📊 数字で見る資生堂
ESや面接で使える数字と、給与・採用データを整理。化粧品業界内の比較も。
知っておきたい数字
セグメント別売上構成(FY2024)
2,838億円 — エリクシール・ANESSA中心。FY2024にCore営業利益281億円に急回復
2,500億円 — プレステージブランド中心。C-Beauty台頭で成長鈍化
1,327億円 — フレグランス+NARS。前年比+13.4%成長
1,185億円 — Drunk Elephant不振。Core営業利益はわずか2億円
1,078億円 — 空港免税店。中国人旅行者の購買減で-18.6%
717億円 — 東南アジア+オセアニア。安定成長
※ 資生堂は12月決算・IFRS基準。Core営業利益はIFRS営業利益から構造改革費用等の一時項目を除いた実力値
業績推移(直近3期)
| FY2022(12月期) | FY2023(12月期) | FY2024(12月期) | |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 1兆673億円 | 9,730億円 | 9,906億円 |
| Core営業利益 | 513億円 | 398億円 | 364億円 |
| Core営業利益率 | 4.8% | 4.1% | 3.7% |
| IFRS営業利益 | 466億円 | 281億円 | 76億円 |
| 当期純利益 | 342億円 | 217億円 | ▲108億円 |
※ FY2023の売上減はパーソナルケア事業売却・為替影響を含む。FY2024の最終赤字は構造改革費用288億円+事業売却関連引当金128億円が主因
給与・待遇
| 項目 | データ |
|---|---|
| 平均年収 | 740万円(有報ベース・単体4,023名) |
| 平均年齢 | 38.9歳 |
| 平均勤続年数 | 10.8年 |
| 初任給(大卒・全国コース) | 237,890円/月 |
| 初任給(修士了) | 261,310円/月 |
| 初任給(博士了) | 293,450円/月 |
| 賞与 | 年2〜3回(6月・12月、一部4月) |
| 残業時間 | 月約9.8時間(国内G公式)/ 月24.1時間(OpenWork) |
| 有給取得率 | 81.5%(単体)/ 83.2%(国内G) |
| 男性育休取得率 | 104%(平均取得期間68日) |
採用データ
| 項目 | データ |
|---|---|
| 新卒採用人数(2024年) | 66名 |
| 新卒採用人数(2022年) | 46名 |
| 新卒採用人数(2020年) | 149名 |
| 男女比 | 男4:女6 |
| 採用コース(総合職) | Sales / Brand Marketing / DX / R&D / Supply Chain / Finance / Quality Assurance |
| 推定採用倍率 | 数百倍(プレエントリー4〜5万人に対し採用60〜70名) |
| 選考方式 | マーケ・営業はインターン経由がメイン。R&Dは通常選考あり |
| WEBテスト | TG-WEB |
※ 年によって採用人数が大きく変動するのが特徴。構造改革中は絞り込み傾向
化粧品業界内比較
| 資生堂 | 花王(化粧品) | コーセー | ポーラ・オルビス | |
|---|---|---|---|---|
| 化粧品売上 | 9,906億円 | 約2,400億円 | 約3,400億円 | 約1,700億円 |
| Core/営業利益率 | 3.7% | 約8%(全社) | 約12% | 約8% |
| 平均年収 | 740万円 | 812万円 | 854万円 | 約700万円 |
| 新卒採用数 | 約66名 | 約143名 | 約40名 | 約50名 |
| 海外売上比率 | 約70% | 約40% | 拡大中 | 約15% |
| ポジション | グローバルプレステージ | 研究開発型×日用品複合 | 少数精鋭×高収益 | 対面カウンセリング型 |
| 決算期 | 12月(IFRS) | 12月(IFRS) | 12月(IFRS) | 12月(IFRS) |
※ 花王の化粧品売上はコスメティクス事業の数字。花王全体の売上は約1.5兆円(日用品+ケミカル含む)。ポーラ・オルビスの年収は推定値
ひよぺん対話
年収740万円って高いの?低いの?
化粧品業界の中では中〜上位。コーセー854万円、花王812万円と比べるとやや低いけど、日本の平均年収(約460万円)の1.6倍。ただし有価証券報告書の数字は単体4,023名の平均であって、グループ全体やグローバルの数字ではない。年齢別の目安は30歳で500万円台、40歳で700万円台、管理職で1,000万円超。
ちなみにジョブ型人事制度を導入中だから、同じ年次でもポスト(役職)によって報酬差が出る仕組み。年功序列で「待てば上がる」タイプではないよ。
採用66名って少なくない?花王は143名だよね?
少ない。しかも年によって大きく変動するのが資生堂の特徴。2020年は149名、2021年は61名、2022年は46名と、景気やコスト削減方針に応じて絞り込む。花王が毎年130〜150名を安定して採用するのとは対照的。
これは「少数精鋭で採り、中途でも積極的に補充する」方針だから。資生堂はP&G・ロレアル出身者の中途入社も多くて、マーケティング部門は中途比率が高い。新卒にとっては「狭き門だが、入ればエリート扱い」という側面がある。推定倍率はエントリーベースで数百倍。日本で最も入社が難しい企業の一つだよ。
赤字って聞くと不安なんだけど、ボーナスは出るの?
Core営業利益ベースでは364億円の黒字だから、ボーナスはゼロにはならない。ただし業績連動部分は減る可能性がある。資生堂の賞与は年2〜3回(6月・12月、一部4月)で、業績連動比率が高い。
FY2024の赤字は構造改革費用と引当金という「将来のための投資」が原因。本業の稼ぐ力がなくなったわけではない。とはいえ、FY2025も520億円の最終赤字予想(Drunk Elephantのれん減損が主因)なので、短期的には厳しい。構造改革が一段落するFY2026以降に利益率が改善すれば、賞与も回復するはず。
離職率6.1%ってメーカーにしては高くない?
確かにメーカー平均(3〜4%)より高い。ただし早期退職プログラムを除いた自己都合離職率は5.8%で、これは構造改革中の企業としては驚くほど高くはない。
背景には①ジョブ型導入で「合わない」と感じた人の離職、②P&G・ロレアル等の外資化粧品への転職、③構造改革による将来不安がある。美容職(BC)の離職率がやや高いという口コミもあって、百貨店での立ち仕事の負担が一因。
逆に言えば「化粧品業界の人材市場が活発」ということでもある。資生堂出身者は転職市場で評価が高いから、キャリアの選択肢が広いとも言えるよ。