3分でわかる王子ホールディングス

新聞用紙だけじゃない——段ボール・機能性フィルム・バイオマス発電まで。製紙No.1が「素材の総合メーカー」に変貌中

約1.69兆円 売上高(FY2025・3月期)
約4万人 連結従業員数
業界No.1 製紙業界売上規模

製紙業界売上No.1 × 森林資産150万ha超 × 段ボール・機能材でペーパーレスを乗り越える

事業ポートフォリオ

注力
📦
パッケージング
段ボール・紙袋・液体容器<br/>EC物流・食品向けに急成長
成長事業
📄
印刷情報用紙
新聞用紙・上質紙・コート紙<br/>縮小するが依然主力
最大収益基盤
🔬
機能材
感熱紙・バリアフィルム<br/>電子部品・医療向け高付加価値
高利益率
🌱
資源環境
森林管理・バイオマス発電<br/>木質バイオマス資源循環
サステナ軸
🧻
生活用品
ティッシュ・トイレ用紙<br/>おむつ・生理用品
安定収益

印刷情報用紙(縮小)→パッケージング・機能材(成長)への大転換が進行中。森林資産を核にしたバイオマス発電でカーボンニュートラルも担う。

3つのキーワードで理解する

1

「製紙業界No.1」だが、紙だけではない——パッケージ・機能材への大変革

新聞用紙・本の紙を作る「製紙メーカー」というイメージが強いが、今の王子HDはEC物流に使われる段ボール、スマホの液晶に使われる機能性フィルム、バイオマス発電まで展開する多角化企業に変貌しつつある。「紙を作る会社」から「素材で社会を支える会社」へ。

2

2強トップ——日本製紙との「業界再編」最前線

製紙業界は王子HDと日本製紙の「2強体制」で長らく安定してきたが、ペーパーレス化という構造変化に直面中。2021年に王子HDが印刷情報用紙の生産能力を大幅削減する一方、北越コーポや大王製紙との連携・再編が常に取り沙汰される。業界再編のど真ん中にいる「守るより攻める」No.1

3

国内外の「森林資産」——150万ヘクタールを超える緑の経営資源

王子HDは国内最大の民間林業企業でもある。北海道を中心に国内約65万ha、海外約90万haの森林を保有し、木材チップ→パルプ→紙→段ボール→再生紙まで垂直統合。この森林資産はバイオマス発電の燃料にもなり、カーボンニュートラルへの最強の武器として機能する。

身近な接点 — 実はこれも王子HD

📦 段ボール箱

Amazonや食品スーパーで使う段ボールの一部は王子グループ製。EC物流の拡大で需要急増中

🧻 ティッシュ・トイレ用紙

「ネピア」「エリエール」と競合する王子グループブランドで日常的に供給

📰

教科書・雑誌・パンフレットの紙を製造。目には見えないが「読む文化」を支えてきた

🏥 医療・電子向け機能材

スマホ液晶の保護フィルム、医療用吸水材など高機能素材を提供。身近な製品の裏側に王子がいる

ひよぺん対話

ひよこ

王子HDって製紙会社でしょ?ペーパーレス化で詰んでない?

ペンギン

「製紙会社=紙しか作れない」は古いイメージ。確かに新聞・雑誌・コピー用紙の市場は縮んでる。でも王子HDが今力を入れているのは——

段ボール・パッケージ: EC物流の拡大で需要が急増。Amazonの箱が増えるほど王子HD的には追い風
機能性材料: 感熱紙(コンビニのレシート)、半導体向けの特殊紙、バリアフィルム。「紙の技術を応用した高機能素材」
バイオマス発電: 150万ha超の森林から間伐材を使った再生可能エネルギー。脱炭素の追い風がある

「紙から素材・環境へ」という大変革の真っ只中にいる会社。ペーパーレスを嘆くのではなく、変化を先読みして別の山を登り始めているのが今の王子HDだよ。

ひよこ

文系でも入れる?製紙って理系のイメージが強い...

ペンギン

もちろん文系でも入れる。採用は総合職(事務系・技術系)に分かれてて——

事務系(文理不問): 営業・マーケティング・経理・人事・購買。段ボールや機能材の法人営業はBtoB大型商談で面白い仕事
技術系(理系): 製造・研究開発・生産技術・設備エンジニア

採用人数は連結グループ全体では多いが、王子マネジメントオフィス経由の総合職採用は少数精鋭。製紙業界への就活生が少ないから、「業界研究が浅い学生が多い中で、しっかり調べてきた人は際立つ」という採用担当者のコメントもあるよ。

ひよこ

勤務地ってどうなの?工場に飛ばされる?

ペンギン

本社は東京(中央区)。ただし製紙・段ボール工場は全国に点在しているから、技術系は工場配属が多い。主な工場は——

苫小牧工場(北海道): 国内最大規模の製紙工場
江東工場(東京): 東京都内にもある
富士市工場(静岡): 製紙業の集積地

事務系総合職は本社勤務が中心だが、営業は全国の顧客拠点に配属されることもある。技術系は最初の数年は工場配属が多く、のちに本社や研究所へ。海外(アジア・オセアニア・北米)の工場・販売拠点への駐在チャンスも豊富だよ。

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