3分でわかるオービック

「知名度は低いが、日本で最も稼ぐIT企業の一つ」
営業利益率64%・平均年収1,103万円を新卒終身雇用で実現する、ERP業界の隠れた王者。

1,212億円 売上高(2025年3月期)
64.6% 営業利益率(業界最高水準)
1,103万円 平均年収(35.9歳平均)

1968年創業 | 東証プライム(4684) | 新卒初任給 35万円(関東)| 原則中途採用なし

ERPって何?オービックは何の会社?

「ERP(Enterprise Resource Planning)」は難しい言葉だが、平たく言えば「会社のあらゆる業務データを一つにまとめるシステム」だ。オービックのERP「OBIC7」は、大手・中堅企業の会社の根幹を支える「企業のOS」として機能している。

OBIC7 ERPの全体構成 OBIC7 統合データベース 💰 会計・財務管理 仕訳・決算・資金管理 👥 人事・給与管理 勤怠・給与・評価 📦 販売・在庫管理 受注・出荷・在庫 🏭 生産・工程管理 製造業向け工程・原価 調達・購買管理 発注・納品・支払い 各モジュールのデータがリアルタイムで統合 → 経営の意思決定をサポート

OBIC7はこれらのモジュールを統合して提供する。どこかのデータが変われば他のデータにも自動的に反映される。「一度入れたら外せない」「企業の根幹を支える」という特性が、長期的な顧客関係と高収益の源泉になっている。

3つのキーワードで理解する

1

日本IT企業で最高水準の「超高収益体質」

売上高1,212億円に対して営業利益784億円——営業利益率64.6%という数字は日本のIT企業でも最高水準で、国内全上場企業の中でも指折りの高収益企業だ。比較すると、NTTデータの営業利益率は約8%、富士通は約7%。オービックはその8〜9倍もの利益率を誇る。なぜこれほど高いかというと「ソフトウェアを自社で開発して自社で売って自社でサポートする垂直統合モデル」を貫いているから。外注せず、余計なコストをかけず、一度作ったものを何社にも売れるERP(企業の基幹システム)パッケージビジネスの強さが凝縮されている。

2

ERP(OBIC7)という「企業のOSになる」ビジネス

ERP(Enterprise Resource Planning)とは、会社の会計・人事・給与・販売・生産管理などを一つのシステムで統合管理するソフトウェア。「企業の神経系」や「企業のOS」とも言われ、一度導入すると容易に乗り換えられない(スイッチングコストが極めて高い)。OBIC7はこのERPパッケージの日本市場向け製品で、大手・中堅企業に強みを持つ。「保険・製造・流通・建設」など業種別のテンプレートが充実しており、導入後のカスタマイズ対応まで自社一貫でやるのがオービックの強み。

3

新卒一括採用・終身雇用・平均年収1,103万円という日本型高待遇モデル

「SIer」なのに平均年収1,103万円(平均年齢35.9歳)という破格の待遇。しかも新卒一括採用のみ(原則中途採用なし)で、入社した社員を長期育成する日本型の雇用モデルを今も維持している。なぜこれが成り立つかというと、営業利益率64%という高収益があるから。稼いだ利益を社員に還元できる財務的余裕があり、かつ優秀な新卒を採用し続けることで技術・ノウハウが社内に蓄積する好循環がある。「安定×高収益×高待遇」という三拍子が揃ったユニークなポジションを持つ会社。

ひよぺん対話

ひよこ

オービックってあまり聞いたことないけど、それなのになんで年収1,000万円超えてるの?

ペンギン

「知名度が低い → 年収が低い」という思い込みを崩す典型例だよ。オービックが高年収なのは「稼ぐ力が極めて高い」から。営業利益率64%は、売上100億円のうち64億円が利益として残ることを意味する。NTTデータ(8%)と比べると8倍近い利益率。これだけ稼げるのは「OBIC7というソフトウェアを自社で作って自社で売って自社でサポートする」垂直統合モデルで、外注コスト・中間コストが少ないから。一度作ったソフトを何社にも売れる(追加コストがほぼかからない)のがソフトウェアビジネスの強みで、それを徹底している。BtoB企業で一般知名度が低いのは当然だけど、「知っている人は知っている」優良企業として投資家や業界関係者には有名だよ。

ひよこ

ERPって何?会計ソフトと何が違うの?

ペンギン

会計ソフトがお金の管理に特化しているのに対して、ERPは「会社全体の業務を一つのシステムで統合管理する」もの。具体的には、会計・人事・給与・販売管理(注文・在庫)・生産管理(製造業)・調達管理などをすべて一つのデータベースにつなぐ。例えば「商品が売れた(販売管理)→ 在庫が減った(在庫管理)→ 発注が必要(調達)→ お金が入った(会計)」という流れが、一つのシステムで自動的につながる。バラバラのソフトで管理すると情報の整合性が取れなかったり、二重入力が発生したりするが、ERPなら一元化できる。Excelだと手作業でつなぐ作業が生じるが、ERPならリアルタイムで全部つながっている。「会社の神経系を作る仕事」とも言われていて、一度入れると容易に外せない(乗り換えコストが数億〜数十億円かかる)。だから顧客が長期間使い続けてくれる、安定したビジネスになる。

ひよこ

「新卒採用のみ」って本当に中途採用しないの?何でそんな採用方針なの?

ペンギン

基本的には新卒一括採用が中心で、中途採用は極めて少ない方針を取っている。理由は「OBIC7という自社独自プロダクトを売るには、自社のやり方を一から教えた方が効率的」という考えから。他社でERPを売っていた人を採用すると、その人の「前の会社のやり方」が染み込んでいて、オービック流に変えるのが難しい。新卒から育てることで「OBIC7の深い知識」「お客さんへの長期的な信頼構築」を身につけた人材が育つ。これが高い顧客満足度につながり、長期契約が続き、高収益になる——という一つの経営思想の一貫性がある。デメリットは「他社で経験を積んだ人が入りにくい」こと。就活生には「新卒で入れる今がほぼ唯一のチャンス」を意味するよ。

ひよこ

営業利益率64%って本当にすごいの?他の会社と比べてどのくらい?

ペンギン

本当にすごい。日本のIT企業の平均的な営業利益率は5〜10%で、20%超えると「高収益企業」と言われる。64%はその3倍以上——「異次元の高収益」と言える水準だ。比較: NTTデータ8%、富士通7%、NEC6%、SAPジャパン(外資)20〜30%、野村総研30%強——これらと比べてもオービックの64%は群を抜いている。世界的に見てもMicrosoftやAppleの営業利益率が30〜40%程度なので、64%は世界トップクラスのソフトウェア企業と肩を並べるレベル。「なぜこんなに高いか」を面接で語れると評価される。答えは「自社ソフトを自社人員で売って保守する垂直統合モデル」「一度作ったものを繰り返し売れるソフトウェアビジネスの特性」「長期的な顧客関係で解約リスクが低い」の3点。この3つが重なって64%が実現している。

もっと詳しく知る