📊 数字で見る資生堂

ESや面接で使える数字と、給与・採用データを整理。化粧品業界内の比較も。

知っておきたい数字

9,906億円
売上高(FY2024・12月期)
日本の化粧品メーカー1位。世界5位
364億円
Core営業利益(FY2024)
最終赤字108億円は構造改革費用。本業は黒字
約120カ国
グローバル展開国数
海外売上比率約70%。アジア最大の化粧品会社
152年
創業からの歴史
1872年(明治5年)銀座で創業。日本最古の化粧品メーカー

セグメント別売上構成(FY2024)

日本 29%

2,838億円 — エリクシール・ANESSA中心。FY2024にCore営業利益281億円に急回復

中国 25%

2,500億円 — プレステージブランド中心。C-Beauty台頭で成長鈍化

欧州 13%

1,327億円 — フレグランス+NARS。前年比+13.4%成長

米州 12%

1,185億円 — Drunk Elephant不振。Core営業利益はわずか2億円

トラベルリテール 11%

1,078億円 — 空港免税店。中国人旅行者の購買減で-18.6%

アジアパシフィック 7%

717億円 — 東南アジア+オセアニア。安定成長

※ 資生堂は12月決算・IFRS基準。Core営業利益はIFRS営業利益から構造改革費用等の一時項目を除いた実力値

業績推移(直近3期)

FY2022(12月期) FY2023(12月期) FY2024(12月期)
売上高 1兆673億円 9,730億円 9,906億円
Core営業利益 513億円 398億円 364億円
Core営業利益率 4.8% 4.1% 3.7%
IFRS営業利益 466億円 281億円 76億円
当期純利益 342億円 217億円 ▲108億円

※ FY2023の売上減はパーソナルケア事業売却・為替影響を含む。FY2024の最終赤字は構造改革費用288億円+事業売却関連引当金128億円が主因

給与・待遇

項目 データ
平均年収 740万円(有報ベース・単体4,023名)
平均年齢 38.9歳
平均勤続年数 10.8年
初任給(大卒・全国コース) 237,890円/月
初任給(修士了) 261,310円/月
初任給(博士了) 293,450円/月
賞与 年2〜3回(6月・12月、一部4月)
残業時間 月約9.8時間(国内G公式)/ 月24.1時間(OpenWork)
有給取得率 81.5%(単体)/ 83.2%(国内G)
男性育休取得率 104%(平均取得期間68日)

採用データ

項目 データ
新卒採用人数(2024年) 66名
新卒採用人数(2022年) 46名
新卒採用人数(2020年) 149名
男女比 男4:女6
採用コース(総合職) Sales / Brand Marketing / DX / R&D / Supply Chain / Finance / Quality Assurance
推定採用倍率 数百倍(プレエントリー4〜5万人に対し採用60〜70名)
選考方式 マーケ・営業はインターン経由がメイン。R&Dは通常選考あり
WEBテスト TG-WEB

※ 年によって採用人数が大きく変動するのが特徴。構造改革中は絞り込み傾向

化粧品業界内比較

資生堂 花王(化粧品) コーセー ポーラ・オルビス
化粧品売上 9,906億円 約2,400億円 約3,400億円 約1,700億円
Core/営業利益率 3.7% 約8%(全社) 約12% 約8%
平均年収 740万円 812万円 854万円 約700万円
新卒採用数 約66名 約143名 約40名 約50名
海外売上比率 約70% 約40% 拡大中 約15%
ポジション グローバルプレステージ 研究開発型×日用品複合 少数精鋭×高収益 対面カウンセリング型
決算期 12月(IFRS) 12月(IFRS) 12月(IFRS) 12月(IFRS)

※ 花王の化粧品売上はコスメティクス事業の数字。花王全体の売上は約1.5兆円(日用品+ケミカル含む)。ポーラ・オルビスの年収は推定値

ひよぺん対話

ひよこ

年収740万円って高いの?低いの?

ペンギン

化粧品業界の中では中〜上位。コーセー854万円、花王812万円と比べるとやや低いけど、日本の平均年収(約460万円)の1.6倍。ただし有価証券報告書の数字は単体4,023名の平均であって、グループ全体やグローバルの数字ではない。年齢別の目安は30歳で500万円台、40歳で700万円台、管理職で1,000万円超。

ちなみにジョブ型人事制度を導入中だから、同じ年次でもポスト(役職)によって報酬差が出る仕組み。年功序列で「待てば上がる」タイプではないよ。

ひよこ

採用66名って少なくない?花王は143名だよね?

ペンギン

少ない。しかも年によって大きく変動するのが資生堂の特徴。2020年は149名、2021年は61名、2022年は46名と、景気やコスト削減方針に応じて絞り込む。花王が毎年130〜150名を安定して採用するのとは対照的。

これは「少数精鋭で採り、中途でも積極的に補充する」方針だから。資生堂はP&G・ロレアル出身者の中途入社も多くて、マーケティング部門は中途比率が高い。新卒にとっては「狭き門だが、入ればエリート扱い」という側面がある。推定倍率はエントリーベースで数百倍。日本で最も入社が難しい企業の一つだよ。

ひよこ

赤字って聞くと不安なんだけど、ボーナスは出るの?

ペンギン

Core営業利益ベースでは364億円の黒字だから、ボーナスはゼロにはならない。ただし業績連動部分は減る可能性がある。資生堂の賞与は年2〜3回(6月・12月、一部4月)で、業績連動比率が高い。

FY2024の赤字は構造改革費用と引当金という「将来のための投資」が原因。本業の稼ぐ力がなくなったわけではない。とはいえ、FY2025も520億円の最終赤字予想(Drunk Elephantのれん減損が主因)なので、短期的には厳しい。構造改革が一段落するFY2026以降に利益率が改善すれば、賞与も回復するはず。

ひよこ

離職率6.1%ってメーカーにしては高くない?

ペンギン

確かにメーカー平均(3〜4%)より高い。ただし早期退職プログラムを除いた自己都合離職率は5.8%で、これは構造改革中の企業としては驚くほど高くはない。

背景には①ジョブ型導入で「合わない」と感じた人の離職、②P&G・ロレアル等の外資化粧品への転職、③構造改革による将来不安がある。美容職(BC)の離職率がやや高いという口コミもあって、百貨店での立ち仕事の負担が一因。

逆に言えば「化粧品業界の人材市場が活発」ということでもある。資生堂出身者は転職市場で評価が高いから、キャリアの選択肢が広いとも言えるよ。