📊 数字で見るパソナ

パソナの売上3,092億円はコロナ特需の剥落で減少基調。BPOが最大事業に成長した一方、営業利益は大幅減。数字の裏にある構造変化を理解しよう。

知っておきたい数字

3,092億円 連結売上高(2025年5月期) リクルート(3.5兆円)の約10分の1。人材業界3位
67億円 営業利益 営業利益率2.2%。コロナ特需剥落で前年比▲52.7%
約2,000人 淡路島勤務者数 本社機能移転で東京→淡路島。日本唯一の事例
約350万円 新卒初年度年収(推定) 月給23.5万円(固定残業代含む)×12+賞与

セグメント別売上構成

BPOソリューション 約44%

官公庁・企業の業務アウトソーシング。コロナ特需で急成長、現在は構造転換中

人材派遣 約39%

オフィス・IT・メディカルの人材派遣。祖業であり安定収益の柱

キャリアソリューション 約10%

人材紹介・再就職支援。景気変動に応じて需要が変動

地方創生・その他 約7%

淡路島のテーマパーク・レストラン等。成長投資フェーズ

※ 2025年5月期実績。コロナ関連BPO特需の剥落でBPO事業は減収。日本基準。5月決算のため、他社(3月決算)と期間がずれる点に注意。

給与・待遇

平均年収(グループ)629万円(有価証券報告書ベース。平均年齢約38歳)
初任給月給235,000円(固定時間外手当20,000円=約10時間分を含む)
年収例(初年度)約350万円(月給×12+賞与)
年収推移(目安)3年目: 400〜450万円 → マネージャー: 500〜600万円 → 部長: 700〜900万円
福利厚生資格取得支援、社員持株会、淡路島社宅完備

※ 初任給にはみなし残業代が含まれる。淡路島勤務者には社宅・寮が提供されるため、生活コストは東京より低い。

採用データ

新卒採用人数約100〜120名(年度による変動あり)
男女比男性約47%: 女性約53%(女性が多い傾向)
従業員数(連結)約23,000名(契約社員含む)
平均勤続年数約7年
主な採用職種営業、BPOプロジェクト管理、キャリアコンサルタント、エンジニア

業績推移(直近3期)

2023年5月期2024年5月期2025年5月期
売上高3,726億円3,567億円3,092億円
営業利益144億円68億円67億円
営業利益率3.9%1.9%2.2%

※ 日本基準。5月決算。コロナ関連BPO特需の剥落で減収基調が続く。2024年5月期にはベネフィット・ワン売却益(1,120億円)で当期純利益は大幅増だが、営業利益ベースでは減益。

人材業界の比較

リクルートHDパーソルHDパソナG
売上3兆5,574億円1兆4,512億円3,092億円
営業利益4,905億円574億円67億円
営業利益率13.8%4.0%2.2%
平均年収1,145万円(HD)非公開629万円
主力事業Indeed・販促テンプ・dodaBPO・派遣
特徴プラットフォーム型規模拡大型社会課題解決型

※ リクルートは2025年3月期(IFRS)、パーソルは2025年3月期、パソナは2025年5月期。決算期・会計基準が異なる点に注意。

ひよぺん対話

ひよこ

年収ぶっちゃけどのくらい?リクルートと比べると?

ペンギン

パソナグループの平均年収は629万円(有価証券報告書ベース)。リクルートHD(1,145万円)と比べると半分くらいだけど、リクルートのは持株会社128人の数字だから直接比較はフェアじゃない。事業会社ベースで比べると、差はあるけどそこまで極端ではない。パーソルとはほぼ同水準。人材業界としては標準的な年収帯だよ。

ひよこ

業績が悪化してるのが心配…ボーナス減ったりしない?

ペンギン

正直コロナ特需の剥落で業績は厳しい。2025年5月期の営業利益は67億円で前年比▲52.7%。ただしこれは「特需がなくなった」ことの影響で、本業の実力が落ちたわけではない。ボーナスは業績連動部分があるから影響はあり得る。でも逆に言えば、今が底。ここから回復フェーズに入れるかがポイント。

ひよこ

5月決算って珍しくない?3月決算じゃないの?

ペンギン

パソナは5月決算で、人材業界では珍しい。新卒採用のピーク(4月入社)後に決算を締めるから、年度の採用成果を正確に反映できるという理屈。就活で「御社の業績は?」と聞かれたら、「2025年5月期」が直近の通期決算であることを覚えておこう。

ひよこ

新卒で100人以上採るのに平均勤続年数が短いってことは、離職率高い?

ペンギン

人材業界全体で離職率は高めの傾向がある。パソナも例外じゃなくて、3年以内離職率は20〜30%程度と推定される。ただしこれは人材業界の構造的な問題で、パソナだけが特別に高いわけじゃない。「人」が商品の業界は営業ノルマのプレッシャーや感情労働の負荷で辞める人が多い。逆に「人を支える仕事にやりがいを感じる人」は長く続く。