?
最初に営業やデジタルに配属されても、数年後の異動で編集に移れる可能性はある。小学館は700人の小さな会社だから、異動の機会は大企業より多い。実は営業経験のある編集者は「売れる本を作れる」と評価される。書店の棚を知ってる人は「どんな本が売れるか」の感覚が鋭い。逆に、編集→営業に異動して「作品を届ける側」のやりがいに目覚める人もいる。どの配属でもキャリアにプラスになると思って前向きに取り組むのが大事だよ。
出版社から転職する人っているの?つぶしが利くの?
正直に言うと出版社の編集スキルは業界特化で、他業界への転職は限定的。ただし近年はIT企業のコンテンツ部門、動画プラットフォーム、広告代理店等への転職が増えてる。「コンテンツのプロデュース力」はデジタル時代でも需要がある。あとは小学館→集英社(同じ一ツ橋グループ内)の異動という稀なケースもある。でもぶっちゃけ小学館の年収1,263万円を超える転職先は少ないから、「辞めない人が多い」のが実態だよ。