3分でわかるパソナ
人材派遣・BPO・地方創生——
本社を淡路島に移した異色の総合人材サービス企業
「社会の問題点を解決する」を掲げ、雇用のセーフティネットとして50年
事業ポートフォリオ
コロナ特需でBPOが最大事業に成長。人材派遣は祖業だが、BPO・HRテックへの構造転換を進めている。
3つのキーワードで理解する
「社会の問題点を解決する」が創業理念
パソナは1976年に「家庭の主婦に再び働く機会を」という理念で創業。人材派遣の黎明期から「雇用の創造」をミッションに掲げてきた。現在もBPO・人材派遣・再就職支援を通じて「働くことに関わるあらゆる課題」に取り組む。リクルートが「マッチングの巨人」なら、パソナは「雇用のセーフティネット」的存在。
本社を淡路島に移転した唯一の大企業
2020年から本社機能を東京から兵庫県淡路島に段階的に移転。経営企画・人事・広報など約2,000人が島で勤務。地方創生を自社で実践する日本で唯一の大企業の地方本社移転。テーマパーク「ニジゲンノモリ」やレストラン事業も展開し、企業城下町を自ら作る異色の戦略。
BPOがコロナ後の主力事業に
コロナ禍でワクチン接種会場運営・給付金事務などの官公庁BPO案件が急拡大し、BPOが人材派遣を上回る最大事業に成長。特需は剥落したが、AI・RPAを組み合わせた「X-TECH BPO」として進化を目指す。2030年にBPO売上1,700億円が目標。
意外と身近なパソナ
パソナの派遣サービスでオフィスワーク
ニジゲンノモリで遊んだことがあるかも
自治体の窓口業務をパソナが受託運営
税務署の相談窓口もBPOで運営している例あり
ひよぺん対話
パソナって名前は知ってるけど、リクルートとどう違うの?
一番の違いは事業の重心だよ。リクルートは「マッチングプラットフォーム」——IndeedやSUUMOで人と情報を繋ぐのが本業。パソナは「人材サービス」——派遣スタッフを企業に送り込む、企業の業務をまるごと請け負う(BPO)のが本業。リクルートが「場を作る」なら、パソナは「人を動かす」。売上規模はリクルート(3.5兆円)の約10分の1(3,092億円)だけど、BPOと再就職支援ではパソナが強い領域もある。
淡路島に本社を移したって本当?東京じゃないの?
本当。2020年から経営企画・人事・広報などのコーポレート部門を淡路島に段階的に移転して、2024年時点で約2,000人が島で働いている。東京にも拠点はあるけど、「本社は淡路島」が公式の立場。創業者の南部氏が「地方創生を自社で実践する」という信念で断行した。島ではテーマパーク「ニジゲンノモリ」やレストランも運営してて、パソナが島の雇用を生み出す「企業城下町」みたいになってる。
就活生的には淡路島勤務になる可能性があるってこと?
コーポレート部門に配属されれば淡路島勤務の可能性はある。ただし営業やBPOの現場は東京・大阪が中心だから、全員が淡路島に行くわけじゃない。面接では「淡路島での働き方に興味はありますか?」と聞かれることがあるから、ポジティブに答えられるように準備しておくのがベター。「地方で暮らしながら東京と同じ仕事ができる環境に魅力を感じます」くらいは言えるようにしておこう。
BPOって聞いてもピンとこないんだけど…
簡単に言うと「企業や役所の仕事を丸ごと請け負うビジネス」。例えばコロナの時のワクチン接種会場の運営、自治体の窓口業務、企業の給与計算や経理——こういう「自分たちでやるのは大変だけど、プロに任せれば効率的」な仕事をパソナが代行する。人材派遣が「人を送る」なら、BPOは「仕事ごと引き受ける」。コロナ特需で急成長したけど、今後はAI・RPAを使った「X-TECH BPO」として高付加価値化を目指してる。
パソナの年収ってどのくらい?リクルートと比べると…
ぶっちゃけリクルートよりは低い。パソナグループの平均年収は約629万円(有価証券報告書ベース)。リクルートのHD(1,145万円)と比べると半分くらいだけど、あれはHDの128人だけの数字だから比較としてフェアじゃない。パソナの初任給は月給23.5万円(固定残業代約10時間分含む)で、大手人材会社の中では標準的。年収よりも「雇用の社会的意義」にやりがいを感じる人向きの会社だね。