3分でわかる王子ホールディングス
新聞用紙だけじゃない——段ボール・機能性フィルム・バイオマス発電まで。製紙No.1が「素材の総合メーカー」に変貌中。
製紙業界売上No.1 × 森林資産150万ha超 × 段ボール・機能材でペーパーレスを乗り越える
事業ポートフォリオ
印刷情報用紙(縮小)→パッケージング・機能材(成長)への大転換が進行中。森林資産を核にしたバイオマス発電でカーボンニュートラルも担う。
3つのキーワードで理解する
「製紙業界No.1」だが、紙だけではない——パッケージ・機能材への大変革
新聞用紙・本の紙を作る「製紙メーカー」というイメージが強いが、今の王子HDはEC物流に使われる段ボール、スマホの液晶に使われる機能性フィルム、バイオマス発電まで展開する多角化企業に変貌しつつある。「紙を作る会社」から「素材で社会を支える会社」へ。
2強トップ——日本製紙との「業界再編」最前線
製紙業界は王子HDと日本製紙の「2強体制」で長らく安定してきたが、ペーパーレス化という構造変化に直面中。2021年に王子HDが印刷情報用紙の生産能力を大幅削減する一方、北越コーポや大王製紙との連携・再編が常に取り沙汰される。業界再編のど真ん中にいる「守るより攻める」No.1。
国内外の「森林資産」——150万ヘクタールを超える緑の経営資源
王子HDは国内最大の民間林業企業でもある。北海道を中心に国内約65万ha、海外約90万haの森林を保有し、木材チップ→パルプ→紙→段ボール→再生紙まで垂直統合。この森林資産はバイオマス発電の燃料にもなり、カーボンニュートラルへの最強の武器として機能する。
身近な接点 — 実はこれも王子HD
Amazonや食品スーパーで使う段ボールの一部は王子グループ製。EC物流の拡大で需要急増中
「ネピア」「エリエール」と競合する王子グループブランドで日常的に供給
教科書・雑誌・パンフレットの紙を製造。目には見えないが「読む文化」を支えてきた
スマホ液晶の保護フィルム、医療用吸水材など高機能素材を提供。身近な製品の裏側に王子がいる
ひよぺん対話
王子HDって製紙会社でしょ?ペーパーレス化で詰んでない?
「製紙会社=紙しか作れない」は古いイメージ。確かに新聞・雑誌・コピー用紙の市場は縮んでる。でも王子HDが今力を入れているのは——
・段ボール・パッケージ: EC物流の拡大で需要が急増。Amazonの箱が増えるほど王子HD的には追い風
・機能性材料: 感熱紙(コンビニのレシート)、半導体向けの特殊紙、バリアフィルム。「紙の技術を応用した高機能素材」
・バイオマス発電: 150万ha超の森林から間伐材を使った再生可能エネルギー。脱炭素の追い風がある
「紙から素材・環境へ」という大変革の真っ只中にいる会社。ペーパーレスを嘆くのではなく、変化を先読みして別の山を登り始めているのが今の王子HDだよ。
文系でも入れる?製紙って理系のイメージが強い...
もちろん文系でも入れる。採用は総合職(事務系・技術系)に分かれてて——
・事務系(文理不問): 営業・マーケティング・経理・人事・購買。段ボールや機能材の法人営業はBtoB大型商談で面白い仕事
・技術系(理系): 製造・研究開発・生産技術・設備エンジニア
採用人数は連結グループ全体では多いが、王子マネジメントオフィス経由の総合職採用は少数精鋭。製紙業界への就活生が少ないから、「業界研究が浅い学生が多い中で、しっかり調べてきた人は際立つ」という採用担当者のコメントもあるよ。
勤務地ってどうなの?工場に飛ばされる?
本社は東京(中央区)。ただし製紙・段ボール工場は全国に点在しているから、技術系は工場配属が多い。主な工場は——
・苫小牧工場(北海道): 国内最大規模の製紙工場
・江東工場(東京): 東京都内にもある
・富士市工場(静岡): 製紙業の集積地
事務系総合職は本社勤務が中心だが、営業は全国の顧客拠点に配属されることもある。技術系は最初の数年は工場配属が多く、のちに本社や研究所へ。海外(アジア・オセアニア・北米)の工場・販売拠点への駐在チャンスも豊富だよ。