3分でわかる日本通運

宅配便じゃない——工場・港・空港を結ぶ国内最大の国際総合物流企業。売上の約55%が海外事業。

2兆5,748億円 売上収益(2025年12月期)
約7.6万人 グループ従業員数
48カ国以上 海外拠点展開国数

航空・海上・国内3PL・引越を世界48カ国以上で展開するNXグループ

事業ポートフォリオ

主力事業
✈️
国際航空・海上貨物
世界主要空港・港湾を結ぶフォワーディング。医薬品・自動車部品・消費財を全球で輸送
売上の約55%(国際事業)
🚚
国内物流・3PL
倉庫管理・在庫最適化・配送を丸ごと受託。大手メーカーの物流パートナー
売上の約35%
📦
引越・特殊輸送
「日通のお引越し」ブランド。美術品・精密機器の専門輸送も
売上の約10%

国際事業(航空・海上フォワーディング)が売上の過半数を占める。国内物流・3PLと引越・特殊輸送が続く。宅配便はやっていない——BtoB特化の物流企業。

3つのキーワードで理解する

1

「宅配便」じゃない——大型・国際・特殊輸送のプロ

日本通運は「宅急便」のヤマト・佐川とは違う。主戦場は工場間の部品輸送、港から工場へのコンテナ輸送、海外工場への機械輸出など、法人間(BtoB)の大型物流。荷物1個いくら、ではなく「企業の物流を丸ごと設計・運営する」のが日通の仕事。個人がスーパーで買う商品が店頭に並ぶまでの過程——原材料輸入・製造・国内配送——の全体が日通の出番。

2

世界48カ国以上のネットワーク——グローバル物流の旗手

売上の約55%が海外事業。欧州・北米・アジアに拠点を持つ総合フォワーダーとして、日本企業の海外展開を物流面で支える。2022年に欧州の物流会社カーゴパートナーを買収し、欧州ネットワークを一気に拡大。「日本の輸出産業を物流で支える」という国策的役割を担う。医薬品のコールドチェーン、自動車メーカーのグローバル部品調達など、高付加価値の専門物流も強い。

3

「日通」は戦前から続く物流インフラ——100年以上の歴史

1937年創業。戦後の日本経済の復興とともに成長し、高度成長期には日本の輸出産業を物流で支えた。JR貨物との連携(鉄道コンテナ)、政府系事業(自衛隊の資材輸送等)も担う。民間物流でありながら準インフラ的な存在感がある。2022年に持株会社体制(NXホールディングス)に移行し、「グループ3兆円」を目標に国際事業を拡大中

身近な接点

🛒

スーパーの商品が届くまで

海外から輸入した食品・飲料が港から倉庫・店舗まで届く裏方として日通が動く

🚗

自動車の完成車輸送

工場から港、港から海外ディーラーまで。完成車を専用ラックで安全に輸送するのも日通

🏠

引越し

「日通のお引越し」は国内最大手クラス。海外転勤の引越しも日通が一手に引き受ける

💊

医薬品の温度管理輸送

ワクチン・バイオ医薬品の2〜8℃コールドチェーン輸送。空港間の温度記録管理も担う

ひよぺん対話

ひよこ

日本通運って正直よく知らない…ヤマトや佐川とどう違うの?

ペンギン

一番の違いは「誰の荷物を運ぶか」。ヤマト・佐川は個人やEC事業者の小口荷物(宅配便)が主役。日通は工場から工場へのパレット輸送、港から倉庫へのコンテナ輸送、海外への機械輸出など、企業間(BtoB)の大型・高付加価値物流が主戦場。あなたが日通の荷物を直接受け取ることは少ないけど、スーパーの商品、車のパーツ、病院の医薬品が届くまでの裏側で日通が動いている。

ひよこ

「フォワーダー」って言葉を聞くんだけど何?

ペンギン

フォワーダー(国際物流業者)は、輸出入の「手配屋さん」。荷主(メーカー等)と船会社・航空会社の間に入って、通関・輸送手配・保険・書類作成を一括でこなす。日通はこのフォワーダーとして世界48カ国以上に拠点を持つ。たとえばトヨタが海外工場に部品を送るとき、「どの船に乗せて、どこの港で通関して、どう現地に届けるか」をすべて日通が考える。「モノを動かす」ためのロジスティクスの頭脳、それがフォワーダーの仕事。

ひよこ

文系でも入れる?どんな仕事をするの?

ペンギン

文系でも入れる。日通の総合職(エリア総合職含む)は文系が多数派。主な仕事は——

営業(フォワーダー営業): メーカー・商社に「日通で物流を任せてください」と提案。輸送ルートの最適化も考える
オペレーション: 実際の輸送を手配・管理。港や空港でのコーディネート
3PLコンサルティング: 顧客の物流全体を設計・改善提案

海外拠点への赴任チャンスも多く、「世界を飛び回って物流の最前線に立ちたい」という就活生にはマッチする。英語力は強みになる。

ひよこ

ロジスティード(旧日立物流)と日通って何が違うの?よく比べられるけど。

ペンギン

ざっくり言うと日通=国際物流が強い、ロジスティード(旧日立物流)=国内3PLが強い。日通は「世界に荷物を運ぶ」フォワーダー機能が核で、海外事業比率が約55%と高い。ロジスティードは日立グループ出身で国内倉庫管理・在庫最適化の3PLに強く、KKRによる買収後は積極投資中。最近は両社ともEC物流・3PLに力を入れていて競合が激しい領域が増えている。面接での「なぜ日通?」は「グローバルな物流に携わりたいから」が自然な答えになる。

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