数字で見るリコー

「複合機が縮む中でも増収増益」——DX転換が数字に現れ始めたリコーの実態を把握しよう。

知っておきたい数字

約2.5兆円
売上高(FY2025)
前年比+7.6%。DX転換が実績として現れ始めている
約638億円
営業利益(FY2025)
営業利益率約2.5%。改善傾向だが引き続き課題
860万円
平均年収(単体・平均年齢45.4歳)
初任給265,000円(学部卒)。残業月12.5時間と少なめ
1.6%
離職率(2024年度)
製造業平均の半分以下。平均勤続年数20年という高定着率

事業セグメント別売上構成(FY2025上期)

デジタルサービス(オフィスサービス) 約46%

DocuWare・kintone・クラウド・ITサポート。成長中

オフィスプリンティング(複合機) 約34%

複合機・プリンター。縮小傾向だが安定収益

産業向けプリンティング他 約20%

商業印刷・3Dプリント・カメラ等

※ デジタルサービスのうちオフィスサービス(DX支援・クラウド)が前年比+9.6%と急成長。オフィスプリンティング(複合機)は前年比▲4.9%と縮小傾向。

給与・待遇

項目数値備考
平均年収(単体)860万円2025年3月期・平均年齢45.4歳
初任給(学士・高専専攻科卒)265,000円/月2025年4月入社実績
初任給(修士卒)300,000円/月2025年4月入社実績
初任給(博士卒)330,000円/月2025年4月入社実績
賞与年2回(夏・冬)業績連動あり
月平均残業時間12.5時間2024年度実績。製造業でトップクラスの少なさ
離職率1.6%2024年度。製造業平均の半分以下
平均勤続年数約20年一度入ると長く働く文化

採用データ

項目数値・内容
新卒採用人数(リコー単体)数十〜100名程度/年
リコージャパン(販売子会社)採用265名(2025年度)
主な採用職種技術系(電気・機械・情報・材料)、事務系(営業・商品企画・経営管理)
文理比率技術系(理系)約60%、事務系(文系)約40%
勤務地東京(大田区)が本社。大平工場(静岡)・海外拠点あり
男女比(採用)女性採用比率の改善を推進中

業績推移(直近3期)

年度売上高営業利益営業利益率
FY2023(2024年3月期)約2兆3,476億円約620億円約2.6%
FY2024(2025年3月期)約2兆5,279億円約638億円約2.5%
FY2025(2026年3月期)見通し約2兆6,000億円約900億円約3.5%(改善)

※ リコーはIFRS(国際財務報告基準)を採用。デジタルサービスの成長が利益率改善に直結している。

同業他社比較

企業売上高平均年収離職率DX戦略
リコー約2.5兆円860万円1.6%DocuWare・kintone拡販
富士フイルムBI約1.1兆円非公開非公開富士フイルムHDグループ依存
コニカミノルタ約1兆円約780万円約5%Workplace Hub推進中(再建)
キヤノン(オフィス)約4.7兆円(全社)約820万円低めカメラ+医療+オフィスの多角化

ひよぺん対話

ひよこ

年収860万円ってすごく高いけど、新卒でもそんなにもらえるの?

ペンギン

860万円は平均年齢45.4歳の平均年収なので、新卒1年目の実態とは全く違う。初任給(学部卒)は265,000円/月で、1年目は賞与込みで400〜430万円程度が現実的。

ただし30代後半〜40代前半で700〜900万円台に入る人が多く、長期では報われる。特に面白いのが「平均残業12.5時間で860万円」という組み合わせで、時給換算すると製造業の中でかなり効率が高い職場といえる。マネジャー以上になると年収1,000万円超えも多い。

ひよこ

業績好調みたいだけど、複合機が減っていくと先が不安じゃない?

ペンギン

確かに複合機(オフィスプリンティング)の売上は前年比▲4.9%と縮小傾向。でもデジタルサービス(オフィスサービス)が+9.6%の急成長で補っている。全体では2025年3月期の売上高が約2兆5,279億円(前年比+7.6%)、営業利益約638億円(前年比+2.9%)と増収増益。

重要なのは「複合機が縮んでもデジタルサービスが伸びれば全体では成長できる」という構造が成立しつつあること。FY2026(2026年3月期)の業績見通しは売上約2兆6,000億円・営業利益約900億円と上方修正されており、DX転換が実績として出てきている。

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