3分でわかるニデック
スマホの振動、エアコンのファン、EVの心臓部——世界中の「回るもの」を支える、モーター王国。
モーター世界1位 × M&A 70社超 × EV駆動ユニットで成長
事業ポートフォリオ — 5つのセグメント
家電・商業・産業用モーターが最大の柱(41%)。車載(E-Axle等)が成長ドライバー。精密小型モーター(HDD等)は安定収益源。M&Aで買収した企業群が各セグメントを支える。
3つのキーワードで理解する
モーター世界1位——「回るもの、動くもの」すべてが守備範囲
スマホの振動、エアコンのファン、EVの駆動、HDDのディスク——世の中の「回るもの、動くもの」にはほぼニデックのモーターが入っている。売上2.6兆円はモーター業界で世界1位。ABB(スイス)やシーメンス(ドイツ)を抑えてトップに立つ日本企業。
M&A王——70社超を買収し、赤字企業を立て直す経営力
創業者・永守重信氏が率いた70社超のM&Aがニデックの成長エンジン。買収した企業を「すぐやる、必ずやる、出来るまでやる」の精神で立て直し、ほぼ全社を黒字化。日本のM&A成功率が3割と言われる中、この実績は異常値。
EV時代の「心臓部」——E-Axleで世界シェア40%を狙う
EVの駆動ユニット「E-Axle」は、モーター・インバーター・減速機を一体化した製品。中国・欧州の新興EVメーカーに量産供給し、世界シェア40〜45%を目標に掲げる。ガソリン車のエンジンに代わる「EVの心臓部」を作る会社。
身近な接点 — ニデックのモーターに触れている瞬間
LINEの通知で「ブッ」と振動するあの機能。小型振動モーターの多くがニデック製
室外機のファンモーター、コンプレッサーモーター。家庭用エアコンの中にニデックの技術
ハードディスクを回すスピンドルモーターで世界シェア約80%。あなたのデータを回している
電気自動車のタイヤを回す駆動モーター。中国のEVの多くにニデックのE-Axleが搭載
ひよぺん対話
ニデックって何の会社?「日本電産」から名前変わったの?
一言で言うと「モーターの世界チャンピオン」。回るもの・動くものに使うモーターを作る会社で、売上2.6兆円はモーター業界で世界1位。2023年に「日本電産」から「ニデック(NIDEC)」に社名変更した。海外では元々Nidecブランドで通ってたから、グローバル統一のための変更だよ。
創業者の永守重信氏は日本で最も有名な経営者の一人。4人で始めた会社を50年で10万人の世界企業に育てた。
モーターって地味じゃない?将来性あるの?
逆だよ。EV時代はモーターの黄金期。ガソリン車の「エンジン」がEVでは「モーター」に置き換わる。つまり自動車産業の心臓部がモーターになるわけ。
さらにデータセンターの冷却ファン、ロボットのサーボモーター、ドローンの駆動——電気で動くものが増えるほどモーターの需要は増える。「地味」どころか、21世紀の基幹産業だよ。
永守さんって怖い人って聞いたけど...ブラック企業じゃない?
正直に言うと、昔はかなりハードワークな社風だった。「一番以外はビリと同じ」「休みたいなら辞めろ」みたいな永守語録は有名。でも最近は変わってきてる——
・2024年度の平均残業19.3時間/月(改善中)
・永守氏は2024年に代表権のない会長に
・新しい経営陣が働き方改革を推進中
ただし「成果主義」の文化は健在。数字で結果を出すことを強く求められる社風は変わらない。「ゆるく働きたい」人には合わないけど、若くても実力で上に行ける環境でもある。
文系でもニデックに入れる?
入れるけど枠はかなり少ない。新卒採用は年間50〜60人程度で、技術職が大半。事務職は営業・経理・調達・人事で15〜20人程度。
ただしニデックの営業は面白いよ——世界中のメーカーに「うちのモーターを使いませんか?」と提案する仕事。自動車メーカー、家電メーカー、ロボットメーカー...顧客は全産業にまたがる。英語必須でグローバルに飛び回る仕事だね。