数字で見るパナソニック

ESや面接で使える数字と、年収・採用データの実態。「持株会社」と「事業会社」の違いに注意。

知っておきたい数字

約8.5兆円
売上高(FY2025)
FY2026予想: 7.7兆円(オートモーティブ非連結化影響)
約4,300億円
営業利益(FY2025)
営業利益率 約5%
約23万人
グループ従業員数
世界中に拠点。日本最大級のメーカー
約5〜6兆円
時価総額
電気機器業界10位前後
9社
グループ事業会社数
2022年に持株会社制へ移行
1918年
創業
100年以上の歴史。松下幸之助が創業

事業セグメント別売上構成

くらし事業 約40%

家電・空調・電設資材・住宅設備。最大かつ最安定のセグメント

コネクト 約14%

Blue Yonder・TOUGHBOOK・アビオニクス。ソフトウェア転換の柱

エナジー 約13%

車載電池・蓄電池・乾電池。成長期待だがテスラ依存リスク

インダストリー 約13%

電子部品・制御機器。BtoB向けの安定事業

その他 約20%

オートモーティブ(売却予定)・HVAC&CC・ハウジングソリューションズ等

給与・待遇

項目データ備考
平均年収(持株会社)956万円経営企画等の少数精鋭。新卒は入社しない
平均年収(事業会社)約733万円新卒が入るパナソニック株式会社の実態
初任給(学部卒)月給26.5万円年収400〜450万円(残業含む)
初任給(院卒)月給29.3万円年収450〜500万円(残業含む)
P8(主幹・約10年目)年収約1,000万円管理職相当
住宅補助社宅あり・住宅補助あり大手メーカー水準の手厚さ
退職金あり(確定給付+確定拠出)大企業の標準的な制度
その他カフェテリアプラン・持株会・財形福利厚生はフルセット

採用データ

項目データ
新卒採用人数約1,300〜1,500名(大学・大学院900名 + 高専・高校400〜500名)
採用倍率約50〜60倍(エントリー7万人超)
職種区分技術系 / 事務系 / クリエイティブ系
入社先選択エントリー時に事業会社を選択(配属ガチャ低減)
選考の特徴事業会社ごとの面接。志望動機の「具体性」が重要

働き方データ

項目データ
平均残業時間月25〜30時間
離職率1.5%(定年除く)/ 3.4%(全退職事由)
平均勤続年数約22年
フレックスタイム導入済み(多くの部門で利用可能)
テレワーク定着(事務系は週2〜3日在宅が一般的)
有給取得率高水準(取得推奨あり)

総合電機4社比較

項目パナソニックソニー日立三菱電機
売上高約8.5兆円約13兆円約9.7兆円約5.3兆円
時価総額約5〜6兆円約16兆円約15兆円約11兆円
平均年収733万円*1,118万円**917万円838万円
営業利益率約5%約12%約10%約9%
新卒採用約1,300〜1,500名約500名(グループ計)約800名約800名
残業月25〜30h月30〜40h月30〜35h月30〜35h
離職率1.5%約5%約3%約3%

* パナソニック株式会社(事業会社)の数字。持株会社は956万円
** ソニーグループ(持株会社)の数字

パナソニックは採用人数が最も多く、離職率が最も低く、残業が最も少ない——安定志向の人にとっては最も「堅い」選択肢。一方、年収と時価総額では他3社に見劣りする。

ひよぺん対話

ひよこ

有報の平均年収956万円と事業会社の733万円、どっちが本当なの?

ペンギン

両方本当だけど、就活生が見るべきは733万円の方。有報の956万円は「パナソニック ホールディングス」の数字で、ここにいるのは少数精鋭の経営企画・財務・法務のプロ。新卒で入る場所ではない。

新卒が入社するのは「パナソニック株式会社」「パナソニック コネクト」などの事業会社で、こちらの平均年収が733万円。ソニー(持株1,118万円)や日立(917万円)と比べると低めだけど、メーカーとしては標準的な水準で、福利厚生(社宅・住宅補助・退職金・カフェテリアプラン)が手厚いから実質的な待遇はもう少し上だよ。

ひよこ

売上8.5兆円って大きいけど、利益率がすごく低くない?

ペンギン

鋭い指摘。営業利益率は約4〜5%で、キーエンス(51.9%)はもちろん、日立(約10%)やソニー(約12%)と比べても低い。理由は「低利益率の事業を広く抱えている」から。家電は薄利多売の世界だし、エナジーは巨額投資の回収途上。

ただし電設資材やTOUGHBOOKなどの高利益率事業もある。「売上は大きいが利益率が課題」——これがパナソニックの現状で、事業会社制で各社の利益率を上げるのが今の経営方針。面接で「利益率改善のために○○事業で○○したい」と言えると加点されるよ。

ひよこ

新卒1,300〜1,500人って、メチャクチャ多くない?それだけ入れるなら楽なの?

ペンギン

確かにキーエンス(370人)やNRI(350人)と比べると桁違いに多い。でもリクナビのプレエントリーが7万人超なので、倍率はそれでも50〜60倍。楽ではないよ。

ポイントは「事業会社ごとに競争率が全然違う」こと。くらし事業(家電)は枠が大きいけど、エナジーやコネクトは少人数精鋭の採用。人気事業会社を狙うなら倍率はさらに上がる。「パナソニックなら入りやすい」と甘く見ると痛い目に遭うからね。

ひよこ

初任給25万円(学部卒)って、キーエンスの28万円より低いけど、生涯年収で見るとどうなの?

ペンギン

生涯年収で比較すると面白い。パナソニックで定年まで勤めた場合の生涯年収は約3億円(年収733万×40年+退職金)。キーエンスは年収は高いけど平均勤続年数11.5年——辞めた後の転職先次第で大きく変わる。

もう一つ大事なのは福利厚生の差。パナソニックは社宅・住宅補助が手厚く、年間数十万円〜100万円以上の住居費を節約できる。キーエンスは福利厚生が薄い代わりに現金で渡す方式。額面だけでなく「使えるお金」で比較すると、差は多少縮まるよ。もちろんキーエンスの方が高いのは変わらないけどね。

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