仕事内容を知る——リコー
複合機は「入口」、DXが「本題」。デジタルサービス・プリンティング・産業向け印刷・コーポレート——リコーの仕事は「問題解決コンサル」に近づいている。
プロジェクト事例
製造業・中小企業へのDX一括提案
複合機を設置済みの製造業の中小企業に対して「紙の受発注→kintoneで一元管理」「スキャン→DocuWareでクラウド保存・検索」「電子契約導入」を一括提案するプロジェクト。単なる機器販売ではなく、業務フロー全体を変えるコンサルティングが求められる。
次世代複合機のサービスモデル設計
複合機の「売り切りモデル」から「サブスクリプション(月額課金)モデル」への移行プロジェクト。機器販売の収益に加え、クラウドサービス・保守・消耗品を含めた月額型サービスを設計する。欧米・日本の市場特性を調査しながらモデルを構築。
産業向けインクジェット印刷システムの開発
段ボール・繊維・食品包装など産業用途向けのデジタルインクジェットプリンターの開発。精度・速度・耐久性の要求が民生品とは桁違い。材料開発(インク・印刷媒体)から機械設計・制御ソフトまで統合的な開発。
DocuWareの欧州中堅企業への導入展開
独・仏・英の中堅企業にクラウド文書管理SaaS「DocuWare」を導入するプロジェクト。複合機の既存顧客をDXサービス顧客に転換する重要なグローバル案件。現地パートナー(再販店)と組んで展開。
事業領域詳細
デジタルサービス(オフィスサービス)
中小企業・官公庁・医療・教育機関クラウド文書管理(DocuWare)・業務改善SaaS(kintone plus)・電子契約・ITサポートを複合機顧客に追加提供するDX支援事業。リコーの最成長領域。
- 売上成長率は9〜10%超で継続中
- 文系が主役の法人営業・コンサルティング営業
- デジタルサービスの企画・マーケティング職も採用
オフィスプリンティング
法人・官公庁(国内外)複合機・レーザープリンターの製造・販売・保守。世界市場でトップクラスのシェアを持つリコーの収益基盤。ただし市場は縮小傾向で、DXへの転換が急務。
- 国内・欧米・アジアでの直販および代理店経由の販売
- 機器の設計・製造(技術系)は大平工場(静岡)が中心
- 保守・サポートサービスも安定収益源
産業向けプリンティング
商業印刷会社・パッケージメーカー・製造業商業印刷(カタログ・チラシ)・ラベル印刷・段ボール印刷・テキスタイル印刷・3Dプリンティングなど産業用途への展開。高付加価値市場として注力中。
- 高速・高精度のインクジェット技術が強み
- 3Dプリンティングは医療・製造向けに展開
- 欧州・北米の商業印刷会社へのBtoB販売
コーポレート・経営企画
社内各部門・グローバル子会社経営企画・財務・人事・法務・マーケティング・グローバル調達。DX転換を推進する経営戦略の立案・実行を担う。
- グローバル経営の視点(欧米・アジアとの連携)
- ESG・サステナビリティ推進も重要テーマ
- 少数精鋭で競争率高め
ひよぺん対話
リコーの営業って、コピー機を売り歩く仕事?正直地味じゃない?
「複合機を1台売って終わり」は昔の話。今のリコー営業はコンサルティング営業に近い。「この会社の業務フローのどこに無駄があって、どのデジタル化で解決できるか」を提案する仕事。
たとえば病院に行って「スキャン→クラウド保存→医師がどこからでも閲覧」というフロー設計をして、複合機もDocuWareも電子契約もまとめて提案する。「業務の問題を解決する」という点でコンサルと似た仕事なんだ。
ただし正直なトレードオフも話すと、中小企業の経営者に地道に足を運ぶ泥臭さはある。華やかなIT企業の営業とは違い、「おじさん経営者に手書き帳簿からデジタルへ」を一緒に進める仕事。その泥臭さが嫌いじゃない人に向いている。
プログラミングできないと厳しい?文系でも本当にDXの仕事に携われる?
文系でも十分関われる。kintoneやDocuWareはノーコード・ローコードのツールで、プログラミングなしで業務フローを設計できる。文系のリコー営業担当が「このkintoneのフォームをこうカスタマイズしましょう」とデモするケースも多い。
ただし「ITの基礎知識」は必要。クラウドって何?SaaSとオンプレの違いは?認証・セキュリティの基本——このくらいは入社後に学ぶ機会が整っている。「プログラマーでなくても、デジタルで問題を解決する仕事がしたい文系」にとってリコーは優良な選択肢だよ。