数字で見る日産自動車

売上12.6兆円なのに純損失6,709億円——「何が起きているのか」を数字で読み解く。

知っておきたい数字

12.6兆円
売上高(FY2024)
前年比ほぼ横ばい
698億円
営業利益(FY2024)
営業利益率わずか0.6%
-6,709億円
純損失(FY2024)
ゴーン逮捕後で最悪
334万台
グローバル販売台数
ピーク時の577万台から大幅減
約12.5万人
連結従業員数
2万人削減計画中
5,000億円
コスト削減目標
Re:Nissan計画の核心

地域別売上構成

北米 40%

約5兆円——ローグ、パスファインダー、アルティマが主力

日本 18%

約2.3兆円——ノート、セレナ、エクストレイルが人気

中国 15%

約1.9兆円——BYDの台頭で苦戦中

欧州 12%

約1.5兆円——キャシュカイ、ジューク、アリア

その他 15%

約1.9兆円——ASEAN、中東、アフリカ等

業績推移(直近3期)

FY2022FY2023FY2024
売上高10兆5,967億円12兆6,857億円12兆6,332億円
営業利益3,771億円5,687億円698億円
営業利益率3.6%4.5%0.6%
当期純利益2,219億円4,266億円-6,709億円
販売台数330万台344万台334万台

給与・待遇

平均年収896万円(平均年齢41.0歳)
初任給(学部卒)月額223,000円
初任給(修士卒)月額248,000円
初任給(博士卒)月額280,500円
賞与年2回(業績連動)
勤務地本社: 横浜(みなとみらい)/ 厚木(技術センター)
フレックスあり(コアタイムなし)

採用データ

新卒採用数(推定)200〜300人(縮小傾向)
技術系比率約70〜80%
事業系比率約20〜30%
選考プロセスES → Webテスト → 面接2〜3回
主な採用大学東大・京大・東工大・早慶・旧帝大・横国大
英語要件TOEIC 730点以上が目安

自動車メーカー比較

日産トヨタホンダ
売上高12.6兆円48.0兆円約20兆円
営業利益率0.6%11.9%約7%
平均年収896万円983万円約820万円
販売台数334万台約1,100万台約400万台
EVリーフ・アリア(先行)bZシリーズ(後発)0シリーズ(2026年〜)
本社横浜豊田市和光市

ひよぺん対話

ひよこ

年収896万円って自動車メーカーとしてはどうなの?

ペンギン

日系自動車メーカーの中ではトップクラス——

・トヨタ: 983万円
日産: 896万円
・ホンダ: 約820万円
・スバル: 約700万円
・マツダ: 約680万円

トヨタに次ぐ2位。業績が悪い割に年収が高いのは、実は日産の特徴的なところ。ゴーン時代に「成果主義」を導入した名残で、基本給のベースがトヨタ以外の日系メーカーより高い

ただしRe:Nissan再建計画で今後変わる可能性はある。賞与のカットや人事制度改革が行われる可能性は覚悟しておいたほうがいい。

ひよこ

純損失6,709億円って...どのくらいやばいの?

ペンギン

身近なもので比較してみよう——

6,709億円は日産の従業員12.5万人で割ると、1人あたり約537万円の赤字
・愛知県の年間予算(約2.7兆円)の約25%に相当
・マツダの売上高4.8兆円の約14%に相当

ただし「会計上の赤字」と「手元の現金」は別物。日産は自動車事業のフリーキャッシュフローは赤字だが、手元資金は1兆円以上ある。明日倒産するわけではないが、このペースが2〜3年続けば深刻な事態になる。だからRe:Nissan再建計画が急務なんだ。

ひよこ

今、日産って新卒採用してるの?

ペンギン

採用は続けているが、規模は縮小傾向——

・ピーク時(2019年頃): 約400〜500人
・直近: 推定200〜300人程度に絞っている
・特に事務系は大幅に絞られている可能性

Re:Nissan計画で2万人削減する一方で、EV・自動運転の技術者は引き続き採用している。つまり「数は減らすが、質は高い人材を求めている」状態。

逆に言うと入社できた人は「再建に必要とされた人材」。少数精鋭で入社すれば、若手でも重要な仕事を任される可能性が高い

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