3分でわかる不二越(NACHI)
ベアリング・切削工具・産業用ロボットを一体提供——富山発の垂直統合型精密機械メーカー。世界60カ国以上でNACHIブランドが活躍。
材料→部品→工具→ロボットまで垂直統合 × 世界60カ国以上でNACHIブランド × 自動車依存からの変革中
事業ポートフォリオ
ベアリング・切削工具・ロボット・工作機械・特殊鋼の5本柱。材料から最終製品まで垂直統合し、製造ラインをワンストップで支える。
3つのキーワードで理解する
「材料から部品・工具・ロボットまで」——垂直統合の希少モデル
不二越が特別なのは、①特殊鋼(材料)→②ベアリング・切削工具(部品・工具)→③工作機械(加工設備)→④産業用ロボット(自動化)まで一貫して作れること。工場の生産ラインを全部不二越製品で揃えられる。これは日本の精密機械メーカーの中でも希少な強み。
富山発の「NACHIブランド」——世界60カ国以上で使われる切削工具
不二越の切削工具は「NACHIドリル」として世界60カ国以上で使われるグローバルブランド。産業用ロボットも自動車溶接ラインで世界トップクラスのシェアを持つ。富山の工場から世界中の製造ラインに届く——地方発グローバルメーカーの典型。
自動車産業依存からの脱却——食品・医療・物流ロボットへ
これまでは自動車産業(溶接・プレス向けロボット、ベアリング)が売上の多くを占めていた。今は食品・医療・物流倉庫・半導体製造向けの協働ロボットへの展開を加速中。EVシフトによる自動車産業の構造変化を見越した「次の柱」探しが最重要課題。
身近な接点 — NACHIはここに使われている
エンジン・トランスミッション・ホイールに不二越のベアリングが使われている。乗用車1台に数十個のベアリングが搭載
機械部品を削り出すドリル・エンドミルにNACHIブランドが使用。工業高校・工場で定番の工具
トヨタ・ホンダの生産ラインで活躍する溶接ロボット。見えないところで国産自動車を作っている
手術支援・薬品搬送・食品包装に使われる協働ロボット。医療・食品分野への展開が加速中
ひよぺん対話
不二越ってベアリングと工具とロボットを全部やってるの?バラバラじゃない?
バラバラに見えて、実は全部つながってるよ。ストーリーで言うと——
①特殊鋼を作る(材料)
→②その鋼でベアリングと切削工具を作る(部品・加工工具)
→③切削工具が使われる工作機械も作る(生産設備)
→④工作機械と一緒に使う産業用ロボットも作る(自動化)
つまり「工場の生産ラインを不二越製品だけで構築できる」という話。「材料→加工→ロボット化」まで一気通貫で提供できるメーカーは世界でも非常に少ない。自動車メーカーにとっては「不二越に頼めば生産ラインが全部揃う」という絶大な信頼感になるんだよ。
EVが普及したら自動車向けのロボットやベアリングって減らないの?
鋭い質問。正直言うと一部のリスクはある。
・ガソリンエンジン向けのベアリング需要は減少する(エンジン部品が減るから)
・でもEVはモーター・ギア・ホイールでもベアリングを使うので完全にはなくならない
・産業用ロボットはEV製造ラインでも必要(バッテリー組立・ボディ溶接)
・医療・食品・物流向けのロボットはEV関係なく需要が増えている
不二越は今まさに「自動車依存からの脱却」を進めていて、食品・医療・半導体向けロボットを育てている最中。変革期のど真ん中にいる会社とも言えるよ。
富山の会社でしょ?地方で働くのって大変?
本社・主力工場が富山市にあるのは事実。東京・名古屋・大阪にも営業拠点があって、事務系は各拠点に配属される可能性がある。技術系は富山・金沢・埼玉の工場が中心。
富山で働くことの現実——
・生活コストが低く、家賃は東京の半分以下。社宅も整備されている
・北陸新幹線で東京まで約2時間(2015年開業以降アクセスが改善)
・自然環境は豊か(立山連峰・富山湾)。アウトドア好きには最高の環境
・海外駐在・出張が多い(タイ・ドイツ・米国等の工場・販売拠点)から、必ずしも富山にずっといるわけではない
「東京に絶対いたい」という人には合わないが、「ものづくりの本拠地で技術を磨きたい」人には魅力的な環境だよ。